現在、世界は新型コロナウイルスによって引き起こされる病気COVID-19の治療薬を必死で探求している。著名な企業はワクチンの開発に乗り出した一方で、一部の科学者は可能性のあるほとんどの薬品は臨床試験を行なっているが、その中で、比較的低価格の薬品が、COVID-19に効果があると証明された場合、価格は非常に高騰する可能性があるとして、幾つかの臨床試験中の薬品を紹介している。その中には日本で開発された一製品及びトランプ大統領が執拗に勧めている薬品も含まれている。現在、米国ではワクチン開発に21社が競争しており、ジョンソン&ジョンソンはその中で顕著な存在である。
トランプ大統領は3月および4月上旬の記者会見でも、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを繰り返し宣伝した。なぜ、彼が特定の薬品を熱心に勧めているのかその理由は不明であるが、科学誌AAA Science によると、ヒドロキシクロロキンはCOVD-19と戦うために、現在臨床試験中のリストに含まれている。以下の臨床試験中の薬品は、現在安価で製造する事はできるが、新型コロナウイルスに対する効果が立証された場合、潜在的に値段は100倍高くなる可能性があると警告している。
| 薬品名 | 投与日数 | 1日の価格 | ブランド名 |
| レンデシビル(Remdesivir) | 10 | $0.93 | |
| ファビピラビル(Favipiravir) | 14 | $1.45 | 日本製 |
| ロピナビル/リトナビル(Lopinavir/ritonavir) | 14 | $0.28 | Kaletra |
| ヒドロキシクロロキン(Hydroxychloroquine) | 14 | $0.08 | Plaquenil |
| クロロキン(Chloroquine) | 14 | $0.02 | Aralen |
| アジスロマイシン(Azithromycin) | 14 | $0.10 | Zithromax |
| ソフォスブビル/ダクラタスビル(Sofosbuvir/daclatasvir) | 14 | $0.39 | Darvoni |
| ピルフェニドン(Pirfenidone) | 28 | Esbriet |
COVD-19の治療薬としてギリアド科学(Gilead Sciences)が開発したレンデシビルはまだ世界中でどこでも認可または承認されていない。ファビピラビルは富山大学及び富士フイルム&富山化学が共同開発した薬品である。科学者の分析によると、これらの8つの薬品はCOVID-19の治療薬候補になっており、推定費用は1人1日あたり1.50ドル未満であり、治療コース全体では0.30ドルから31ドルの範囲であると述べている。結論として「これらの薬物はすべて、基本的に非常に安価で製造できる」と科学者は述べているが、今日これらの薬品を購入する場合、常に安いわけではないという。
国境なき医師団の薬剤師であるジェシカ.バリーは、COVID-19治療の高額な価格設定が配給になり、貧しい患者や国々には利用不可能になる事を心配している。彼女は「価格が高く、供給が限られている配給薬を利用することは、パンデミックを長引かせるだけです。あなたがそれを買う余裕がないなら、救命薬は何がいいのですか?」と語った。新型コロナウイルス用のワクチンが利用可能になるまで、まだ1年以上待たなくてはならない可能性が高いため、「ウイルスに対する最初の武器は、COVID-19患者を対象とした現在臨床試験中の薬剤の1つになる可能性がある」と述べている。しかし、他の疾患を治療するために既に製造または開発されている薬品の多くは、患者あたり1日1ドル以下で製造できることを示唆しているが、COVID-19の治療に効果があると判明した場合、値段は高騰する可能性がある。世界中の全ての患者に手頃な価格で提供することを保証するために、「調整された国際的な努力」が必要であると科学者達は主張している。
マーケット.ウォッチの最新情報によると、現在21の企業がこの特定のウイルスのワクチン開発に乗り出している。ワクチンの開発を始めた米国企業のほとんどは「2つの組織から資金を受け取っている」という。その一つは米国、保健福祉省の一部であり、国立衛生研究所のアレルギー感染症部門であるBiomedical Advanced Research and Development Authority(BARDA)である。幾つかの企業は、オスロに拠点がある世界的な組織であるCoepition for Epidemic Preparedness Innovations(CEPI)がワクチン.メーカーに数百万ドルの資金を提供している。他の企業は彼ら自身に融資しているか、又はライフ.サイエンス企業とのパートナーシップを通して試験の資金を提供している。ジョンソン&ジョンソン(J&J)は2月11日、ワクチン候補のテストのためにBARDAと協力しており、各組織が研究開発に10億ドルを提供し、公衆衛生組織が最初の段階の試験に資金を提供していると発表した
新型コロナウイルスの薬品を開発し、数ヶ月後には臨床実験に入ると伝えられた。J&Jはこの21企業にリストされている。同社の最高科学責任者ポール.ストッフェルス博士は、声明で「私たちは他のパートナーとも協議しており、可能性のあるワクチン候補があれば、それを中国や他の地域に利用可能にすることを目指しています」と述べた。J&Jは 3月13日、ボストンのベス.イスラエル.ディーコネス.メディカル.センターと共同で複数の候補者の前臨床試験を開始し、3月30日までに主要なワクチン候補者を特定したと発表した。同社は「緊急のパンデミック使用のために非営利でワクチンを一般に提供する」という取り組みの一環として、米国および海外でのワクチン製造能力を拡大していると語った。J&Jは2月、COVID-19に対して有効である可能性のある、実験的または承認された治療法を含む既存の抗ウイルス薬をスクリーニングする為のプロジェクトでBARDAと提携したと発表した。同社は9月に主要なワクチン候補を第一段階の臨床試験に置くことを目指しており、2021年初頭までに緊急用ワクチンの試験用量が入手可能になるかもしれないと語った。
J & Jは米国政府とのパートナーシップによるワクチンの開発に前向きの姿勢を見せているようである。COVID-19に対して現在まだ治療薬はないが、科学者が予測しているように、臨床試験中の薬品の一部に効果があることが判明した場合、それは現状を大幅に変える可能性がある。治療薬がない場合、自宅滞在の効果によって、死者数や入院数がフラットになったとしても、その規定を解除することはまだ危険な状態であると一般的に認識されている。科学者は、経済を解放したとしても、2022年まで社会隔離を続ける事を提案していると14日に伝えられた。これは6フィートの距離を置き、不必要な旅行を避け、レストランでの飲食を控え、10人以上の集団を避けることなどを意味する。これは科学者が新型コロナウイルスの長期的生存を予測し、警告している事を意味する。