COVID-19の脅威は食品供給に影響がある事を示唆

San Antonio drive-thru food bank gives groceries to thousands of ...テキサス州サンアントニオ     By    ABC News

COVID-19の影響による失業保険の請求者が7日更に増加した状況下で、現金不足の人々はフードバンクから食品の無料分配を求めるようになっている。米国では、フードバンクの供給は需要に追いつかない状況になり、ヨーロッパと異なり、特に肉の供給チェーンに影響が出始めている。なぜ、米国ではフードバンクの需要が前代未聞の規模で急増しているのか?米国は災害に直面する度に、なぜ食肉の供給が不足するのか?

最近、米国では、フードバンクから食品を求める需要は爆発的に急増している。テキサス州サンアントニオにあるフードバンク流通センターでは、食品の分配を受ける為、待っている車の渋滞は前代未聞の長い列が見られるようである。30億ドルのコロナウイルス救済プログラムはフードバンクと食品を分配する業者を支援している為、米国のフードバンクの需要は400%に増加したとNBCニュースが伝えている。フードバンクの需要急増はテキサス州だけでなく、カリフォルニアやフロリダ州を含む全米で前代未聞の莫大な量の食品が圧倒的多数の人々に無料で提供されている。テキサス州のフードバンクは「前例のない需要」の対応に葛藤しており、支援を求める多くのテキサス人は、長時間待った挙句、その日手ぶらで帰宅しなくてはならない状況がある。

Coronavirus US: Thousands of cars line up at LA food bank | Daily ...By     Daily Mail

フードバンク流通センターに到着した人々は、テキサス内部緊急管理局(TDEMA)のメンバーによって平等に食品の分配を受けている。5月4日のガーディアンによると、コロナウイルスのパンデミックにより米国経済の大部分が閉鎖されたため、全米の「フードバンクの需要は大幅に増加」している。特に4月にはほとんどのビジネスは閉鎖され、「食糧供給が減少」しているため「専門家やコミュニティ労働者は、食糧危機が特に州の大規模な移民人口に多大な打撃を与えている」と述べている。最新のテキサス州の状況報告に基づくTDEMAの文書は、州のフードバンク流通センターに集まる人々の数が88%増加していることを示しているが、地区当局はこれらの数値でさえ、「急増を控えめに表現している可能性があと述べている。これらの数値はフードバンクが実際に供給した人々を示しているだけである。テキサス州のフードバンクは、過去2週間で約30%の人々に分配することができなかったと報告している。つまり、分配のために準備された食品の量より、需要はそれを遥かに超過し、貧困又は出費を制限しなくてはならない人口層が拡大している事を示唆している。

コロナウイルスの影響で米国の食品供給が減少しているため、米国の小売業者は店頭での肉の購入も制限し始めている。5月6日のFP(Foreign Policy)によると、ファースト.フード.レストランであるウェンディーズの店舗の20%はハンバーガーが完売している。1人あたりの肉の消費量は世界で最も多い米国での、長期的な食肉不足は消費者がいずれ気づく為、倉庫小売業者のカスコ(Costco)は、食料品チェーン2社と共に、顧客のパニックによる買い溜めを阻止するための購入制限を行っている。先月、全国的な閉鎖になった為、ホワイトハウスは先週、肉加工業者と肉包装工場に対して、ビジネスを再開するための行政命令を発行し、「危機最中の肉の入手を確保する」ため、防衛生産法を発令した。4月28日、アメリカ最大の食肉包装組合である米国食品労働者国際連盟(United Food and Commercial Workers International Union又はUFCWIU)は、その労働者の20人がCOVID-19で死亡し、5,000人の労働者が入院しているか又は症状を示していると述べた。 UFCWIUは、パンデミック中の工場閉鎖により、豚肉の屠殺能力は25%、牛肉は10%減少したと報告した。

肉の供給チェーンには「弱いリンク」があることがヨーロッパとは異なっているという。その理由として、「米国の食肉加工産業は高度に統合されている。例えば、牛肉の生産では、わずか3社が市場の3分の2を占めている。ホワイトハウスのファクト.シートを引用したFP よると、この高度な統合は加工工場レベルでも適応されている。1つの大規模な牛肉加工工場を閉鎖すると、1日に1,000万以上の牛肉の消費が失われることになる」という。従って、現在食肉「供給の危機はないが、処理に危機がある」と述べている。一方、ヨーロッパはコロナウイルスのパンデミックによって最悪の打撃を受けているにも関わらず、食肉の供給不足は生じていない。そのような統合はないヨーロッパでは、「上位15社が食肉生産の28%を占めている。欧州食糧農業観光連盟の報告によると、これらの企業外で、EUは地元で伝統的に運営し、非常に独立している小規模な屠殺業に依存している傾向がある」と説明している。

要するに、テキサス州の大規模なフードバンク流通センターで、配給する食品が不足している現実は、程度の差はあれ、全米のブードバンクでも同様の現象がある事を示唆している。最大の要因は移民を含む低所得者の収入が失われた事を示唆している。7日、失業者は3,300万人に達したと報告されている。一部の専門家は世界の食品の在庫が非常に大きいため、食料供給の減少は二次的なもであり、実際には所得減少の影響が最も大きい為、前代未聞の人口層がブードバンクを必要としていると見ている。自然災害も含めて、壊滅的な衝撃に直面した時、米国は頻繁に食品、特に食肉の供給不足に直面するが、FPの分析は、米国の食肉供給不足の要因がヨーロッパとは異なり、牛肉の生産が独占に近い状況である事を示唆している。厳密に言えば、一般的にモノポリー(Monopoly)は一社が独占することに言及する為、非常に少ない企業が肉の生産を行っている状態をオリゴポリー(Oligopoly)と呼ぶ。米国での食肉供給不足の原因は、オリゴポリー.システムである事に加えて、アメリカ人はヨーロッパ人に比較して、年間あたりの食肉の消費量が多い事が挙げられる。BBCによると、「利用可能な最新のデーター」では2013年に、米国とオーストラリアが年間の食肉消費量で最大を占めている。両国とも一人あたり年間100 kgを超え、それぞれ約50羽の鶏または牛の半分に相当する量を消費している。西欧諸国の肉の消費は高いレベルであるが、西ヨーロッパのほとんどの国では1人あたり80〜90 kgの肉を食べている。これまでのほぼ全てのデーターは、米国が最大の肉消費国である事を示唆している。

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