科学者と対立したカリフォルニア訪問は何を示唆?

前副大統領ジョー.バイデンは14日、デラウエアの農村地で、トランプ大統領が気候変動の対策を放置したことを責めている時、トランプは同時にカリフォルニア州を訪問した。同州ではその前日、急速に燃える炎によって、自宅敷地内の車の中で犬や猫と一緒に死亡した女性の遺体が発見された。トランプは米国多数の州、とくに西海岸都市で、猛威の山火事による多数の人々が死亡している時、沈黙を続けていた為、この突然の訪問は驚きである。もっと驚いたことは、非常に暑くなり乾燥している同州で「涼しくなっている」と言い、科学が理解しているとは思わないと言い、科学者と直接対立したことである。バイデンは、現状を無視する大統領をclimate arsonist(気候放火犯)と呼び、彼が更に4年間、ホワイトハウスに居続けた場合、現状はもっと悪化すると鋭く批判した。

トランプ大統領は、国土安全保障省も含めて彼の政権の幾人かのメンバーを伴い、黒煙が立ち込めるカリフォルニアの首都サクラメント郡にあるマクレラン.パークで、同州の民主党知事ギャビン.ニューサムおよび科学者を含む複数の関係者と会談を行なった。この会合で、科学者と対立する場面があった。大統領は、植生管理をしていないからだと言ったが、カリフォルニアの天然資源長官ウェイド.クロウフットは植生管理だけでなく、気候変動が山火事の主な原因であることを大統領に説得しようとした。クロウフットは「私たちは貴方と協力して、変化している気候とそれが私たちの森林に何を意味するのかを本当に認識し、実際にその科学と協力していきたいと思います。その科学が鍵になります。科学を無視して、頭を砂中に入れ、植生管理がすべてだと考えると、カリフォルニア人の保護も含めて、成功することはできません」と言った。トランプはこれに対し「涼しくなってきます。見るだけです」と反論した。クロウフットは「科学が貴方に同意することを望みます」と答えると、トランプ大統領は「実際、科学は知っているとは思いません」と反撃した。ニューサム知事は「暑さがもっと暑くなり、乾燥はもっと乾燥していることを非常に強く感じています。世界の配管に何かが起こりました」と述べた。また、「私たちは、展望的に、謙虚に、気候変動が現実であるという科学の見解」を重視していますと述べ、「気候変動の根本的な問題に関して、ここにある意見の違いを尊重してください」とトランプに伝えた。トランプ大統領は「もちろん」とだけ答えた。

気候変動の国際協定を推進した前大統領バラク.オバマのパリ協定から2017年に離脱することを決定したトランプは、急激な勢いで燃える山火事は、草木を搔き出すレイクを利用して、定期的に植物を管理しないことが原因であると繰り返し主張している。同日、デラウェア州ウィルミントンの農地でキャンペーンを行なったバイデンは、トランプがコロナウイルスのパンデミックと気候変動において、「科学と事実を軽視」しているため、壊滅的な二重の打撃を受けているとし、それが経済崩壊に結びつく三重の苦難に直面していると述べた。気候変動の問題でトランプが科学者と対立している時、バイデンは、夜半のプロテストに混在している過激派の放火や破壊活動に関して、中西部の郊外の安全性を語るトランプの選挙キャンペーンの戦略に言及し、「実際に私たちの郊外を脅かしている」のは郊外を燃やしている山火事や洪水であると述べ、それは気候変動の科学を無視しているトランプに責任があると指摘した。バイデンは「貴方がさらに4年間『気候放火犯』にホワイトハウスを与えた場合、アメリカはもっと酷い火災をみる」と述べ、そのような事態に対して「なぜ、驚く人がいるでしょうか?もっとアメリカが水中に置かれることを誰が驚くでしょうか?」と尋ね、トランプは「国への最も基本的な義務に失敗している」と批判した。また、バイデンは「パンデミック、景気後退、人種的不安定、気候変動の破壊から私たちを守ることに失敗しました。トランプのアメリカで、私たちは安全ではなく、これはドナルド.トランプのアメリカです」と言った。

マクレラン.パークでのカリフォルニア当局者との14日の会合で、トランプが再度提起した「森林管理の悪さが主な原因」であるという説得力に欠ける主張を再度繰り返した。少なくとも、同州の歴史的な西海岸の焦熱地獄は気候変動が中心的な役割を果たしているという科学的コンセンサスを無視したことは、前例のない驚異的な米国の恥を世界に晒したことを示唆した。また、バイデンが特に気候変動の科学を無視しているとして、トランプを攻撃したことは、既に、Covid-19のパンデミックの対処に失敗している彼に新たな挑戦状を突きつけた。これは選挙の課題としてトランプは逃れることができないことを示唆した。ABCニュースによると、13日には「山火事による死者数は西海岸で33人」に達し、オレゴンで10人、カリフォルニアで22人、ワシントンで1人が死亡した。当局は、捜索、救助、復旧作業の継続に伴い、死亡者数が増加すると予測している。今週初め、当局は、火事により行方不明者は最大50人になる可能性があると予測したが、死者が増加するにつれ、把握されていない人数は現在1人に減少した。カリフォルニア州ベリー.クリークでは、2ヘクタールの敷地にある自宅の近くで女性の遺体が発見された。その女性は車の中で犬と猫と一緒に避難する準備ができていたが、ある時点で、風が穏やかになり、炎が遠ざかったように見えたが、彼女がその場から離れようとした時、炎は彼女の家の方向に急速に燃えた。彼女は彼女の動物と一緒に死んだという。

急激な火災で、熱、煙、燃え尽きた瓦礫、呼吸できない状態で、人々が死んでいる状況を知っている地元のリーダーたちは異常な山火事は気候変動が原因であることを力説したが、気候変動を否定するトランプは同州の森林管理を非難した。米国は、言葉では表現できない、そして、どうすることもできない悲しいほどのこの深い違いに直面している。加えて、バイデンは今日のスピーチで、トランプがコロナウイルスの死亡率はインフルエンザの5倍であることを知っていたにも関わらず、その危険性を軽視した為、パンデミックの対処に失敗したことを再度強調した。トランプは13日、ネバダ州で感染の「超拡大者の集会」と呼ばれる混雑する室内でのキャンペーンを行なったが、マスクをしていた参加者は一握りであった。

その軽視の戦略を維持するため、彼とホワイトハウスの仲間はCDCの報告を改竄するつもりであると報告されている中で、トランプのロイヤリストである保健福祉省の上級報道官マイケル.カプトは13日、コロナウイルスに対する政府の科学者の反応を「煽動」であると非難し、CDCの科学者はトランプ大統領に対して、重要な連邦保健機関が「抵抗部隊 」を持っていると証拠なしに主張した。これは「政府の科学者に対する並外れた広報」であると言われている。カプトはバイデンを含む民主党に対して、他にも多数のとんでもない陰謀説を広めていることで知られている為、精神異常の問題があるとの疑いが提起されている。いずれにしても、長年のベテラン.ジャーナリストであるボブ.ウッドワードとトランプの会話の録音テープが公開された後、差し迫る選挙に及ぼす潜在的なダメージに対する取り組みは、政権の関連部署でもトランプの発言に合わせるための想像に絶する操作が行われていることを示唆している。これは、まさに「トランプのアメリカ」の意味を説明している一部の現象である。

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