下院司法委員会は28日、司法省長官ウイリアム.バァーに対する公聴会を行った。午前中の証言で、複数のパネル.メンバーは、100日以内に迫っている大統領選挙結果をトランプ大統領が受け入れるかどうか率直に質問した。最近、フォックス.ニュースでのインタビューでも選挙結果を受け入れるかと聞かれ、トランプは受けれますとは言わなかった。このような疑問が提起される事自体が正常ではない。そのようなトランプの選挙姿勢を懸念している80人で構成されている超党派のグループは、秘密裏に組織化した研究と分析に基づいて、ドナルド.トランプ対ジョーバイデンの競争とその結果を含む11月3日から来年1月20日までの最悪のシナリオを想定した。
トランプ大統領は19日、ファックス.ニュースのホストであるクリス.ウォレスとの対面インタビューで、最近のCovid−19の蔓延の問題も含めて、非常に多数の課題による質問を受けた。ほぼ最後の段階で、トランプは バイデンを批判し始めたが、その会話の流れから、ウォレスは「11月の話ではなく、一般的に、あなたは良い敗者ですか?」と聞いた。トランプは「私は良い敗者ではありません。負けることは嫌いです。私は頻繁に失うことはありません。負けることは嫌いです」と答えた。ウォレスが「しかし、あなたは優雅ですか?」と聞くと、トランプは、選挙結果を「見るまで分からないです。場合によります。私は郵送投票が選挙を不正にすると思います。本当にそう思います」と言った。これに対して、ウォレスは「あなたは選挙の結果を受け入れないかもしれないと示唆していますか?」と聞いた。トランプは「いいえ、私は見なければなりません。ヒラリー.クリントンも討論会で同じことを私に尋ねました」と言った時、ウォレスは「いいえ、私が討論会で同じことを尋ねました」と訂正した。
28日の公聴会は6月1日のホワイトハウス近辺にあるラファイエット広場及び現在も続いているポートランドでの平和的抗議者に対する連邦勢力に関する質問が目立っている。他の課題は、コロナウイルス危機に対する大統領の対応、トランプがロジャー.ストーンの刑務をキャンセルした事件、外国政府の大統領選挙への干渉も含まれている。議会証言に一年以上参加していなかったバァーはある時点で、選挙中に「大統領が外国政府の大統領に援助を要請するのは適切ですか?」と聞かれ「どのような援助かに依ります」と答えた。しかし、再度明確な表現で、質問を繰り返されたバァーは「それは適切ではありません」と答えた。午前中、セドリック.リッチモンド民主党議員は、大統領には選挙日を動かす力があるとバァーが信じているかどうかを尋ねた。彼は直接答えず、そのような事を「私はこれまでに質問されたことがありません。私は司法長官としてそれを検討したことはありません」と答えた。リッチモンドは、バァーにロシアが2016年の選挙に干渉したと彼が信じているかどうか、また、2020年のキャンペーンにロシアが干渉する試みがあると信じているかを尋ねた。バァーはこの二つの質問に「私たちは彼らがそうであると仮定する必要があると思います」と答え、いずれも報告されている事実を認めることを示唆した。
次にリッチモンドは、選挙が「不正に行われる」と彼が信じているかどうかをバーに尋ねた。バァーは「そうなると思う理由は何もありません」と答えた。しかし、郵送投票は有権者の詐欺に至る可能性が高くなると根拠のないトランプの主張を反映するような対応をした。リッチモンドは、バァー自身も「以前に郵便投票をした事がありますね」と言った。時間切れになったリッチモンドに代わって、民主党のパネルとして、数分後に質問を提起したハキーム.ジェフリーズ下院議員は、数分後にトランプが選挙に敗れたにもかかわらず、辞任を拒否した場合、どのように対応するかを尋ねた。バァーは敗北の選挙「結果が明らかであれば、私は事務所を去ります」と言った。彼は、この種のトランプのコメントには「馴染みがない」と述べた。外国政府(ロシア)が2016年の大統領選挙に関与し、2020年も関与すると警告されている事実をバァーは認めた。この点では、ロシア関連調査を「デタラメ」と呼ぶトランプの態度に矛盾があることを示唆した。
複数のメディア関係者は、彼が敗北した場合、最悪の状況になると懸念している中で、トランプは19日、フォックス.ニュースのホストであるクリス.ウォレスに、選挙で敗北した場合でも素直に敗北を認めるかどうかを明白にしなかった。11月3日の選挙後から何が起きるかを研究及び想定しているグループによると、トランプは、選挙結果が判明した後に「敗北しなかった」と主張し、ホワイトハウスから退去しない異常な状況になる可能性があることを警告している。26日に公開されたUK Todayによると、軍事および国家安全保障計画を使用しているグループは、選挙日と来年1月20日の就任日までの11週間で非常に暗い事が起きるとの4つのシナリオを想定した。このグループは無党派州の元知事、ホワイトハウスの元首席補佐官、国土安全保障省の元最高職の人々である。彼らは民主党または共和党に属する総計約80人で構成されているメンバーで、選挙に関するトランプのコメントに懸念を抱いている人たちである。このグループの参加者は、共和党のメンバーを「反トランプ」または「トランプの共和党ではない人々」と呼んでいる。彼らは、選出された役人や他の人々に説明を始める為、学んだことに関するレポートを完成させ、彼らの警告が深刻であると主張する準備をしているという。彼らは、11月3日の選挙が接戦になる可能性が高くなると予測し、特にトランプが自分自身を有利にする為、何かを取り除く行動に出る場合、憲法上の危機を阻止するためのガードレールはほとんどないと述べている。
シンクタンクのバーググルエン研究所で、この研究の主催者である歴史家のニルス.ギルマンは、トランプは「選挙に勝つ必要はありません。彼は敗北しなかっと言えるもっともらしい物語を作らなければならない」と述べた。昨年末に結成されたこのグループはワシントンの政界における恐れの程度を強調しているという。トランプは、過去3年間にわたって「行政統治の規範を破壊するために利用した同じハンマーを使用し、彼が敗北した場合、認めることを拒否することにより、権力の秩序であった政治的移行の国家の繊細な伝統を覆す」と予測している。このグループに参加しなかったカーネギー財団の民主主義&紛争および統治プログラムの上級研究員レイチェル.クラインフェルドは「私たちは法律ではなく、移行の規範を持っています。民主主義の専門家はこの選挙シーズン全体について心配しています」と述べた。
このグループは、有権者が前例のないレベルで蔓延の潜在的な健康リスクが高くなっている中で、「証拠を提供することなく、郵送投票による広範な詐欺の可能性を繰り返し警告し、11月の選挙結果に疑問を投げかけるている大統領自身が導いている驚異的な恐怖」ついて指摘している。郵送投票に対する陰謀説の最近の例は、フォックス.ニュースのホストであるウォレスとのインタビューである。加えて、トランプの大統領選の競争相手であるジョー.バイデンは、公的に「トランプは選挙を盗む危険性がある」と警告している。彼は「この大統領は郵送投票が機能しないと主張することにより、間接的に選挙を盗もうとするでしょう。彼らは現実的ではなく、公平ではありません」と23日夜の募金活動で述べた。バイデンは、必要に応じて、トランプが強制的にホワイトハウスからエスコートされなければならないことを暗示した。敗北してもホワイトハウスから退去しないとのバイデンの懸念は、研究者の「シナリオの一つ」である。しかし、憲法の専門家は、バイデンの就任式の日に「軍事介入の可能性についてはあまり重点を置いていない」と言う。
彼らは、投票日が近づくにつれて、現在予測されているようなバイデンの勝利は不明確になると述べている。その選挙結果のシナリオでは、人気投票と選挙人数で、バイデンが明確に勝利する。または、バイデンは人気投票で5%ポイント勝利するが、選挙人システムではトランプが勝利することも予測している。別のシナリオは、トランプの再選を支持しているチームは、バイデンが活性化する可能性のある郵送投票の正当性に疑問を投げかけ、郵便局を閉鎖し、訴訟を起こし、右翼のメディアを使用して、盗まれた選挙に関する物語を増幅すると想定している。ファイナンシャル.タイムスの編集者であるエドワード.ルースはそのようなデモが多くなるにつれて、投票用紙の「再集計の要求や法的問題が多くなり、民主主義を埋める行為が横行し、トランプが安定の候補者である」とのアピールが強くなると予測している。また、複数のシナリオの中で、ウィスコンシン、ミシガン、フロリダなど、政府が党派的に割れている接戦州で、両側の当局は、基本的に2つの異なる結果を議会に送るよう押す可能性もあると述べている。大規模な街頭抗議をトランプが支配した通り、バイデンが狭いマージンで勝利した場合、トランプはホワイトハウスを去ることを拒否し、政府の文書を燃やし、そしてシークレット.サービスによって、ホワイトハウスの外までエスコートされることで、トランプの抵抗を終わらせると述べている。
このようなシナリオを想定するグループが台頭する要因は、トランプ下の米国では通常の選挙ではあり得ない、予期しない異常事態が起こる可能性が高いからである。ジョージW.ブッシュ政権下で国務長官コリン.パウエルの元首席補佐官であり、このグループの一人であるラリー.ウィルカーソンは「憲法は行動規範を多少とも遵守している人々がいた為、実際には多くの点で実用的な文書でした。それは、もはやそうではないようです。すべてが変わります」と言った。トランプは、総体的に多数の虚偽を語っていると常に指摘されているが、ウォレスとのインタビューでも、誰が同じ質問をしたかについて、正確に記憶していなかったにもかかわらず、不適切な発言をする事実があることを本人の前で証明した。また、郵便投票が不正を招くと言う発言に対しても、彼は何の証拠も提示したことがない。実際にはそのような証拠はないからである。トランプの個人弁護士になっていると批判されている司法省長官ウイリアム.バァーは、郵便投票の不正に関する質問で、宣誓した公聴会でのパネルの前で、証拠を示すことなく、郵便投票の不正の懸念があると述べた。ジョージH.W.ブッシュ政権下で司法省長官の経験がある彼は、選挙投票権が保護されているかを明確にすることは、歴代の司法長官が行っている仕事であることを理解しているはずであるが、彼は質問をうまくかわし、何気なく虚偽を語る点で大統領と類似性がある。28日の下院司法委員会での証言でも、ウィリアム.バァーはあからさまな腐敗を示していると批判されている。