感染学及び伝染病の専門家はCOVID-19の蔓延は2年続くと予測

学者を含む顕著な4人の研究者は、新型コロナウイルスの蔓延は今後2年続くと予測した。ミネソタ大学が4月30日に公開した研究報告書は、過去の幾つかのコロナウイルスとは異なる為、いつまで続くかを予測することは困難であると述べている。しかし、COVID-19とパンデミック.インフルエンザの疫学上の主要な類似点と相違点を特定することで、3つのシナリオを設定した。この研究報告書は、地理的に異なるものの症例と死者数は引き続き増加する可能性がある事を明白にしている。

ミネソタ大学が公開した報告書の4人の著者は感染症研究政策センター(CIDRAP)の医学部長であるクリスティンA.ムーア、ハーバード大学の公衆衛生校の疫学部及び伝染病動態学センターの所長であるマーク.リプシッチ博士、トゥレーン大学の公衆衛生および熱帯医学学部の教授であるジョンM.バリー、ミネソタ大学の教授及び感染症研究と政策センター(CIDRAP)のディレクター及び公衆衛生の専門家であるマイケルT.オスターホルムである。彼らは重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)が2019年12月に中国の武漢で最初にCOVID-19を引き起こした時、最も経験豊富な国際公衆衛生の専門家でさえ、それが急速に成長するとは予想しておらず、それは100年以上、最悪の世界的な公衆衛生危機を引き起こしていると述べている。又、2020年1月までに幾つかの公衆衛生当局は警報を鳴らし始めたが、世界保健機関(WHO)が世界的なパンデミックを宣言した2020年3月11日まで、この脅威に気づいていなかったと述べている。報告書によると、グローバル地域社会を不意に襲っているこのウイルスのパンデミックを制御するための「終盤」が何であるかを予測することは不可能である。過去の深刻なコロナウイルス(SARS-CoV-1)、重症急性呼吸器症候群(SARS)および中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)を引き起こすウイルスの疫学は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とはかなり異なっていることが主な理由である。

しかし、この4人の研究者は「最良の比較モデルはパンデミック.インフルエンザです。1700年代初頭以来、少なくとも8つの世界的なインフルエンザのパンデミックが発生しており、そのうちの4つは1900年以降、1918〜19年、1957年、1968年、および2009〜2010年に発生している。 COVID-19パンデミックの将来のビジョンを決定しようとしている私たちは潜在的に過去のインフルエンザのパンデミックから学ぶことが可能である」と述べている。又、研究者はCOVID-19とパンデミック.インフルエンザの疫学上の主要な類似点と相違点を特定することで、この病気の蔓延の経過について考えられる幾つかのシナリオを想定している。それらのシナリオの主な焦点は温暖な北半球にあるが、同様のパターンは地球の南部でも発生する可能性があると述べている。十分な個人用保護具の不足を含めて、強固な医療インフラが不足していること、HIV、TB、マラリアを含む他の感染症、栄養失調、および地球南部の特定の地域における慢性呼吸器疾患などの併存症は、1918年〜19年の世界的蔓延の際に指摘されたように、これらの地域でもっと深刻なパンデミックを引き起こす可能性があると述べている。COVID-19がいつまで続くかという予測の観点から4人の専門家は3つのシナリオについて説明している。

シナリオ1:それは2020年春に起きたCOVID-19の最初の波の後に、「一連の反復的な小さな波が続き、2回目の波は夏を通じて発生し、その後1〜2年の期間にわたって一貫して発生し、2021年には徐々に減少する。シナリオ2: 2020年春のCOVID-19の最初の波に続いて、2020年の秋または冬に大きな波が続き、2021年に1つ以上の小さな波が続く。このパターンでは、感染の拡大を抑制し、医療システムが過負荷になるのを防ぐため、秋に緩和策を再設定する必要がある。このパターンは、1918年〜19年のパンデミックで見られたものと似ている。その蔓延の期間、1918年3月に小さな波が始まり、夏の数ヶ間で沈静化した。1918年の秋に遥かに大きなピークがあった。1919年の冬と春に3番目のピークが発生し、その波は1919年の夏に鎮まり、パンデミックの終わりを告げた。シナリオ3:2020年春のCOVID-19の最初の波に続いて、進行中の感染と症例発生に「ゆっくりとした燃焼」が続くが、明白な波のパターンはない。このパターンは地理的に多少異なる場合があり、多様な地域で実施されている自宅滞在命令又はロックダウンに関する「緩和策の程度」によって異なる可能性がある。3番目のシナリオによるこのパターンは、過去のインフルエンザの蔓延では見られなかったが、COVID-19の場合にその可能性は残っている。しかし、感染症例と死亡は引き続き発生するが、「緩和策の再設定を必要としない」可能性があると説明している。

要するに、研究者はCOVID-19が1918年のスペイン風邪に似たパターンである場合、今後約二年間は持続すると予測している。2番目のシナリオでは2021年まで、幾つかの小さな波を繰り返すと警告している。トランプ大統領は最近まで、直ぐに消滅すると頻繁に述べていたが、その楽観的な展望は、研究と分析に基づくこれらの専門家の意見とは完全に異なる事を示唆している。トランプ政権のタスクフォースのメンバーで、国立衛生研究所の感染専門家であるアンソニー.ファウチ博士も同様に、現時点で自宅滞在命令を解除する措置は早急すぎる為、危険であると警告している。トランプ政権は4月中旬、再開する為のガイドラインを提供したが、それに従うことは要求されておらず、主要な決定はほとんど各州の知事に委ねられている。先月中旬にジョージアやフロリダ州の知事がネイル.サロンやレストランを含む一部のビジネスの再開を許可した後、約20州は制限的に経済を再開又は準備を開始した。ウイルスの拡大状況が不明なままで、早急に行われている危険性と、試験的に行うビジネスの再開による経済のどちらが強力であるか疑問である。少なくとも、経済より健康を重視し、可能な限り自宅滞在を好んでいる人々を、強制的に自宅滞在から解除することは不可能である。又、4月28日トランプは防衛生産法に基づいて、感染症例が非常に多いと報告されている食肉梱包工場に対して、再開を命じる大統領令を発行した。これは、中国に豚肉を輸出している米中貿易協定に基づく、トランプの外交政策の一環である。

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