人種差別発言の責任が問われている銃襲撃事件

テキサス州エル.パソのショッピング.センターで発生した大量殺戮銃乱射事件で当地時間3日午後8時までには20人が死亡し26人が負傷したと報告された。拘束された容疑者は21歳の白人男性で憎悪犯罪の可能性があると警察当局は報告した。現在、狂気じみた反移民マニフェストをアピールする投稿が犯人のものであるかどうか調査中である。翌朝オハイオ州デイトンでも銃乱射による大量殺戮事件で9人が死亡し、その中の一人は犯人の妹であった。24時間以内に発生した2つの連続銃襲撃事件が報告されている中で、複数の民主党大統領候補者はトランプ大統領の人種差別的レトリックを批判している。トランプの大統領補佐官代理は4日、大統領のレトリックを擁護した。トランプ政権下で大量殺戮事件は増えている。

襲撃の容疑者に関する複数の情報筋によると、犯人はダラス郊外にあるテキサス州アレンに住む21歳のパトリック.クルシウス(上部右)である。彼はエル.パソのショッピング.センターにあるウォルマートの外側の駐車場で3日(土曜日)の午前中に銃を乱射し「無差別に撃ち始めた」と報告された。エルパソのFBI当局は同日、憎悪が動機である可能性があるものの、更なる調査が必要であると述べていた。捜査当局は、襲撃の数日前に投稿されたある記事はクルシウスに書かれた可能性があると見ているが、記者会見が行われた3日の夜8時過ぎの時点では詳細な動機について説明しなかった。犯人は逮捕された後、警察当局に協力していると4日に報告された。通常、警察との銃撃戦で犯人は大抵警察に撃たれて死亡するか又は自殺するが、逃亡せず降参したクルシウスは憎悪的で反移民マニフェストのメッセージを投稿した可能性がある。

3日のニューヨーク.タイムスによると、エルパソのウォルマートでの大規模な銃撃を当局に警告する19分前、ヒスパニック語で書かれた憎悪に満ちた反移民マニフェストがオンラインに現れた。それは「テキサスへのヒスパニック侵略」について述べており、人種ごとにアメリカの領土に分割する計画で白人が外国人に取って代わると警告した。当局は土曜日に2,300文字の記事を精査し、メキシコ国境付近にあるウォルマートでの駐車場で20人を殺し、20人以上を負傷させた男性と同一人物であるかどうかを判断しようとした。クルシウスにリンクされている可能性のあるマニフェストは、差し迫った攻撃を説明し、移民に対して「私たちが十分な人を取り除くことができれば、私たちの生き方はもっと持続可能になる」と述べた。明らかに、白人至上主義者は彼らが少数民族になることを恐れていることを示唆するメッセージである。タイムスによると、ニュージーランドでは3月に2つのモスクでイスラム教徒が襲撃され、51人が死亡した大量殺戮事件が発生した。この事件の容疑者は「偉大な代替」とのタイトルで白人至上主義の理論を促進するマニフェストをオンラインで公開した。今回の無署名のマニフェストは「不都合な真実」というタイトルのエッセイを投稿しており、明らかにニュージーランドでの容疑者のマニフェストに触発された可能性がある。エルパソでの事件のマニフェストは「この襲撃はヒスパニック系のテキサス侵略への対応です」と述べている。

日曜日(4日)早朝にオハイオ州デイトンで起きた大量殺戮事件で9人が死亡し20人以上が負傷した。4日のABCニュースによると、襲撃事件の犯人は24歳のコナー.ベッツであり、彼はバー、レストラン、劇場があるオレゴン地区の街で.223口径のライフル銃を午前1時頃に撃ち始めてから1分以内に警察に撃たれて死亡した。警察はベッツに関する詳細な情報を公表しておらず、動機について公的に議論していない。これはエル.パソに続いて24時間以内に発生した2回目の大量殺戮事件である。警察は9人の死者の中で最年少であった犯人の22歳の妹ミーガンは兄の銃乱射により死亡したと報告した。彼女は安全な地域であると見なされる同じ地区で殺された。警察当局は死亡した9人のうち6人は黒人であったことを明らかにした。憎悪犯罪の可能性も調査しているが、襲撃の「急速なタイミング」から見て人種「差別」が要因ではないかもしれないと述べた。白人であるベッツは、地域をパトロールしていた警察官らに1分以内に銃殺された。市長のナン.ホエーレイは少なくとも27人以上が負傷の治療を受け、そのうち少なくとも15人は病院から解放されたと報告した。

週末の銃乱射による大量殺戮事件を受けて、複数の民主党大統領候補者はトランプ大統領の人種差別的レトリックを批判している。3日、テキサス州のベト.オロークはトランプを「人種差別主義者」と呼び、「この国で人種差別を引き起こしている」と述べた。大統領候補者の一人であるピート.バデェジェッジは、 トランプは「白人ナショナリズムを容認している」と批判した。ジュリアン.カストロはトランプ大統領が「我々の国の指導者として、分裂の炎を扇動するか又はアメリカ人を一緒に連れて行こうとする役割」 があると指摘した。彼らは、白人ナショナリズムに基づき、黒人およびヒスパニック系の人々に対する攻撃を奨励していることを示唆するトランプ大統領のレトリックを無視することはできなくなったと述べている。

ホワイトハウスの大統領補佐官代行を務めるミック.ムルヴァニーは4日ABCニュースThis Week でのインタビューで、デイトンでの襲撃犯人は「病気の人でした。政治家はその責任を負いません。ここで責任を負う人は引き金を引いた人です。我々は社会で、どのようにそのような人々を減少できるかを知る必要があり、次の選挙で誰が非難されるかを知ろうとすることはしません」と語り、大統領を擁護した。ここ10日以上続いていたトランプの議員に対する侮辱ツイート、集会での人種差別の発言が直接エル.パソでの大量殺戮の犯人を触発したかどうかは不明である。しかし、昨年から移民やユダヤ人に対する憎悪が動機である銃乱射事件が増加しており、人種および憎悪関連の事件は頻繁に報告されている。少なくとも、トランプ大統領の就任2年7ヶ月間と前政権のオバマ大統領の二期目最後の同期間と比較して、大量殺戮の発生数はトランプ下で増加している。マザージョンズの調査によると、2017年1月20日の就任から2019年8月4日までに29 件の銃乱射による大量殺戮事件が発生している。一方、オバマ二期目の2014年8月1日から2017年1月19日までの最後の2年7ヶ月間の発生数は18件である。24時間以内に29人が死亡し、53人が負傷した二つの連続銃撃事件後、トランプ大統領の人種差別発言に一部責任があると多数の議員らが主張している中で、ムルヴァニーが選挙で大統領を責めるべきではないと警告したが、明らかにそれは既に始まったことを示唆している。

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