By The Boston Globe
共和党全国大会での顕著な特徴は、ビデオに録画されたバーチャル.スピーチも含めて、ほとんどのスピーカーがスピーチ中に虚偽と誤情報をアピールしたことである。25日夜はウイスコンシン州ケノーシャでの抗議中に若い白人男性による襲撃事件があった。逮捕された犯人はトランプ大統領の支持者であることが判明した。26日、一連の女性のスピーカーの中で、自身の乳癌との戦いについて語ったホワイトハウスの報道官ケイリー.マケナニーのスピーチには、女性投票者の注目を集める努力がみられた。
2日目(25日)の主な共和党全国大会(RNC)はホワイトハウスで行われた。ホワイトハウスを大会に利用した大統領はドナルド.トランプだけであり、倫理違反または非合法との指摘もある。この日トランプ大統領は、刑務所から釈放された後に囚人のためのリハビリ.プログラムを始めたアフリカ系アメリカ人男性ジョン.ポンダーに完全な恩赦を与えた。また、米国に帰化した人たちの宣誓式に参加し、新たに米国市民なった5人の有色人種の人々が招待された質素な式典のイベントに参加した。これらのイベントは事前に録画されたものである。大会の最後は、メラニア.トランプがローズ.ガーデンでスピーチを披露した。この夜は、ホワイトハウスの職員を含む100人程度のゲストが参加した。全ての参加者はマスクを着用しておらず、座席は接近していた。彼らは事前に感染の試験を受けることを要求されていなかったと伝えられた。メラニアはイベントの最後に25分間のスピーチで、Covid-19の犠牲者への同情および警察の残虐行為と人種差別に対する抗議についての二つの話題に集中した。彼女は愛する人を亡くした人々に同情していることを語り、苦痛を共有することをアピールした。また、現在起きている抗議活動について「私たちは歴史の一部を誇りに思っていないことは厳しい現実です。暴力や略奪を止めてください」と言った。
平和的に行われている抗議活動中に、部外者が紛れ込んでいることが再度証明された。25日、ホワイトハウスでRNCが開催されている時、ウイスコンシン州ケノーシャでは抗議中に銃撃事件があった。逮捕された17歳の容疑者は、白人であり、彼はトランプ大統領の集会で、舞台に面した最前線の座席に居た人物であると報告された。銃乱射事件での襲撃者がトランプの支持者であった事例はこれが初めてではない。3年7ヶ月間の任期中、銃乱射事件に関与した犯人が、トランプ大統領の支持者であったとの報道は数回ある。これらの事実は、暴力的な極右派がトランプ支持者の中に潜んでおり、平和的な抗議活動を利用している証拠があることを明示している。
3日目(26日)の大会はメリーランド州ボルチモアにあるマクヘンリーの野外ステージで100人ほどのゲストを招待した集会スタイルの催しがあった。共和党全国大会の3日目の夜、複数の女性がバーチャル.スピーチを披露した。ホワイトハウスの報道官であるケイリー.マケナニーは21歳の時、「私の人生を変える電話を受けた」と述べ、それは彼女が乳癌の遺伝子変異を保持しており、乳癌の可能性は84%であると伝えた医者からであったと語った。彼女の家族の8人の女性は乳がんと診断されと言った。約10年間、「私は定期的にがん病院に通い、MRIと超音波検査を受け、必要な監視に参加した」と語った。また、2018年5月1日「私は母の足跡をたどり、予防的な乳房切除術を受けることを選択した」との体験を共有した。マケナニーは、当時トランプ大統領を個人的に知らなかったが、現在毎日見ていると述べた。彼女は「ここに私を気遣う自由な世界のリーダーがいます」とし、「アメリカ人を愛し、既存症状のあるアメリカ人を支持し、働く母親達をサポートしていると言えます」と述べた。また、キャンペーンで「トランプ大統領のために働き始めた時、最初の子供を妊娠し、彼はいつも私の赤ちゃんの調子を尋ねました」と語った。彼女は「トランプ大統領が私をサポートしたのと同じように、彼はあなたをサポートします」と言い、トランプが女性に親切であることをアピールした。マケナニーは女性に対するトランプの過去の評判とは対照的な彼の印象を描写した。
共和党全国大会の3夜目、最後のスピーチを披露した副大統領マイク.ペンスは、中道派のジョー.バイデン前副大統領を「過激なリベラル」として描写し、バイデンは「警察を融資停止する」と言った。ジョージ.フロイドが警察に殺害された翌日の5月26日から開始された抗議活動はすぐに全米で拡大した。一部の都市で、彼らは警察への融資停止を求めたが、バイデンは、その考えには同意しないと公的に語っていた為、これは大きな虚偽である。ワシントン.ポストによる26日のファクト.チェックによると、バイデンは警察への融資停止を支持しないだけでなく、「地元の警察予算とは別に、社会プログラムへの支出を増やすよう呼びかけており、ボディカメラや地域社会の政策アプローチに関するトレーニングなど、警察改革のための資金を増やす」ことを語っている。警察への融資停止とは「警察の責任の範囲を縮小し、警察官が使用する戦術を変更することを意味する」と解釈されている。トランプの次男であるエリック.トランプもこの虚偽をアピールした。また、エリックは「約束がなされ、約束が初めて守られた」と言い、トランプが公約を初めて守った大統領であると示唆した。2016年のキャンペーン中に、トランプは280以上の約束をしたが、多くは矛盾しているか、1つのキャンペーンのイベントで発言しただけである。公約を追跡している同紙によると、2020年7月21日の時点で、トランプは21の公約を維持し、26を破り、7つの公約で妥協している。
ケンタッキー州の上院議員ランド.ポールは「ジョー.バイデンは、トランプ大統領が長い間私たち世代の最悪の地政学的過ちと呼んできたイラク戦争に投票しました」と言った。しかし、同紙のファクト.チェックによると、バイデンは「イラクへの侵攻を承認するために投票したが、2005年から彼は間違いだった」ことを繰り返し述べている。ポールはトランプがイラク戦争の支持者であったと言うことを避けようとし、誤解を招くように最初から反対した」ような印象を与えた。トランプは、ラジオホストのハワード.スターンがイラク侵攻を支持するかどうかを尋ねたとき、トランプは「はい。そう思います。ご存知のように、私はそれが初めて正しく行われたことを願っています」と答えた。侵攻後まもなく、トランプはフォックス.ニュースでのインタビューで「軍事的な見地からはすごい成功のように見えます」との支持を表明した。
元フロリダ検事総長で現在ホワイトハウスの顧問の一人であるパム.ボンディはトランプが、脅すことはできない、ナンセンスを買わないタフな(政治)部外者であり、彼はアメリカ人から給料さえも取らないです。 彼はこの全国の慈善団体に給料を寄付しています」と言った。同紙によると、トランプは政府の給与を寄付するが、シークレット.サービスのエージェントはトランプの所有する不動産に滞在したときには支払いをしており、トランプ組織はシークレット.サービスからのすべての支払いを開示していないこともある。また、ワシントンのホテルなどのビジネスで外国政府からの支払いを徴収していること、政府からお金を稼いでいることで、憲法の外交条項に違反し、幾つかの訴訟が提起されていることを指摘した。ニュース報道とホワイトハウスのニュース.リリースを引用した先月11日のUSA Todayのファクト.チェックによると、トランプは、四半期ごとに彼の年収40万ドルの4分の1 に相当する小切手をさまざまな政府機関に書いている。2020年の第1四半期と第2四半期に給与をどこに寄付するかをまだ発表していない。
ホワイトハウスの国家経済評議会のディレクターであるラリー.カドローは「私は、キャンペーン期間中、チームがドナルド.トランプの経済計画を立てるのを援助しました。不景気の前線で停滞した経済を受け継ぎ、それは大きな成功でした」と言った。同紙は、トランプが不況前の「停滞した経済を受け継いだ」と主張するのは誤情報または虚偽であると指摘した。実際には、トランプは「かなり良い経済を継承した」ことが既に多くの経済学者が公表している。オバマ政権の2期目である2014年には、米国は毎月25万人以上、2015年には227,000人以上の雇用を追加した。オバマの最後の年であった2016年にトランプは国が経済危機にあると主張したが、同年の幾つかの月は、毎月平均193,000人の雇用が追加された。トランプが就任して最初の年である2017年の月間雇用の伸びは、月に179,000人に低下した。2018年には月間223,000に急上昇したが、これは、オバマ政権時の2014年と2015年の数値より低く、2019年には月間175,000まで後退した。
最初2日間のスピーカーの虚偽と誤情報を吟味したワシントン.ポストのファクト.チェックによると、エリック.トランプは4回、ランド.ポールは3回、パム.ボンディが3回、ラリー.カドローは2回、トランプの幾つかの外交政策を称賛した国務省の長官マイク.ポンペオの2回に加えて、知事や市長など他5人の無名のゲストは、少なくとも一回の虚偽または誤情報を語った。次に目立ったことは、全てがドナルド.トランプを称賛することであった。彼らは、現在起きている問題が全て民主党の責任であり、トランプ大統領は全てのアメリカ人の為に賢明に働いていると対比することで、これまで独立系、中道系、リベラル系のメディアが伝えた逆の主張をし、虚偽を語ったたことである。つまり、アメリカを団結させるためにはどのような努力が必要であるのか、白熱する抗議活動に関して、司法システムの疑問を投げかける人は存在せず、全てがトランプを称賛することに集中し、勝利する為には虚偽と誤情報を強調する必要があり、主にトランプ支持基盤にアピールしたことを示唆した。3日目(26日)の共和党全国大会で、民主党の全国大会と共通していた点は100年を迎えた女性の投票権運動の歴史的な記録ビデオを利用したことである。女性有権者の支持を失っていると言われているトランプの大会では、女性の投票を促進するための努力が見られた。最後の大会になる27日の夜、Covid-19のパンデミック、プロテスト、ハリケーンの混沌下で、トランプが再選の受理スピーチを行う予定である。主なスピーカは彼の娘イバンカ.トランプ、都市住宅開発省の長官ベン.カーソン、下院議会少数派リーダーのケビン.マッカーシーなどである。