歴史的な失業率に直面している中で、懐疑的な抗体試験が次々に登場

政府の労働統計局が8日に報告した雇用情勢によると、4月の非農業部門の総雇用喪失は2,050万人である。4月の失業率は先月の10.3%ポイントから14.7%に増加した。これは1948年1月以来、最高の失業率であり、雇用はすべての主要な産業部門で激減したが、ほとんどの雇用喪失は一時的なものであると報告している。ホワイトハウスでは、トランプ大統領及び副大統領マイク.ペンスにそれぞれ日々接触がある関係者の二人が感染したと報告されている中で、複数の臨床検査産業は、驚異的な精密度と正確性で抗体検査に成功した為、その抗体検査で陰性の結果を受けた人々は、安全な職場復帰が可能になる事を示唆した。しかし、複数の専門家はそのような抗体検査はまだ科学者が完全に承認していないことも含めて、幾つかの理由に基づき、まだ広範に受け入れられる段階ではないと述べている。

労働統計局が今日報告した全体の失業率は14.7%であるが、性別及び人種別に異なっている。成人男性の割合は13.0%、成人女性は15.5%、10代は31.9%である。又、白人は14.2%、黒人は16.7%、アジア人は14.5%、ヒスパニック系は18.9%で、それぞれ人種別に異なっている。4月に一時解雇を報告した失業者の数は約10倍に増加し、1,810万人である。永久失業者の数は544,000人増加し、合計200万人になった。しかし、2,000万を超える失業者のほとんどは一時的なもので、永久に解雇されたわけではない事を示唆している。4月に5週間未満で失業した失業者数は1,070万人増加し、失業者のほぼ3分の2を占める1,430万人になった。次に5〜14週間の失業者数は520万人増加し、700万人に達した。27週間以上失業している長期失業者数は939,000人であり、一ヶ月で失業者の4.1%を占める225,000人減少した。

経済を軌道に載せる事を焦っているトランプ大統領に反して、彼のタスクフォース.チームである感染専門家のアンソニー.ファウチとHIV / AIDS免疫学を専門とするデボラ.バークスの両氏は、まだ時期早尚であると警告している中で、今月中旬までには、40以上の州が一部ビジネスを再開すると言われている。COVID-19に対する免疫のある人々のみが職場に戻る場合、職場での再感染はほとんどありえない事を示唆する研究結果が報告されている。8日のロイターによると、ワシントン大学医学部の研究者は、新型コロナウイルスに対するAbbott Laboratoriesの抗体検査は、人々がこれまでに急速に蔓延するウイルスに感染したことがあるかどうかを正確に判断する可能性が高い事を示し、Abbott(アボット)のテストは特異度99.9%、感度100%であるとJournal of Clinical Microbiologyに報告しており、偽陽性又は偽陰性はほとんどない事を示唆した。アボットの抗体検査は、先月、米国食品医薬品局(FDA)の一部コロナウイルス.テストに対する緩和された規則下で開始され、その後、FDAが緊急使用を認可していた。アボットはすでに病院や研究室に1,000万以上の抗体検査を出荷している。FDAから緊急使用許可を得たRoche Holding AGも、抗体検査の特異度は99.8%を超え、感度は100%であり、年末までに月に1億回以上の検査を行う予定であるとロイターは伝えている。

これらの二社は、大規模な抗体検査を可能にする事をアピールしている為、抗体検査は、人々がこれまでに感染したことがあるかどうかを知ることを可能にし、新型ウイルスの抗体は、感染に対する免疫性がある事を示す可能性がある為、現在ビジネスの再開を進める上での安全性において重要な役割を果たすと考えられている。この驚異的な抗体検査結果が報告されている時、ホワイトハウスでは2名の感染が記録されている。トランプ大統領に日々食事の世話をする職員が感染テストで陽性であることが今週報告されている。8日、副大統領ペンスの広報官であり、トランプの政策顧問であるステーィブン.ミラーと最近結婚したケイト.ミラーも陽性であることが報告されている。

8日のUSA Todayによると、医療専門家はコロナウイルス抗体検査を受けることを考えるアメリカ人に、COVID-19に生存した人々がウイルスから免疫があるかどうかを科学者が知るまで待つようアドバイスしている。一部の科学者は、それまでメーカーは、多くのアメリカ人が社会隔離を停止し、仕事に戻ることが出来るかどうかを判断するため、わずか25ドルで抗体テストを受けることが可能であるとの宣伝広告を停止する必要があると述べている。その理由は ⑴ オハイオ州クリーブランド.クリニックの免疫病理学の医学部長であるカムランカ.ドコダは抗体検査は「政府の規制機関によって検証されていない」為、注意する必要があるとし、「人々に誤った安心感を与える可能性がある」と指摘した。⑵ 現在、多数のメーカーは「精度が大きく異なる抗体検査で米国市場を圧倒」している。テストが正確であっても、科学者は抗体の持続期間や免疫力が必要なレベルを理解していない。⑶ ブラウン大学アルパートの医科大医学部副学長アンジェラ.カリエンド博士は「これらの試験法の性能を完全に理解するまで、それらを使用する最良の方法が判明していません」と述べている。⑷ 幾つかのCOVID-19抗体テストを分析した複数の独立した政府機関は、テストは必ずしも宣伝どおりに機能しなかったと報告した。そのうちの一つはチャン.ザッカーバーグ.バイオハブによって一部資金を提供されたグループである。ジュネーブに拠点を置くFoundation for Innovative New Diagnosticsが投稿した外部データーは、幾つかのテストのパフォーマンスが低いことを示していた。

企業が抗体検査を促進する動機は様々であるとUSA Todayは指摘しているが、ウェップサイトで広告をしている米国大手の臨床試験企業であるアボット.ラボラトリーズのウェブサイトは、その抗体テストが「このウイルスと戦うために重要な次のステップになる可能性がある」と述べている。試験メーカーのAbacus Pharma Internationalのウェブサイトは「アメリカを復活させましょう」と述べている。Quest Diagnostics、LabCorpおよび他の研究所のテストを使用するラボであるHealthLabs.comは、COVID-19抗体テストを全国の4,500箇所で提供している。同社は、このテストは主に「人々が感染しているかどうかについての好奇心を満たしている」と語った。フォーチュン500にランクされている別の大手臨床試験企業であるQuest Diagnosticsは、COVID-19の抗体テストをオンラインで提供しており、資格を得るには、少なくとも10日間は症状がないことが条件であると述べている。

要するに、米国の失業率の大半は一時的であるが、雇用喪失の数値は、第二次世界大戦後の状況である事を示唆している。経済的圧迫が感じられる中で、多数の臨床試験産業は肯定的な抗体検査の研究報告をアピールしている為、非常に歓迎される展開であるように思われる。しかし、懐疑的な専門家は正当な理由に基づき、その抗体検査を受ける事を考慮する人々に対して、現時点では科学者がもっと明白に判断するまで待つよう警告している。又、消費者は、大手の臨床検査産業に過剰反応し、抗体検査に飛びつく前に、その取り巻く状況を慎重且つ正確に知る必要があることの重要性を強調している。

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