リベラル都市のホームレス対策はトランプ政権の提案に類似

Image result for images of homeless in San FranciscoBy   San Francisco Chronicle

トランプ大統領は16日からホームレスに対処する計画があることを暗示している。トランプが17日資金集めのためカリフォリニア州を訪問する前日、ホワイトハウスの経済評議会(CEA)はホームレスに関する2019年9月の報告書を公開した。トランプのホームレス対策は、一見すると民主党の政策に似ているが、実際には微妙に異なっているように見える。

トランプ大統領のホームレス計画について、集中的に報告しているワシントン.ポストによると、16日ホワイトハウスの経済学者は、最近、特にカリフォルニアでホームレスが急増している為、 ホームレスに対処する努力を強化する一環として、警察官が使用される可能性があると述べた。ホワイトハウスの多くの上級顧問は、先週カリフォルニアを訪問し、ホームレスの増加を研究した。彼らは連邦政府が介入することで何ができるかを議論するため数ヶ月を費やした。住宅都市開発省(HUD)の長官ベン.カーソンも、今週同州を訪問する予定である。CEAの委員長代理であるトム.フィリップソンは、特にロスアンゼルスのホームレスを繰り返し強調し、州と地方の政策に一部責任があると非難した。トランプは最近、ホームレスを路上から追い出すことが可能な方法を検討するよう側近に指示したという。16日に公開されたCEAの報告書は「もちろん、単にホームレスであるという理由だけでホームレスの人々を逮捕または投獄することを意図した政策は非人道的であり、間違っています。同時に効果的なサービスと組み合わせる場合、警察は人々を通りから避難所や住宅に移動させるのに役立つ重要なツールになるかもしれません」と述べている。また、報告書は潜在的な解決策として、規制緩和を繰り返し求めており、規制が多いほど、住宅と家賃のコストを押し上げると主張している。CEAの報告書は、規制緩和を通して、ホームレスは平均31%減少し、サンフランシスコで54%、ロスアンゼルスで40%、ニューヨークで23%減少すると予測している。

同日トランプは、サンフランシスコやロスアンゼルスでホームレスが増えている為、これらの都市の名声を損なうと繰り返し語った。彼の発言に関連する情報源はCEA関係者から来ていることをワシントン.ポストは示唆したが、寄付金集めの為、17日に同州に着いたトランプは「私たちの最高のハイウェイ、私たちの最高の街、私たちの最高のビルの名声を台無しにする恐れのあるホームレスの野営地を片付けなければ自滅するでしょう」と述べた。トランプは主に民主党州であるリベラルな都市を例に挙げ、「しばしば、主要都市の持続的な貧困と犯罪を民主党のせいにし、彼は通常ホームレスを描写するため、非難する言葉を使用している」と18日のポストは指摘している。トランプはカリフォルニアでホームレスの大規模な取り締まりを開始するよう側近に指揮した。それはテント.キャンプの破壊、新しい一時的な施設の作成、既存の政府の建物を改装し、カリフォルニアの路上に不法居住している人々を行政が削除することに関与している可能性がある。しかし、「これは全てリベラルな聖域都市での文書化されていない移民に対するトランプの取り締まりの試みを反映している」ようであり、今回は民主党が保護している移民ではなく、別のある場所をとりまくホームレスに適用された。

一方、カリフォルニア州の多数の民主党議員らは「ホームレスを犯罪化しようとしている」として、トランプのホームレス取り締まり案を批判している。カリフォルニア州知事のスポークスマンは単なる分裂的なレトリックではなく、トランプに「真の投資を伴う真剣な解決策をテーブルに置く」よう求めた。しかし、サンフランシスコは、市の歩道に座ったり横になったりすることを違法にするためのイニシアチブを推進し、投票で可決した。サンフランシスコ市長のロンドン.ブリードは「人々が必要とする住宅を提供せずにホームレスを厳しく取り締まることは本当の解決策ではない」と語った。しかし、同市のブリード市長は彼女の任期中にホームレスの苦情に対処するため、警官の数を24人から58人に増やし、同時に野営地を掃除する衛生労働者の数を増加した。リベラル都市の有権者は、これらの法律を継続的に可決するだけでなく、警察にそれらを施行するよう求めている。2017年、サンフランシスコ警察は、ホームレスの懸念に関する苦情で、約100,000回派遣された。

警察がホームレスを取り締まることは、新たな対処ではない。1990年代ホームレスが急増した時から既に行われており、特にニューヨークでは、現在トランプの個人弁護士であるルディ.ジュリアニが当時ニューヨーク市長であった時、警察がホームレスを別の場所に移動させていた。其れは、衛生、水、および食事を提供する施設に移動させることを意味していなかった。ホームレスにテント.キャンプ、通りでの座り、横たわり、乞食の振る舞い、通路で眠るなどを禁じる法律は約190の都市で拡大した。2006年から2016年の間に、座りと横たわりの禁止は52% 、都市全体でテント.キャンプの禁止は69% 、都市全体で徘徊やぶらつきの禁止は88%増加し、自動車での生活を禁止する法律は143%増加した。カリフォルニア州の各都市には平均で10を超えるホームレス関連の法律があり、ロスアンゼルスで17およびサンフランシスコには24の法律が存在する。各法律は、1つ又は2つの行動を禁じている場合があり、集合的にこれらの法律を制定する都市では「効果的にホームレスを犯罪化」している。

CEAの報告書は、ホームレスへの主な貢献者が「実証的証拠」なしに、時間制限やその他の要件のない新しい避難所を構築すると述べている。新しい連邦施設は「現存する施設よりもさらに不快になる」と予想されている。多くの場合、ホームレスを経験している人たちは、サービスを提供されることなく、命令に沿った 移動または逮捕で罰せられている。西海岸のほとんどの都市では、そもそも利用可能な避難所が大幅に不足していることを考えると、これは明白に考えられる状況であるとポストは分析している。例えば、サンフランシスコでは、8,000人以上のホームレス人口に対して、避難所の緊急ベッドは2,400人のみが利用可能である。手頃な価格の住宅の欠如、公共サービスの不十分な提供、精神疾患、薬物中毒の増加など様々な要因に基づきホームレスの問題は、特定の政権のみが解決できる事ではなさそうだ。しかし、トランプ政権が、空きビルになっている政府関連の施設を改装し、一人でも多くのホームレスを通りから建物内に移動させる人道的なホームレス対策であるかどうか不明である。なぜなら「不動産業界の大御所」であるトランプは最初の2年間でHUDの予算を31%削減し、2020年に16%削減することを計画している。カリフォルニア州に限らず、ほぼ全ての州でホームレスは引き続き深刻な人道危機である。

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