By NPR
全米各地の抗議者の一部は、警察の改革が行われるまで、抗議を止めないとの決意を合唱しながら行進している。しかし、アトランタで警察官が別の黒人を射殺した後、14日警察官は解雇された。一部の警察官にとって、活発化してい警察改革の論議は何の意味も持たない事を示唆している。一方、議会民主党と複数の民主党州は、抗議者の要求に応じて、警察の体制を変革する為に取り組んでいる。全米で抗議活動が展開されている中で、奴隷制度に関連のあるモニュメントを除去する運動も同時に進んでいる。人種差別に関連性のある一部の南軍の銅像や記念碑の除去は論争的であるが、今年は特に一部の州で、企業、組織、抗議者らが自らの手で取り除いている。
警察の手中にある他のアフリカ系アメリカ人に対する殺害は13日、アトランタでも発生し、その衝撃的なビデオが公開されている。黒人男性レイシャード.ブルーク(27歳)を銃殺した後、アトランタの警官は15日に解雇された。その後、全米有色人種連合(NAACP)のジョージア州支部は、警察署長のエリカ.シールズに辞任するよう要求した為、アトランタ市当局は彼女が即時に辞任したと13日に報告した。15日のCBSニュースによると、ブルークは、ファーストフード.レストランであるウェンディズのドライブスルー近くの駐車場で、警察に致命的に射殺された。当局はブルークが逮捕に抵抗し、警官のテイザーを盗んだと主張した。フルトン郡の医療検査官によると、ブルークは剖検の結果、背中に2発の銃創があり、臓器の損傷と失血で死亡したことが判明した。死因は殺人として明記された。部局の広報担当者はブルークを殺害した警官ギャレット.ロルフが2013年10月に部署に雇用されたと述べた。 現場にいた別の警察官は行政的な業務に置き換えられた。この状況は別の都市での「不安と抗議の新しい波」をもたらしている。
一方、警察改革に関する議会の努力は法案制定である。両院議会の民主党は2020年6月、2020年の正義の警察法として、警察改革を発表した。これは警察の違法行為、過度の武力、警察の説明責任、および人種的偏見に対処するための措置が含まれている。法案取り組みのきっかけは、3月13日に救急医療技術者である26歳のアフリカ系アメリカ人女性ブレナ.テイラーがルイビルのメトロ警察の警官によって致命的に射殺されたことである。加えて、ミネアポリスで、虚偽の20ドル札を使用していたとの理由に基づき、拘束中約9分間膝で首を締め付けられて窒息死したジョージ.フロイドの事件後、爆発的な怒りの抗議に対応したものである。又、下院司法委員会の委員長であるジェリ.ナドラー及び他3名の下院民主党議員は共催による公民権法案を紹介した。ジョージ.フロイド法執行信任と整合性法と呼ばれる法案は、米国の警察規定基準と認定を実施し、司法省との政策データー共有を要求し、部署の募集、採用、または監視の強化を支援する新しいプログラムに助成金を提供することを求めている。これは、法執行機関の不正行為事件に責任のあるタスクフォースを集めることを司法省に要求している。
又、州レベルでの警察改革の取り組みも同時に行われているが、それは一部の範囲にすぎない。CNNの集計によると、現在、少なくとも20の米国の都市と地方自治体が首を締め付ける警察の拘束手段の禁止を求めている。それらの都市には、カリフォルニア州のロサンゼルス、サクラメント、サンディエゴの3都市が含まれている。他にはマイアミ、シカゴ、ワシントンD.C、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ミネアポリス、デンバー、ヒューストンなどである。又、州で最近法案を通過したコロラドやアイオワが含まれている。
コロラドが13日に通過した法案は米国で最も包括的な警察改革の1つであると言われている。コロラドは、警察の武力行使に制限を設定し、ある機関から解雇された警官が別の機関に再雇用される事を防ぐ為、データ収集を義務付けていると地元紙デンバー.ポストが13日に伝えている。コロラド州上院法案の最も大きな変化は、首を締める事と頸動脈コントロールの使用を禁止し、警察が逃亡者を撃つことが許可されている場合の制限と、過度の武力や刑事責任に直面した場合に警察官の介入を要求している。この法案は、45日以内に身体に装着されたカメラを使用して映像を公開することをすべての警官に義務付けており、公民権侵害の責任を警察官個人に負わせることを要求している。又、アイオワ州知事は12日に同様の法案に署名した。これは、コロラドの法案に比較すると、それほど包括的ではないが、首を締めつける行為を禁止し、武力の行使に関するデータを収集し、解雇された警察官が他の機関に再雇用されるのを禁止している。ニューヨークは今週、警察改革のための包括法案を可決した。この改革はこれらの変化を警察政策に実装し、不均等に標的にされる肌の色が黒人と茶色の人々に対する殺害を終わらせることを目的にしている。
先月末から抗議者及び政治家らが論議を再燃した為、リッチモンド、バージニア、フロリダ、ジャクソンビル、インディアナポリスなどでは素早く、過去2週間で、南軍の彫像と記念碑を公共の場所から撤去した。ABCニュースによると、歴史家や公民権団体は長い間、19世紀後半の黒人に対する白人の制覇を強調するためにこれらの彫像が設置されたと主張してきた。12日には、少なくとも8つの都市が南軍の記念碑を撤去したか、または撤去を承認した。最も物議を醸している記念碑はバージニア州リッチモンドにあるロバートE.リーの銅像であり、法廷闘争に発展している。米国合衆国に対して謀反を起こした南軍のモニュメントをいつまでも残す必要があるかどうか論議される機会も多くなっている。加えて、企業やその他の公的機関も、南軍関連の記念碑を削除すると発表した。アラバマ大学は、キャンパスから3つの南軍の盾を削除し、南軍のメンバーの名前が記された建物を検討する委員会を設立すると発表した。バージニア州とアラバマ州の一部の都市では、ジョージ.フロイドが警察に拘留された後の抗議活動の最中に、抗議者たちは自分たちの手で南軍の彫像を倒すかまたは汚した。一部の抗議者たちは、クリストファー.コロンブスの彫像や、植民地主義、奴隷制度、人種間の暴力や都市内の格差に関連する人物の銅像を破壊し、改ざんした。
週末、抗議活動が全国で展開されている中で、一部の州では奴隷制度を支持した関係者の銅像や歴史的モニュメントが除去されている。既に2015年からアラバマ、アラスカ、アリゾナ、 アーカンソー、カリフォルニア、ワシントンD.C、フロリダ、ジョージア、インディアナ、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ミシシッピー、ミズーリ、モンタナ、ネバダ、ニューメキシコ、ニューヨーク、ノース.キヤロライナ、 サウス.キャロライナ、オハイオ、オクラホマ、テネシー、テキサス、ユタ、バーモント、バージニア、ワシントン、ウェスト.バージニア、ウィスコンシンの32州とD.Cで多様な記念碑が除去された。警察革命は1960年代に米国最高裁の一連の判決により、公民権と憲法に関する警察の重要な変更が行われた。2000年代から2010年代初頭に、米国の一部の法執行機関は、紛争解決のアプローチとして、紛争のエスカレーションを回避するための対策を強調したが、2020年の現在ほど、本格化している記録はない。最近の警察革命は基本的にもっと透明性を明白にし、法務執行者の過剰な勢力を調整することである。この動きが全米に拡大した時、米国は真の革命を成し遂げるかもしれないが、ジョージア州アトランタで、一部の警察官は黒人に対する射殺をいとも簡単に行い、このような風潮には動じない事を示唆した。警察改革の努力や南軍の記念碑除去は、根本的な人種差別の構造を変えることができるのか深い疑問を提供している。