トランプ がシリアから軍隊を引き下げる驚きの決定を公表した先週から、引き続き議会と大統領との緊張は高まっている。16 日、超党派の議会リーダーらはホワイトハウスで会議を行ったが、論議中トランプは下院議長ナンシー.ペロシを侮辱した為、民主党はその場を去った。同日、議会での昼食後、上院議会の共和党多数派リーダーであるミッチ.マコーネルは、トランプに対する弾劾裁判の準備を開始したと述べた。トランプ大統領の代行補佐官を務めるミック.ムルヴァニーは17日午後からの記者会見で、民主党の大統領候補者に対する調査を求める為に議会が認可した軍事(安全保障)援助金を大統領が保留したことを初めて公的に認めた。弾劾裁判の確実性が明白になっている状況下で、ホワイトハウスはメルトダウンに陥っていると言われている。これらの状況は何を示唆している?
16日、ホワイトハウスではシリアの問題で超党派の議員らが会合を行ったが、大統領と両党の議員間の緊張は高まり続けている。トランプが下院議長ペロシを「三流の政治家」と呼んだ後に民主党の指導者たちは ホワイトハウスの会議から抜け出した。同日前半に下院議会では 354対60票の超党派の投票で、軍隊の撤退を独断で決定したトランプを広範に非難した。午後4時過ぎの記者会見でペロシは、大統領は「ちょうどそれを処理できなかったので、彼はメルトダウンに陥りました」と記者団に語り「今、私たちは彼の健康のために祈らなければならないと思います。これは大統領側にとって非常に深刻なメルトダウン(過剰な刺激に対する制御不可能な状態)だったからです」と述べた。先週トランプがシリアから軍隊を撤退した後、超党派の激しい批判があった為、この会合では、この議題が中心であったようだ。トランプはイスラム国家(ISIS)を打破する彼のタイムラインは彼が辞職に追い込んだ国防総省の長官ジェイムス.「マティスが予測したものより遥かに速い」と自慢し、「私は彼らを一ヶ月で占領した」と誇張したとワシントン.ポストは伝えた。上院民主党少数派のリーダーであるチャック.シューマーとペロシはトランプに「地域に対する彼の戦略」について押した時、トランプは彼の「計画はアメリカの人々を安全に保つことである」と答えた時、ペロシは「それは計画ではありません。それは目標です」と反論した。民主党の指導者たちが出ようとした時、トランプは 「投票所で会いしましょう」と繰り返し呼びかけた。
超党派の議員らが、シリア問題についてホワイトハウスで、トランプと論議している時、毎週水曜日に行われるキャピタル.ヒルでの共和党代表者の昼食会後、上院共和党リーダーのマコーネルはトランプの弾劾裁判の準備を行っていると記者団に語った。彼は早くて、感謝祭までに裁判を行いたいと述べた。マコーネルは上院の裁判中、週6日会う可能性が高いと述べた。ケビン.クラマー共和党上院議員は「感謝祭の頃になると予想されているので、基本的に感謝祭からクリスマスまでになる」と語り、今年中に結論が出ることの期待に基づく計画であると述べた。しかし、下院議会は、そのようなスケジュールをまだ公開していない。1998年、ビル.クリントン大統領に対する弾劾を管理し、上院司法委員会の委員長であるリンジィ.グレイアムは昼食での会議中、トランプの7月25日のウクライナ大統領ヴォロディミール.ゼレンスキーとの電話で国内の政治的ライバルの調査を求めることは「弾劾不可能」であるとの手紙をペロシ下院議長に対して送ることを考慮するよう同僚に呼びかけた。しかし、幾人かの上院議員はその考えに反発し、文書に署名しなかった人は彼を追い出す投票で説得力があるとトランプが推測すると主張した。
17日、トランプの大統領補佐官代理を務めるミック.ムルヴァニーは、ウクライナ大統領とのトランプの会話にはquid pro quo(Aを与える代わりにBを与えるよう要求する)があったと認めた。ムルヴァニーはトランプ大統領に言及し、「2016年に起きた事を振り返ることは、確かに彼がその国の腐敗を心配していた事の一部でした。それは絶対に適切です」と記者団に語った。ムルヴァニーは「援助金を出すかわりに(バイデン)に対する調査を要求したquid pro quoがあった」かどうかを確認した一人の記者の質問に「外交政策となると、我々は常にそれをしています」と述べた。また、彼はトランプが「民主党全国委員会(DNC)のメール.サーバーに関連する腐敗を私に言及しましたか?」と自問し、「勿論です。それに疑問はありません。だから私たちはお金を保留しました」と述べた。ムルヴァニーは、2016年にDNCのインターネット.サーバーをハックキングしたのはロシアではなく、ウクライナであるとの証拠のないトランプの考えについて述べた。彼のコメントは、東部国境でロシアが支援する分離主義者と戦っているウクライナに軍事援助約4億ドルを提供することで、政治的に利益をもたらす可能性のあるバイデンの調査に対するトランプの要求がquid pro quoに繋がっているとの疑惑を繰り返し否定した大統領の主張を却下する結果になったと言われている。ムルヴァニーの記者会見後、トランプが明白に「quid pro quoはなかった」と主張している9月22日、24日、および10月2日に録画されたビデオが紹介された。
ホワイトハウスは、現役のトランプ政権の高官らに対する下院委員会の召喚を阻止することにこれまでのところ成功しているが、辞職または解雇された人々の宣誓証言を阻止することはできない状況である。下院議会では、週末の休暇もないほど、毎日ドアの裏で、元トップクラスのアドバイザーらが次々に証言を行っている。匿名者によって、その証言の一部は漏れるため、トランプはこの状況に対処できず、超党派の代表議員の前で、感情的に下院議長を批判するというメルトダウンを見せた。その状況下で、トランプのトップ補佐官代理ムルヴァニーはトランプが否定しているquid pro quoは実際にあったことを認め、ホワイトハウスの役人が知っていたことを明白にした。ムルヴァニーの公的発言は、証言者が調査官らに語った一部の内容について、これまで伝えられていることに矛盾がないことを示唆した。援助金との引き換えにバイデンの調査を強要すること(quid pro quo)と、トランプが2020年の再選の為に個人の政治的利益としてそれも推し進めたかどうか、これらは別々の問題である。しかし、これまでのところ、それは結びついていると解釈されており、憲法違反であると言われている。マコーネルは17日「我々は、憲法の義務に従います」と再度明確にし、下院は年内に弾劾記事に投票し可決すると信じていることを示唆した。マコーネルは裁判を早く済ませたい印象を与えたが、彼を含む複数の上院共和党議員らは再選に直面する為、2020年の選挙年にトランプの弾劾裁判を避けたい意図があることを示唆した。