共和党リーダー達はウイルス蔓延の対処で大統領と対立?

コロナウイルス蔓延の危機に対処する責任を放棄したトランプ大統領は、顕著な共和党リーダー達からも敬遠されるようになっている。ウイルス蔓延に関する全ての問題において、幾人かの共和党知事らはトランプを避け、副大統領マイク.ペンスとコンタクトを取り始めた。上院共和党多数派のリーダーは、長引くコロナウイルスとの戦いにおいて、トランプとのコミュニケーションを放棄した。連邦及び州の共和党リーダーらは事実上、大統領のリーダーシップを完全に諦めただけでなく、ウイルス蔓延の対処について、大統領との違いを明白に表明するようになっている。

トランプ大統領は3月13日、ホワイトハウスのローズ.ガーデンでの記者会見で、新規コロナウイルスの蔓延に関して「私は全く責任を取りません」と明白に宣言した。自然災害やウイルスのグローバル的蔓延の危機に対処することは、歴史的に大統領の責任の一つである為、過去の大統領は緊急宣言後に全ての側面から対処してきた。しかし、トランプ大統領は緊急宣言後、主な仕事を放棄した為、最初の任期中「最大の失敗」はコロナウイルスへの対処である。ホワイトハウスは国家の危機に対する批判を避ける為、国の権威を州に移動することに集中した。その為、統一した基準を強制しないことで、マスク着用についても国民の行動に干渉しないという方針を続けた。大多数の州で4月と5月に自宅待機命令を続けた結果、感染症例は極端に増加しなかったが、6月には多数州で一部のビジネスを再開し、全米各地のビーチや飲食店では群衆が接近して過ごし、加えて、抗議活動による群衆のイベントが続いた為、状況を悪化させた。疾病対策予防センター(CDC)はビジネスを再開する為のガイドラインを提供したにもかかわらず、大統領は公衆衛生当局の指針を促進するどころか無視した。その結果6月下旬には大多数の州で感染症例が大幅に増加した。CDCのデイレクターであるロバート.レッドフィールドは14日、ABCニュースでのインタビューで全ての国民がマスクを着用した場合、6〜8週間でウイルスの蔓延をコントロールできると述べたが、一部の共和党州では全く逆の事が起きている。蔓延が最悪の州の一つである、ジョージア州の共和党知事ブライアン.ケンプは同州の市長らがマスクの着用を指示することを禁止した。先月下旬から多くの州で再度、ビジネスを閉鎖するという状況になっている現在もトランプ大統領は引き続き、この深刻な状況を軽視又は沈黙を続けている為、最近、一部の共和党議員及び州の知事らはコロナウイルスの問題でトランプに対抗し始めた。

最近の世論調査は、トランプがほぼ全ての側面で大幅にバイデンにリードされている為、ホワイトハウス外の最も著名な共和党及び政権内の強固な右翼派のメンバーは、アンソニー.ファウチ博士のような医療専門家の助言に耳を傾け、公共の場でマスクを着用することの価値を促進しないトランプとの関係を断ち始めたと報告されている。19日のニューヨーク.タイムスによると、以前「無口だった共和党知事」が、トランプの主張と要求に反し、マスク着用やビジネス上の制限に関する指令を発表している。複数の知事らは、ウイルス対策案と問題点に関する情報を交換するため、お互いに深夜の電話で連絡を取りあっている。これらの知事たちはトランプ政権で、大統領以外のパートナーを探しているという。彼らは、可能な限り公的にトランプの主張に矛盾する言動を避ける副大統マイク.ペンスを「継続的」な蔓延に対して、遥かに注意深い」と見ている。テキサス州知事グレッグ.アボットの共和党顧問であるデービッド.カーニーは、パンデミックについて「大統領はそれに飽きました」と述べ、彼は知事を代表して、知事の要求をペンスに伝え、彼と週に2〜3回話すようアボット知事に要請された。アーカンソー州の共和党知事、アサ.ハッチンソン、ユタ州知事のゲイリー.ハーバート、オハイオ州の共和党知事マイク.デワインを含む複数の知事は、危機に対するリーダーシップの欠如とトランプのアプローチについての不安を表明した。彼らは、トランプの集会で人々がマスクを着用することを求めている。ハッチンソンは先週、広範なマスク指令を発行した後、19日ABCニュースのインタビューで、マスク着用に関する指示は「米国の指導者によってなされるべきである」と述べた。デワインはNBCのインタビューで、トランプのリーダーシップに自信があるかどうか尋ねられたが、直接回答することを避け、ペンスは「絶対に驚異的な仕事をしている」と称賛した。

少数の上院共和党議員は、二ヶ月間停止されていたホワイトハウスのコロナウイルス.タスクフォースのメンバーであるファウチ博士と、デボラ.バークス博士が率いる日々の記者会見での報告を再度開始するよう「政府に非公開」に強く要請したという。上院多数派リーダーのミッチ.マコーネル(ケンタッキー州)は「ウイルスに関連するほぼすべての主要な問題でトランプと疎遠になった」という。マコーネルは15日「マスク着用の重要性」を強調し、ファウチ博士を「完全」に信頼していることを表明し、トランプが無視又は拒否したCDCのガイドラインに従うようアメリカ人に促した。彼は「誰もが理解する必要のある率直な話」として、「ワクチンを手に入れるまで(ウイルス)は消えません」と述べた。これはトランプが頻繁に語る楽観的予測とは完全に異なる声明である。

連邦及び州の共和党が大統領との対立をあからさまに表明するようになっている別の要因は、アリゾナ、テキサス、ジョージアのような主要な接戦州でもウイルス感染が増加している為、前代未聞のウイルス感染による健康危機は、11月の選挙とトランプの再選にも影響を与える可能性が高い為である。投票場での投票は、感染に晒す危険性がさらに高くなっている為、多くの州は郵送投票に移行している一方で、幾つかの共和党州はこの動きに対抗している。郵便投票も、この蔓延の状況下で、完全な保証はない。郵便局に機能不全又は何らかの技術的問題が発生した場合、投票用紙の配送がスムースであるかどうか不明な場合もある。遅れて届いた場合、投票用紙が投票の計算に含まれるかどうかも不明である。又、投票日まで待った結果、感染の蔓延が悪化し、直接投票不可能になる場合もある。そのような予期しない状況に直面する可能性が高いのは複数のメディアが言及する「30%のトランプの支持者」である。世論調査は繰り返し、ウイルスへの関心が低い有権者は、共和党及びトランプ支持者であることを示唆している。従って、蔓延中の投票に関する状況は、民主党よりも共和党に幾分不利な状況が発生する可能性がある。共和党リーダー達によるこの懸念も彼らがトランプから離れている理由である。加えて、最近の世論調査は、米国民がトランプより、遥かにファウチ博士やCDCを信頼していることを示唆している。ほぼ全米で、ウイルスの警戒心が高まる中で、トランプはウイルスの発生は一時的なもので「すぐに消滅する」と根拠のない発言をし、「ウイルスの蔓延は、単にテストの増加によるものです」と誤情報を推進した。危機を緩和するための努力を混乱させ、その取り組みを効果的に回避するトランプの行動は彼の支持率が低下する顕著な要因である。ほぼ全ての調査で、バイデンが大きくリードしていることに憤慨したトランプは15日、彼のキャンペーン.マネージャーを入れ替えるという、支持率低下の根本的原因とは無関係の行動を取った。

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