米国市民の入国を禁じた欧州連合と米国との顕著な違いは何を示唆?

EUは最終的な結論として、欧州への旅行をわずか15か国のみに許可すると発表した。一部例外もあるが、米国は幾つかの理由に基づき、米国市民の旅行が禁止される顕著な国としてリストされた。一方、入国が許可されている幾つかの国は知名度が低い。最近、マスクを着用していない米国人を多数見かけるが、議会共和党リーダー達も疾病対策予防センター(C.D.C)のガイドラインを真剣に受け止めていることを示唆し、マスクを着用していないリーダーはトランプ大統領だけになったことを示唆する状況がある。上院議会は30日、政府のコロナウイルスの対応について、国立衛生研究所、保健福祉省など複数の責任者からの証言を求めた。上院委員会の委員長は公聴会の二日前、トランプ大統領がマスクを着用した場合、マスクの政治化現象は消滅すると提案した。

30日のニューヨーク.タイムスによると、EUの全加盟国およびEU以外のヨーロッパ諸国であるアイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインは、彼らの国境をアルジェリア、オーストラリア、カナダ、ジョージア、日本、モンテネグロ、モロッコ、ニュージーランド、ルワンダ、セルビア、韓国、タイ、チュニジア、ウルグアイの居住者に開く予定である。又、アンドラ、サンマリノ、モナコ、バチカンの居住者も入国が許可される。米国人はシェンゲン圏(Schengen Are)として知られているヨーロッパの自由移動地帯外にあるアイルランドとイギリスに飛行することが可能である。ただし、アイルランドとイギリスの両国は、すべての訪問者が到着時に14日間の隔離を受けることを必須条件としている。英国は、隔離規定に違反した人々に1,000ポンド(約1,230ドル)の罰金を科すと定めている。又、アメリカ人旅行者は、EUの全加盟国のいずれかの国に在住し、居住証明書の提供が可能であれば、入国が許可される。一方、米国に移住しているこれらの国の市民は入国が許可されない場合がある。これらの規則は「居住している国に基づいている」ためである。ヨーロッパ人は米国を訪問することが可能であるか?トランプ大統領が3月11日に発行した大統領宣言の規定では、旅行者が定められた例外の1つに該当しない限り、シェンゲン圏、英国、又はアイルランドに過去14日間滞在した人は米国への入国が禁止されている。この規則は米国市民、永住者、適格な家族には適用されていない。

ヨーロッパからの旅行を禁止した米国は、現在、ヨーロッパへの入国が禁止される状況になっているが、感染状況に大幅な違いがあるという道理的な理由がある。EUと米国の感染症例を比較したCNNのグラフは、米国が旅行を禁止される顕著な問題があることを示唆している。例えば、EUでは4月末から一週間の平均感染数が引き続き減少しており、6月から一週間の平均感染数は5,000以下のフラット状態になっている。一方、米国は4月初旬から低下し始めたものの、6月初旬から急上昇し始め、一週間の平均感染数は40,000である。EUと米国の2つの曲線は、Covid-19の発生に対処するEUと米国が「反対方向に向かっている」ことを明確に示している。 EUで新たに確認された毎日の症例は3月中旬にピークに達した後、明らかな減少傾向があり、1か月以上、症例は10,000未満であった。多くのヨーロッパ諸国は、早期に厳格なロックダウンを行っており、症例数が減少するにつれて、慎重且つ徐々にビジネスを再開できる状況になっている。医療専門家が繰り返し警告したにも関わらず、米国の一部州は時期尚早に再開した事に加えて、5月26日から全米の各地で群衆による抗議活動が続き、多くの州で新たな感染症例が急増した。

新型コロナウイルスの対処に関する30日の議会での公聴会に参加したホワイトハウスのタスクフォースの主要メンバーであり、米国衛生研究所の感染専門家であるアンソニー.ファウチ博士は、健康/教育/労働/年金に関する上院委員会での証言で「現在、1日あたり4万件を超える新しいケースが発生しています。これが好転しなければ、1日100,000人に達しても驚かないです」と述べた。又、ワクチンの可能性について、希望はあるものの「安全で効果的な」コロナウイルス用のワクチンの開発は「保証されていない」と述べた。ファウチ博士は米国が間違った方向に進んでいるとの懸念を示した。C.D.Cのディレクターであるロバート.レッドフィールド、食品医薬品局の弁務官スティーブン.ハーン、保健福祉省の健康担当次官補ブレット.ジロワールも同様に米国民全員がマスクを着用し、頻繁に手を洗い、外では社会距離の規定に従う場合、現在急増している状況を減速することは可能であると示唆した。

この日、パネルの委員長である穏健派の共和党委員長ラマー.アレクサンダー(テネシー)は、人々がC.D.Cのガイドラインに真剣に従い、顔を覆うマスクを着用するよう求め、マスクが政治化していると批判した。6月20、トランプがオクラホマ州タルサでの集会を開催した時、マスクを着用していない大統領を支持する群衆はほとんど同様にマスクを着用していなかった状況を見た時、マスクの政治化が起きていると感じた。それに気づき始めているのは共和党リーダーも同様である。アレクサンダー委員長は28日、CNNの番組Inside Politicsでのインタビューで、トランプ大統領がマスクを着用していないことが政治的になっていると示唆し、全ての医療専門家は「2020年にマスクを着用することが重要であると言っている」と述べ、大統領が時々このマスクを着用する場合、「政治的な議論を取り除くのに役立ちます」と述べた。アレクサンダーは「トランプを支持する場合、マスクを着用しないでください。トランプに反対する場合、マスクを着用してください」と言っているようなマスク着用の「政治的不名誉」の現象があると述べた。最近、一部の行政当局者はトランプ大統領と彼の側近がパンデミックの深刻さを「否定している」と指摘した。

又、共和党のリーダー達もマスク着用の重要性を理解し始めており、上院議会のメンバーは全員マスク着用のC.D.Cの規定に従っている。上院多数派の共和党リーダーであるマッチ.マコーネルは29日、上院のフロアーで「アメリカ人はフェイス.マスクを着用することで恥があってはならなりません」と語った。同日、下院議会の少数派共和党リーダーであるケビン.マッカーシーはCNBCでのインタビューで「すべてのアメリカ人にはマスクを着用する責任があります」と語った。

ヨーロッパは4月から3ヶ月間の自宅滞在、マスク着用、社会的距離、およビジネス閉鎖を辛抱強く実施した結果、7月からビジネスを徐々に且つ慎重に再開可能な状態にしている。一方、米国多数の州では6月から、完全に安全であるか不明な状態でビジネスを再開した。加えて、5月下旬から6月の中旬まで全米で人種の正義を求める抗議活動が展開された為、感染症例が急増した州では、再開したビジネスを再度全面的又は一部閉鎖しなくてはならない状況になっている。加えて、EUが米国からの旅行を禁止する最大の要因は、米国の指揮官がパンデミックに対処又はウイルスの蔓延を抑制していない状況を見ているからである。同じ党のリーダーがマスクを着用することさえ拒否している大統領とそれに従う支持者によるマスクの政治化風潮を見ているEU諸国は、米国に警戒していることを示唆している。Covid-19の世界的危機下で、グーローバル規模の共同対策や措置が必要な時、感染防止の努力、忍耐、責任感に欠ける米国のリーダーに対する信頼が失われている中で、米国がヨーロッパと逆方向に進んでいるという顕著な違いは驚くことではない。

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