トランプ大統領は23日FDAがワクチンの規定を厳しくすると公表したことに対して、それを無視することはできると言った。また、同日の記者会見で、選挙に敗北した場合、平和的な移行を約束できるかと聞かれ、トランプは平和的な移行はなく継続であると言い、郵便投票用紙を廃棄することを示唆する発言があった為、両院の共和党のリーダー達および多数の共和党上院議員らは、トランプが選挙に敗北しても、それを認めないような異常事態が発生した場合、彼らがどのように対処するかを表現した。主な共和党リーダー達は憲法に定められた平和的な移行を強調し、素早く強烈な反応を示した。これは今日24日、共和党がトランプに対して、明白に示した彼らの初めての威厳である。そのような状況下で、元将校を含む約500人の国家安全専門家および最近辞職したホワイトハウスの複数の役人は、前副大統領ジョー.バイデンを支持すると発表した。トランプは同日、相続詐欺の容疑で家族からの訴訟にも直面し、選挙前の嵐に突入している。
食品医薬品局(FDA)は22日、緊急使用許可のための最終ガイドラインを近日中に発行すると公表し、規制当局と製薬会社はワクチンが市場に出まわる時期について、政治ではなく科学に固執すると公約した。トランプは彼の再選を有利にするため、ワクチンの緊急利用が可能になる時期は選挙前であると言った為、ワクチンを政治化していると批判されている中で、既に報告された世論調査は、トランプのワクチンを利用しないと述べている人々が多いことを明白にしている。その状況下で、コロナウイルスのワクチンの緊急利用に関する規定を厳格化することを考慮しているFDAは、かなり選挙後になる可能性があることを示唆した。トランプは23日の記者会見で、Covid-19ワクチンの認可に関するより厳しい基準を発表し、「政治的」な動きを投げかけた場合、FDAを無効にする可能性があると主張した。ワクチンを政治化しているのは大統領である。トランプは新しいFDAガイドラインについて、「それは政治的な動きのように聞こえる。我々はそれを検討しており、それはホワイトハウスによって承認されなければならない。我々はそれを承認するかもしれないし、しないかもしれない」と言った。ニューヨークやミシガン州の民主党知事は24日、トランプのコロナウイルスの政治化を調査するよう促している。
そして、23日の記者会見で、選挙に敗北した場合、平和的な移行を約束できるかと聞かれ、トランプは「何が起こるかを見守らなければならない。あなたは私が投票について非常に強い不信感を持っているのを知っているでしょう。投票は惨事です」と語り、平和的な権力移行に従事することを否定した。また、彼は州が全ての投票登録者に郵送される投票用紙を「除去する」場合、詐欺や平和的な権力の移行についての懸念はないだろうと示唆し、「あなたは非常に平和的な……率直に言って移行はありません。継続があります。投票用紙は制御不能です。あなたはそれを知っています。民主党はそれを他の誰よりも良く知っています」と言った。トランプは引き続き、平和的な移行を認めることを拒否した。しかも、反対者の郵便投票用紙を廃棄する事を提案しており、郵便投票は圧倒的に民主党が共和党より多く利用していることが判明している中で、彼に反対する投票は非合法であると暗示し、独裁者の印象を与えた。最近の集会でもトランプは郵便投票は不正が拡大するとの戦略を頻繁に流布し、彼が勝利しなかった場合、選挙結果は不正であると彼の支持者を洗脳している。しかし、24日、上院および下院議会の共和党指導層を含む多数の共和党上院議員は非常に珍しく、トランプの発言に対抗し、彼が選挙に敗北した場合、平和的な権力の移行に従事しなくてはならないと警告した。
上院多数派リーダーのミッチ.マコーネルは「11月3日の選挙の勝者は1月20日に就任します。 1792年以来4年ごとに行われてきたように、秩序ある移行が行われるでしょう」とツイートに書いている。共和党上院議員のマルコ.ルビオ(フロリダ)とミット.ロムニー(ユタ)および他多数の共和党メンバーはマコーネルに続いて、同様の声明を発表した。上院情報委員会の共和党委員長であるルビオは「私たちが2世紀以上にわたって行ってきたように、私たちは合法的で公正な選挙を行うでしょう。結果を知るのに通常より時間がかかることがありますが、それは有効なものになります。 そして、2021年1月20日の正午に、私たちは平和的に大統領に誓います」と言った。また、ロムニーは「憲法を支持することを誓ったすべての人々が大統領を含む権力の平和的な移行を保証することに疑いの余地はありません」と言った。また、上院共和党トップ.リーダーの一人であるジョン.スーン(サウス.ダコタ)は「共和党は法の支配を信じており、私たちは憲法を信じています。それが私たちの選挙プロセスを決定づけるものです」と述べ、トランプが敗北した後も政権に留まることを試みた場合、彼の党は無駄に待機しないと付け加えた。上院情報委員会の共和党メンバーであるベン.サス上院議員(ネブラスカ)は、「彼は狂気じみたことを言っています。私たちは常に平和的な権力の移行を経験してきました。 変わることはありません」と語った。
上院司法委員会の共和党委員長であり、トランプの友人であると自称するリンジー.グレイアム(サウス.キャロライナ)は24日のフォックス.ニュースで、権力の移行が成功するかどうかは、9人の最高裁判事がいるかどうかに依ると述べ「私は保証することができます。それは平和的になるでしょう」と言った。また、「私たちは誰が選挙に勝ったかについて訴訟を起こすかもしれません。裁判所が決定します。共和党が敗北した場合、私たちはその結果を受け入れます。 しかし、私たちは完全な法廷(9人)が必要であり、それは選挙前に可能だと思います」と言った。共和党上院議員ロブ.ポートマン(オハイオ)はトランプ大統領と元副大統領ジョー.バイデンに「どのような結果になろうと、結果に固執することを約束する」よう求めた。バイデンの広報官は「明らかに、以前、権力の平和的な移行に参加したことがあります」と述べ、バイデンは、再度同じことをすると対応した。
下院少数派の共和党リーダーであるケビン.マッカーシーは記者団に「結果にかかわらず、それはスムースな移行になるでしょう」と語った。また、下院共和党会議のリーダーであるジョージW.ブッシュの副大統領デイック.チェイニーの娘エリザベス.チェイニーは「平和的な権力の移行は私たちの憲法に謳われており、それは私たちの共和国存続の基本です。アメリカの指導者たちは憲法への誓いを行います。私たちはその誓いを支持します」とツイッターで表明した。トランプは証拠のない郵便投票の不正の主張を正当化する為、選挙に敗北してもホワイトハウスを去ることを拒否するのではないかとの民主党の懸念が長期化している中で、トランプはそのような計画または戦略があることを再度示唆した為、共和党の指導層は今回初めて、トランプのそのような戦略を認めないことを公的に表明したことは驚きの展開である。
ホワイトハウスの無秩序を見ている元政権の高官または元上級顧問らは、次々にバイデンを支持すると表明している。24日のNPRによると、民間人と元将校を含む多数の国家安全専門家は、「現在の大統領は、彼の事務所の大きな責任」に不適格であるとして、ジョー.バイデンを大統領として支持するとの声明を発表した。22人の4星将校を含む489人の国家安全保障の専門家は、私たちの仲間の市民宛ての手紙に署名した。2012年に引退する前に陸軍第2将校を務めたピーター.キアレッリ将軍は「現在の政権は共和国にとって真の脅威であると私は信じています」と述べた。そして、特にコロナウイルスに関する大統領の対応は「制度への攻撃」であり、ウイルスの蔓延を防ぐためのマスクの着用についても「導くことに失敗」しており、大統領によって政治化されたことが「私を病気にする」と述べた。また、最近までトランプ政権下で職員であった人々も民主党に投票したことはないが、今回バイデンを支持すると述べている。最近まで副大統領マイク.ペンスのコロナウイルス.タスクフォースの顧問であったオリビア.トロイは、バイデンを支持すると発表したことが17日に報告された。彼女は「トランプは彼自身以外の誰も気にしません」と言った。トランプに対する同様の苦情を述べたのは彼女だけではない。また、2017年2月から2019年11月まで、米国国土安全保障省の国際関係を専門とする政府高官であり、トランプ政権の任命者であったマイルス.テイラーはバイデンを支持すると公表したことをCNNが21日に伝えた。
加えて、トランプの壊滅的な発言による騒動中にトランプの姪であり、米国の心理学者、実業家、作家であるメアリー.トランプ(55歳)は24日、「相続財産に対する詐欺行為」があったとしてトランプを告訴した。BBCによると、訴訟状は同日にニューヨークの裁判所に提起された。起訴状は、トランプ大統領と彼の兄弟が詐欺的な不実、隠蔽、陰謀を含む8つの容疑に基づいていることを示している。訴訟は、1981年に彼女の父親のフレッド.トランプ.ジュニアが死亡した後、メアリー.トランプは「家族ビジネスでの貴重な少数株主持分を相続した。トランプ、トランプの姉マリアンヌ、トランプ.バリー、および8月に他界したトランプの兄ロバートは、相続財産について、彼女を騙したと主張している。彼らは「受託者としての彼女の利益を監視することを約束した」と述べている。また、裁判所の文書には「彼らはメアリーの利益を守るのではなく、資金を彼女の利益から吸い上げ、彼女が受け継いだ財産の真の価値について、彼女を欺くための複雑な計画を設計し実行した」と記述されている。
要するに、選挙40日前の今日、両院の共和党リーダー達は、選挙後の平和的は権力移行の憲法の義務に対して、無謀で独裁者的な発言をするトランプをもはや放置できないとの決意を示唆する驚きの警告声明を公開した。マコーネルのメッセージで注目すべき点は、「秩序ある移行が来なわれるでしょう」と明言しており、トランプは敗北する可能性があることを予測していることを示唆した。全米の裁判所に可能な限り多くの保守派判事を埋めることを目指しているマコーネルは、ホワイトハウスからトランプが去る前に、彼の指名者の任命を進めていることも、その潜在的敗北の予測が要因であると思われる。逆説的に言えば、世論調査を含む全ての表示がトランプの勝利を大幅に予測している場合、上院議会はトランプによる最高裁指名者の任命プロセスをそれほど急ぐ必要はないからである。加えて、選挙が近づくにつれ、トランプに対する反抗は強くなっており、自暴自棄の結果になる発言を繰り返しているトランプは「口は災いの元」の格言が真実であることを示唆する教訓を世界に示している。