最初の大統領討論会前の状況と最新の世論調査は何を示唆?

今週の火曜日(29日)に、最初の大統領討論会が行われる。この討論会でトランプ大統領は、全国放送で視聴している有権者の前で、冷静な政策課題のみに集中する可能性があるバイデンを攻撃すると報告されている。トランプは26日夕方、ホワイトハウスのローズ.ガーデンで、18日に死亡した最高裁のリベラル判事ルース.ベーダー.ギンズバーグの後継者としてエイミー.コニー.バレット判事を公式に指名し、彼女を紹介した。27日公開された全国世論調査では、バイデンが引き続きトランプを二桁台で着実にリードしている。トランプの判事指名と彼の最初の討論会での計画およびトランプの支持率は、彼が選挙で有利になる可能性が引き続き低いことを示唆している。

トランプ大統領と前副大統領の討論会はクリーブランドのケース.ウエスタン.リザーブ大学で9月29日火曜日の東部時間午後9時から10時30分まで行われる。モデレーター(進行役)はフォックス.ニュース.サンデーのホストであるクリス.ウォレスである。テレビの視聴者はCNN, Fox News, CBS, ABC, C-SPAN, NBC および MSNBC などのニュース番組を利用できる。また、コンピューターからライブ配信されるワシントン.ポストからも視聴することが可能である。討論課題は最高裁、経済、Covid-19、人種と米国都市での暴力、選挙の統合性などである。

トランプは、ホワイトハウスでの日々の記者会見で、Covid-19に関する質問には答えない事が多い状況があるため、彼は、引き続き何もしないことを示唆している。オハイオ州スワントンでの9月21日の集会中、トランプは「コロナウイルスは主に心臓の問題を持つ高齢者に影響を与え、若者にとってリスクではなく、実質的に誰にも影響を与えません」との誤情報を主張した。 従って、彼の支持者も見ている29 日に開催される最初の討論会で、彼がこの課題での質問でどのように対応するか注目する必要がある。トランプが試験的にバイデンを攻撃することで時間を潰す可能性がある。25日のワシントン.ポストによると、トランプはバイデンの子息「ハンター.バイデンについて具体的に語りたい」と関係者に語ったという。トランプはバイデンを「業績の限られた長年のワシントンのインサイダー」として、ライバルを集中「射撃することに非常に熱心」であるという。バイデンと彼の顧問は、コロナウイルスのパンデミックと国の経済問題にどのように対処するかに焦点を合わせ続ける方針であるが、トランプの攻撃については予測している。しかし、特に家族の批判に対して、バイデンは火花を散らす懸念もあるため、彼は「混乱で繁栄する大統領」に対して、肯定的な課題で対抗し、始終冷静であるための準備をしているという。

トランプは昨年夏に、前副大統領ジョー.バイデンとウクライナのエネルギー会社で役員であっ彼の子息ハンター.バイデンの調査を実施するよう、ウクライナ政府に要求した。安全保障に関連する軍事資金を提供する返礼として、バイデン親子を調査するよう要請し、議会が割り当てた資金を、ある一定の期間に保留していたことが発覚した後、9月には下院議会で弾劾調査が始まり、今年1月上院議会では裁判が行われた。しかし、上院共和党は、裁判に証言者を含まないという異例の早急な裁判を行い、トランプを速やかに解放した。その後、強固なトランプの支持者である上院共和党議員ロン.ジョンソンは政治的利益を探すため、陰謀説を基本にバイデンを調査していた。しかし、彼と彼の仲間はトランプと彼の子息が不正を行った証拠を発見することは不可能であった。23 日のニューヨーク.タイムスによると、同日、上院国土安全保障省委員会および財務委員会が共同で発表した調査結果をまとめた87ページの報告書は、前副大統領バイデンがウクライナに対するアメリカの政策を不適切に操作またはその他の不正行為を行ったという証拠を発見しなかった事を明確にした。実際、捜査官はこれらの告発に反論する証人の証言を聞いた。つまり、トランプが執拗に求めたバイデンの勝利を妨げる為の試みは成功しなかったことを示唆した。

選挙わずか45日前に、トランプに訪れた絶好のチャンスは、最高裁の空席である。トランプの強い要望に基づき、共和党上院議員らは、選挙前にギンズバーグ判事の後継者を空席に埋めることを強固に推し進めており、彼らは10月末までに全てのプロセスを終わらせる準備をしている。しかし、権力に固執している彼らの行動は接戦州でも支持されていない。27日に公開された接戦州ミシガンの成人を対象にしたNBC News / Maristの世論調査によると、現在、わずか選挙37日前に、ギンズバーグの後継者の最高裁空席を強引に埋めようとしてる論争的な共和党上院議会の動きに対して、同州有権者の55%は選挙の勝利者が指名するべきであると述べている。これには89%の民主党、60%の独立系、13%の共和党が含まれている。加えてトランプ大統領の仕事を認める率は41%で、認めない率は52%である。また、バイデンの支持率は52%で、トランプの44%を8%の安全圏内でリードしている。独立系有権者のバイデンに対する支持率は56%、トランプへの支持率はわずか37%である。加えて、ミシンガン州の成人は経済の側面のみトランプを評価していることを示唆している。しかし、コロナウイルスと人種問題に関してはバイデンはトランプより大幅に評価されていることを示唆している。以下は、29日の大統領討論会で、モデレーターによって質問される重要な課題に関連する両氏の支持率比較である。

課題 バイデン トランプ
経済 42% 49%
犯罪 45% 45%
コロナウイルス 53% 36%
人種問題 55% 31%

これまで報告された複数の世論調査は、大多数の国民が11月3日の選挙での勝利者が最高裁の後継者を指名するべきであると述べている。エイミー.コニー.バレット判事が26日公式に指名された同日に公開されたワシントン.ポスト/ABC Newsの全国世論調査でも、バイデンはトランプを12%から10%ポイントでリードし、特にバイデンは一年以上着実であることを示唆している。

調査期間 バイデン/ハリス トランプ/ペンス
2019/7/1 53% 43%
2020/8/12-15 53% 41%
2020/9/24 53% 43%

要するに、ミシンガンの世論調査は、全国の有権者がこのような課題での討論に注目する可能性が高いことを示唆している。大統領討論会でトランプがバイデンの攻撃に集中する場合、彼は再度、バイデンに対する陰謀説を語る可能性がある。それは、彼の支持基盤と陰謀論を拡大するキュアナンにアピールする可能性がある。ハンター.バイデンの話題を持ち出す方針が成功しない場合、バイデンを「眠いジョー」と呼んでいるトランプは、バイデンを健康的側面で攻撃する可能性もあるが、彼自身の健康問題の疑問が公的に提起された「トランプは自分自身に罠を仕掛ける」ことになるかもしれないとニューヨー.クタイムスは指摘している。政策論争に集中せず、攻撃ばかりしている場合、それは非常にマイナスである。特に、2016年にトランプに投票した有権者の中には、2020年もトランプに投票するかどうかを決めていない有権者がいると言われているため、そのような有権者を失う可能性がある。彼らは、トランプがどのような政策を掲げるかを知る為、大統領の討論会を見たいと述べていることが先日報告された。29日の最初の討論会は、この機会を利用してバイデンを攻撃することを計画しているトランプに対して、政策に集中するバイデンとの劇的な対照性が目立つ可能性があるため注目に値すると思われる。

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