By FiveThirtyEight
来年11月の大統領選の行方は、再選に直面する共和党に直結していると言われている。トランプ大統領の支持率は2017年1月に比較して2019年9月にはかなり減少した。この期間でのトランプの正味支持率を州別に見ると、完全な保守派州も含めてほぼ全ての州で、トランプ大統領は支持率を失っている。弾劾調査は2020年の総選挙に顕著な力動的な要素を加えているが、上院議会で再選に直面している共和党議員は、トランプの再選に重要な役割を果たすものの、少なくとも7人の上院共和党議員は、非常に危険な再選に直面すると予測されており、上院でも民主党が多数派になる可能性があると言われている。これらの状況は何を示唆している?
2020年の大統領選で、トランプが勝利するかまたは民主党が勝利するかは、上院議会での成り行き次第であると言われている。上院議会でどの党が支配権を握るかは、どちらの党の大統領がホワイトハウスを獲得するか、その競争と同様に重要であることがその理由である。現在上院は共和党の53議席と民主党の47議席(民主党に参加する2名の独立派を含む)で構成されている。再選に直面する上院議員は33人であり、加えて、アリゾナ州ベテランの米国上院共和党議員ジョン.マケインは脳腫瘍で2018年8月に死亡した。2019年末に辞任するジョージア州の共和党議員ジョニー.イサクソンの空席を埋めるための特別選挙が2回実施される。従って、共和党は2020年に上院多数派リーダーのミッチ.マコーネルを含む23議席を維持する為に戦い、民主党は12議席を擁護しなくてはならない。つまり、2020年の上院選挙では、民主党より共和党が議席確保に苦戦することを意味する。
これら35人の上院議員の中で、特に、資金面で他のライバルに遅れ、困難に直面している民主党は3人、共和党は7人いると報告されている。20日のCNBCによると、再選に直面している共和党議員らがトランプ大統領の再選の鍵を握っている。従って、彼らは非常に厳しいプレッシャーに直面している。わずか12議席を確保するだけの民主党に対して、共和党は 23議席を争う為、上院での「多数派は逆転する強い可能性がある」ことを示しており、次の大統領は「何を達成できるかを決定するのに役立つ」と予測されている。トランプ大統領の再選の目標は最上部にあることで、最も重要な競争で「約10人の上院議員の運命は大統領選に結び付けられる」が、現金の優位性が、競争での決定に多大な役割を果たすと述べている。加えて、「トランプに対する下院議会での弾劾調査は、上院での競争が絶え間なく変化する新たなダイナミックな動きを加え、赤州の民主党員と青州の共和党は、益々危険な政治的地雷原を通過する」プレッシャーに直面している。
表1:現金不足に葛藤し、危険な再選に直面している10人は以下の通りである。
| 州 | 党 | 候補者 | 特記事項 |
| アラバマ | (民) | ダグ.ジョーンズ | 2017年の特別選挙で共和党元判事に勝利 |
| ミシガン | (民) | グレイ.ピーターズ | |
| N.H | (民) | ジャンヌ.シャヒーン | |
| アリゾナ | (共) | マーサ.マクサリー | 宇宙飛行士マーク.ケリーの挑戦に直面 |
| コロラド | (共) | コリー.ガードナー | 同州元知事ジョン.ヒッケンルーパーが挑戦 |
| ジョージア | (共) | ディビッド.パデュー | |
| アイオワ | (共) | ジョニ.アーンスト | 同州での彼女の支持率はわずか39% |
| メイン | (共) | スーザン.コリンズ | 1997年以来民主党寄りの州を代表 |
| N.C | (共) | トム.ティリス | |
| テキサス | (共) | ジョン.コーニン | 上院二番目のリーダー |
注記:N.H(ニューパンプシャー)、N.C(ノースキャロライナ)
彼らは強力で人気のある民主党の挑戦者に直面している為、多くの共和党議席が民主党によって奪われる危険に直面している。加えて、下院での弾劾調査結果が弾劾記事への投票に発展し、可決した場合、上院議会リーダーのマコーネルは既に憲法の義務を果たすと述べ、裁判を行うと二回公約した為、再選に直面している共和党議員らは、裁判でトランプの告訴を認めるかまたは否定するかの決定が、彼らの地元でのトランプ支持率に依存するという政治的理由に多大な関連性があることを示唆している。幾つかの調査機関によると、2017年1月の就任時と2019年9月に公開されたトランプの支持率は総体的に減少している。特に接戦州を比較すると、ネバダ、コロラド、ミネソタ、アイオワ、ウィスコンシン、ミシガン、バージニア、ペンシルベニア、ニューパンプシャー、ノース.キャロライナなど勝利に重要な州で、支持率が劇的に減少している。以下の表2は2017年1月から2019年9月のトランプ正味支持率(支持率から不支持率を差し引いた率)を示している。多くの保守派州でも2017年に比較して約2年8ヶ月後、トランプは大幅に支持を失い、ほぼ全ての州でトランプの支持率が低下している。
表2:トランプ大統領の正味支持率(ボールド.フォント: 接戦州)
| 州名 (英略) | 2017年1月 | 2019年9月 | 差 |
| ワシントン(WA) | 1 | – 29 | – 28 |
| オレゴン (OR) | 2 | – 24 | – 22 |
| カリフォルニア (CA) | – 6 | – 28 | – 34 |
| アイダホ (ID) | 29 | 20 | 9 |
| ネバダ (NV) | 10 | – 12 | – 2 |
| モンタナ (MT) | 24 | – 3 | 21 |
| ワイオミング (WY) | 40 | 16 | 24 |
| ユタ (UT) | 27 | – 2 | 25 |
| コロラド (CO) | 1 | – 15 | – 14 |
| アリゾナ (AZ) | 20 | – 4 | 16 |
| ニューメキシコ(NM) | 17 | – 16 | 1 |
| ノース.ダコタ (ND) | 23 | 1 | 22 |
| サウス.ダコタ (SD) | 21 | 1 | 20 |
| カンザス (KS) | 24 | 4 | 20 |
| オクラホマ (OK) | 34 | 11 | 23 |
| テキサス (TX) | 20 | 2 | 18 |
| ミネソタ (MN) | 3 | – 11 | – 8 |
| アイオワ (IA) | 9 | – 14 | – 5 |
| ミズリー (MO) | 19 | 5 | – 14 |
| アーカンソー(AR) | 30 | 4 | 26 |
| ルイジアナ (LA) | 31 | 15 | 16 |
| ウィスコンシン (WI) | 6 | – 11 | – 5 |
| イリノイ (IL) | 9 | – 22 | – 13 |
| ケンタッキー(KY) | 34 | 15 | 19 |
| テネシー (TN) | 33 | 13 | 20 |
| ミシシッピー(MS) | 34 | 21 | 13 |
| インディアナ (IN) | 22 | 2 | 20 |
| アラバマ (AL) | 36 | 22 | 14 |
| ミシガン (MI) | 8 | – 10 | – 2 |
| オハイオ (OH) | 14 | – 5 | 9 |
| ウェスト.バージニア (WV) | 37 | 20 | 17 |
| ノース.キャロライナ (NC) | 18 | – 14 | 4 |
| サウス.キャロライナ (SC) | 25 | 7 | 18 |
| バージニア (VA) | 8 | – 6 | 2 |
| ジョージア (GA) | 18 | 1 | 17 |
| フロリダ (FL) | 22 | – 2 | 20 |
| ペンシルベニア (PA) | 10 | – 8 | 2 |
| メリーランド (MD) | – 13 | – 25 | – 38 |
| デラウェア (DE) | 8 | – 12 | – 4 |
| コネチカット (CT) | 5 | – 23 | – 18 |
| マサチューセッツ (MA) | – 4 | – 31 | – 35 |
| バーモント (VT) | – 2 | – 33 | – 35 |
| ニューパンプシャー(NH) | 1 | – 23 | – 22 |
| メイン (ME) | 8 | – 13 | – 5 |
| ロードアイランド (RI) | – 4 | – 19 | – 23 |
| ニューヨーク (NY) | 8 | – 23 | – 15 |
| ニュージャージー (NJ) | 2 | – 17 | – 15 |
| アラスカ (AK) | 24 | 1 | 23 |
| ハワイ (HI) | – 13 | – 29 | – 42 |
ロイターによると、テキサスでは1976年のジミー.カーター以来、民主党の大統領候補者に投票していないが、オースティンやヒューストンなどの大都市で、民主党の有権者が増加した為、2020年には「過去より接近した競争が可能になる」と予測されている。トランプは最近、テキサスは民主党に変わる可能性があると言っている評論家を嘲笑し、テキサスでは彼が38票の選挙人投票数を失うことはないと述べた。民主党大統領候補者は彼らのキャンペーンを保守派州にも拡大しているが、テキサスもその一例である。