By The Christian Broadcasting Network
東部時間午前10時から午後3時半まで行われた一般公開で、現在ウクライナ駐在の米国大使代行であり、軍人としての経験があり、民主党および共和党の政権下で長年外交官を務めているベテランのウィリアムB.テイラー(右)と両党5人の大統領(共和党3人、民主党2人)下でヨーロッパとユーラシアの問題を監督している27年間の外交ベテランである国務省の次官補ジョージ.ケント(左)の両氏は驚異的なほど、私的感情と偏見のない事実のみを語る事に集中し、非常に印象的であった。1998年以来の公聴会で、大統領の弾劾調査に対するパネル.メンバーは明白に党派的対立を浮き彫りにした。しかし、共和党は大統領が無実であることを証明する冷静且つ論理的な説得力に欠けていた。5時間以上の証言で明白になった主要点は、トランプ大統領がウクライナの安全保障より、彼の政敵の調査にもっと関心があり、トランプがウクライナに対する調査の要請に直接関与したことである。
共和党パネル.メンバーは、大統領弾劾の調査そのものに抵抗を示した。特に3回質問を許可された共和党のジム.ジョーダンは最初の発言の際、大声で、特別捜査官ミュラーの調査結果は民主党にとって機能しなかった為、今我々がここにいる結果になっていると怒りを表明した。2016年のロシアとトランプ.キャンペーンの共謀に関する調査から、トランプに対する弾劾調査に到るまで、民主党は党派的な調査を先導していると主張した。彼はトランプ大統領が、歴史的に腐敗のあるウクライナに対して、懸念の為に安全保障の援助金を保留したという理由だけで、民主党は弾劾調査をしていると主張した。しかも、ジョーダンは大声且つ早口で、テイラーに対して、貴方は証拠もなく意見を述べているだけであると攻撃した。テイラーは、彼が弾劾調査とは無関係であり、知っていることを語っているだけであると反論した。しかし、ジョーダンはウクライナに対する安全保障の援助金は開放された為、大統領を弾劾するような犯罪は何も起きていないと主張した。彼を含む他の共和党メンバーは、トランプ大統領はウクライナの大統領ヴォロディミール.ゼレンスキーが彼の国の慢性的腐敗を調査することだけに関心があると繰り返し主張した。
しかし、その援助金が開放されたのは、援助金が保留された事が暴露された後である事実を完全に無視した。ジョーダンの発言から、比較的早く質問の機会を得た民主党のホアキン.カストロは、外国政府に対して、特定の政治的ライバルを調査することを条件に、援助金を保留する試みは犯罪ではないかと静かな口調で反論し、問題はその結果に至る経過の重要性を強調した。テイラーは、証言の最初の段階で、ホワイトハイスでの両首脳の会合と援助金を提供することは、ウクライナの大統領ゼレンスキーが政敵に関する調査を行うことと、彼がその調査を行うと公的に発表することが条件であったと証言した。テイラーはある時点でトランプはゼレンスキーに提供する安全保障の援助金を、ビジネスマンが取引相手に小切手を支払う時、製品又はサービスを受け取るような感覚で対処していたとのアナロジー(類推)を用いた。
また、民主党パネルの数人は安全保障問題に関する質問を強調した。議会の承認後から、ウクライナに対する援助金が一定の期間保留された時、テイラーはウクライナで死亡した兵士を追跡していたとし、米国が援助していた兵士を毎週失っていたと証言した。また、この期間、ロシアはウクライナの弱体化を求めていた為、その期間にロシアが攻撃的になる機会を与えたことは間違いないと述べた。つまり、トランプが試みたことは、米国政府が長年維持してきた安全保障の政策とは逆の行動であることを強調した。しかし、共和党パネルの一人は、トランプ政権はオバマ政権よりウクライナに対して援助を強化したことは事実ではないかとテイラーに対して主張した。テイラーは、軍事的援助がトランプ政権下で増加したかとの質問に「イエス」と答えた。
また、ジョーダンを含む共和党メンバーは、トランプ大統領の関心はウクライナの大統領ゼレンスキーが彼の国の根深い腐敗を調査することだけに関心があると繰り返し主張し、電話での会話は実際には米国の国益になっていると述べた。ケントとテイラーは政治的調査が国益にならない理由は何かと聞かれ、両氏はいずれも、政敵に対する政治的告訴になり、米国の国土安全保障およびウクライナの関心事ではないからであると答えた。内部告発者が7月25日のトランプ大統領のヴォロディミール.ゼレンスキーへの電話会話について非常に懸念を表明した後にトランプは「電話は完璧であった」と主張した。公聴会のほぼ最後の段階で、民主党のパネル.メンバーに「電話は完璧でしたか」と質問された時、ケントは「懸念がありました」と答え、テイラーは「同じです」と答えた。ある時点で、テイラーは欧州連合大使であるゴードン.ソンドランドとトランプ大統領との電話会話は、側近の一人が聞いたと語った。ソンドランドは最初のドアの裏での証言で、Quid Pro Quoはなかったと言ったことが報告された。しかし、その後、ソンドランドは彼の側近にトランプはウクライナの問題よりもジョー.バイデンの調査にもっと深い関心を示していたと語ったとテイラーは証言した。
共和党の主張で目立ったことは、ドシエと呼ばれるトランプに対する調査記録が公開された事件を提起し、これまで何の情報も証拠も提供されていない2016年の選挙での民主党とウクライナの共謀による陰謀説を展開した事である。2016年の選挙に干渉したロシアを調査した特別捜査官ロバート.ミュラーは昨年7月に12人のロシア政府の情報工作員を実際に告訴している。公聴会での共和党のこの脱線は、当時の民主党候補者ヒラリー.クリントンを勝利させる為にウクライナが選挙に干渉したというものである。これはトランプ弾劾の調査からの焦点を鈍らせる為の明らかな努力であり、非常に恥な公聴会の側面であったと言える。彼らは、トランプ大統領を擁護できる確信的な材料がないとの印象を受けた。米国はソビエト連邦の崩壊後、1990年代の初期からロシア国境近辺での主要国の民主主義を促進するためウクライナに対外援助を提供している。2014年から軍事介入しているロシアと戦っているウクライナに定期的に安全保障援助をしている。従って、2014年にロシアがクリミアを侵略して以来、危機に直面しているウクライナに安全保障の援助金を提供することは議会の超党派的に支持された国益である為、オバマ政権が2016年後半にロシアに制裁を課し、トランプ就任後に議会がウクライナの援助を増加しても不思議ではない。