先月末に行われた共和党の保守政治活動協議会(CPAC)で、トランプ大統領及び米国上院共和党議員のテッド.クルーズと下院共和党議員の一人は新コロナウイルスに感染した男性と直接または間接的に接触があったとの懸念が提起されている。ホワイトハウスの職員の間で、大統領の健康に対する不安があると報告されている中で、クルーズは自己隔離した。現在、米国の感染者は30以上の州で、急速に増加したことが報告された。
先月トランプ大統領はCPACの会議を率いたアメリカ保守同盟の会長マット.シュラップと握手している写真が今週紹介されている。その写真は最初にロイターによって2月29日にナショナルハーバーで開催されたCPACの年次総会で撮影されたものである。シュラップは先月、CPACのイベントで感染した男性と直接接触していたことが確認された。ホワイトハウスの職人は大統領の健康状態を非常に心配していると伝えられている。一方、ホワイトハウスは「トランプが感染者と直接接触したことはなく、症状もない」と主張しているが、トランプは政治イベントで、多数の人々と握手を繰り返している為、再選キャンペーン中のウイルスの蔓延は大統領の選挙活動の「ルーティーンをひっくり返す恐れがあると強調」されている。トランプ大統領は7日、コロナウイルスによるホワイトハウスへの潜在的な脅威について尋ねられた時、「全く心配していません」と言った。
大統領は週末の一部をフロリダ州ウエスト.パームビーチでゴルフをして過ごしたが、危機が深刻化する中で、トランプ政権の高官たちはシチュエーションルームでの日々の要旨説明で戦略的な論議を展開した。ウイルス感染による死亡者数が増加し、被害者のほとんどは高齢者であるため、ホワイトハイスでは大統領個人の健康に対する懸念がエスカレートしているとワシントン.ポストが伝えている。大統領の個人医師であるショーン.コンリーは、現在、コロナウイルスに関するホワイトハウスの会議に出席し、新しい症例が報告されている場所を追跡していると関係者がポストに語った。トランプ大統領は高齢者(73歳)であることから、当局者は「ホワイトハウスはより定期的に清掃されており、インフルエンザのような症状のある人々は複合体に入らないように促されており、自由世界の指導者に感染する可能性があるという警告が追加された」と述べた。 加えて、公衆衛生当局は高齢のアメリカ人は飛行機での旅行を再考し、大勢の群衆の中に入ることを避けるべきだと警告し、大統領の旅行スケジュールの変更も検討されているという。
先週末、トランプ大統領は事実上初めてキャンペーン集会を行っていない。フェニックスの病院の疫学者サスキア.ポペスクは「政治イベントで繰り返し大勢の人を訪問すると、大統領にリスクをもたらす可能性がある」とし、集会で多くの人々と会い、握手の機会が増えれば増えるほどリスクは高まると警告した。シュラップは、多くの参加者が出席した会議にコロナウイルスが存在していたことを知った後、管理当局と連絡を取ったという。彼は、CPACの催しには何千人もの出席者及び政府関係者が参加し、多くの政権の人々と身近なコンタクトがあったが、病人及び新しい症例の兆候がないことを明確にし、「これまでのところ、一人の病人は非常に孤立しているようである」と述べた。
ホワイトハウスに懸念が提起されていると同時に議会のメンバーも慎重に対応している。テキサス出身の上院共和党議員テッド.クルーズは8日、テキサスでの自宅に自己隔離すると発表した。クルーズは日曜日の夕方CPACのイベントで、「後にコロナウイルス陽性と判定された人」と「簡単な会話と握手」をした為、自己隔離を決定したものの「私は症状を経験していません。元気で健康です」と述べた。又、クルーズは「1分未満の接触は10日前であり、平均潜伏期間が5〜6日であり、現在症状がないことを考えると、医療当局は他の個人から私への伝染は極度に低いと述べた」と語った。彼はさらに「それでも、十分な注意を払っており、仕事の一環として、地元の構成員と頻繁にやり取りしている関係上、すべての人に安心を与えるため、今週は完全な状態になるまでテキサス州の自宅に留まることにしました。CPACでの対話から14日が経過するまでです」と述べた。
加えて、2011年からアリゾナ州を代表する米国下院共和党議員のポール.ゴサールはCPACのイベントで、コロナウイルスに陽性が診断された個人との接触があったとして、アリゾナ州の自宅で自己隔離を行い、ワシントンDCの事務所を1週間閉鎖すると発表した。ゴサールは「私は長期間その個人と一緒にいて、数回握手しました」とツイートした。彼は現在何の症状もないという。アメリカ保守組織は、トランプ大統領と副大統領マイク.ペンスも先月末にCPACに出席したが、感染者は両氏と直接交流はしていないと述べている。現在のところ、民主党候補者がキャンペーンを制限するような動きは見られない。
今週、米国の感染症例は30州以上に拡大した。9日に更新されたCDCの記録によると、アリゾナ、アラスカ、アーカンソー、アラバマ、ウェスト.バージニア、オハイオ、ネバダ、モンタナ、ノース.ダコダ、サウス.ダコタ、ワイオミング、ルイジアナ、ミシシッピー、ミシンガン、デラウェア、メインの16州及び8つの米国領土を除き他全ての州に拡大した。101から 200までの最大症例を示す州は136症例が報告されているワシントン州及び110の症例が記録されているカリフォルニア州である。米国での死者数は19、旅行関連による発症は72件、個人から個人の感染は29件、調査の対象になっている件数は322件である。
しかし、複数のメディアは米国でコロナウイルスの確認症例数は23人の死を含めて、9日に600以上に増加したと報告している。確定症例数は情報源よって一貫性がない。いずれしても、ワシントンDCで不安が拡大し、イタリアでは1,600万人以上の人々の動きが何らかの方法で制限を受けている前代未聞の状況があるようだ。ドイツとスペインでも症例数が急増したと報告されている中で、原油価格が衝撃的な下落を見ている。そのような状況下で、投資家は経済的影響を極度に懸念している為、世界の株式市場は2008年以来の転落を示している。今日も大幅に株が下落し、金融市場が動揺している中で、感染の規模を最小評価しようとしているトランプ大統領は、彼自身が感染に非常に脆い状況に置かれていることを浮き彫りにしている。