ミシガン州で前例のない国内テロ容疑者への告訴は何を示唆?

Feds bust alleged plot to kidnap Michigan Governor Gretchen Whitmer - CBS  News
2020年10 月8日 : 記者会見中の.ホイットマー 知事 By CBS News

保守寄りの傾向がある接戦州ミシガンで、2018年にブルー(民主党州の色)の波が起きた時、民主党の女性が新たな知事として選出された。彼女は強くしっかりした女性である印象を与えている知事である。政治的違いからくる混沌が見られる州の一つである同州では、前例のない国内テロ容疑者6人の男性が連邦裁判所で起訴され、他の7人は警察と州議会議事堂を攻撃しようとしたとして起訴された。FBIおよび地元の法務執行当局は8日の記者会見で、彼らが選挙前にこの女性知事を誘拐し、州政府を乗っ取ることを企てたグループを告訴したと伝えた。FBIの宣誓供述書によると、彼らは200人の仲間を集めることや、この女性知事を殺害することを論議していた。今年春から法務執行当局に監視されていたこの過激なグループは、彼らの計画を遂行する前に逮捕された為、惨事を免れたものの、ミシガン州では前例のない事件として注目されている。

不気味な8日のニュースの中心にいるミシガン州民主党知事はグレッチェン.ホイットマーである。FBI当局、同州の司法長官、警察署長など、複数の法務執行当局者が参加した8日午後からの記者会見で、このグループはホイットマーの別荘を監視し、即席爆発装置を設置し、彼女を誘拐することを計画していたと伝えた。彼らはウルヴァリン.ウォッチメン(Wolverine Watchmen)と名乗るミリシア(民兵)である。このグループは騒乱を企てた過激派グループであると当局は述べている。ミシガン州司法長官のダナ.ネッセルは、容疑者らが政府を転覆させ、ホイットマーを誘拐するための「精巧な計画」と告発について報告した。ミシガン州警察署長のジョー.ガスパーは、ミシガン州の誰かに危害を加えようとしている人々に対して、当局は迅速な行動を取ると述べた。ガスパーは「この事件は、最近のMSP(ミシガン州警察)が関与した歴史上最大の事件の1つです。この事件の性質はかなり前例のないものですが、恐らく全国が分裂し、戦っている時に、法執行機関は団結していることを非常に鮮明に思い出させます」と述べた。ミシガン州連邦検事のマシュー.シュナイダーは「ミシガン州の我々全ては、政治について同意できません。しかし、これらの意見の不一致が暴力につながることは決してありません」と言った。

FBIの宣誓供述書によると、FBIは彼らの活動や電話会話などをモニターすることに成功していた。共謀者は11月3日の選挙前に反逆罪で「裁判」に立つためウィスコンシン州の「安全な場所」に彼女を誘拐することについて話し合ったと主張している。また、幾人かのメンバーは「暴君」を殺害することや、または現役の知事の生命を「取る」ことについて協議した。グループは、彼らがメンバーの数を増やす必要があると決定し、彼らの隣人に話し、彼らのメッセージを流布するとの計画にお互いに奮起した。宣誓供述書は、FBI捜査官のチームが水曜日にハートランド.タウンシップの自宅を襲撃したこと、デトロイトでFBI捜査官との銃撃戦中に男性が死亡した事件の調査中であることを示した。当局は、2020年初頭にソーシャル.メディアの投稿で、彼らは一定の政府および法務執行当局者を暴力的に転覆する事について話し合っていることを発見した。FBIの宣誓共述書は、6月6日にオハイオ州ダブリンで、複数の州から来た約13人のメンバーが会合を行い、グループは平和的および暴力的な戦術の両方について話し合い、最終的には彼らの数を増やす必要があると決定した。グループの1人であるアダム.フォックスはFBIがすでに監視していた地元の民兵グループに連絡を取った。このグループは警察官を殺害することを計画していると報告された為、彼らは既に監視されていた。彼らはミシンガン州のランシングで6月中、会合を続けていた。また、6月14日の電話で、フォックスは、ホイットマーを含む人質を捕らえるため、ランシングの議会議事堂を襲撃するためには「200人の男性」が必要であると言った。宣誓共述書によると、彼らは11月の選挙前に「反逆罪」のためにホイットマーを人質に取る計画があったことを明らかにしている。

この「反逆罪(treason)」という表現は、トランプ大統領が数回利用した言葉である。彼は、トランプに反対する人々、政治的に異なる意見を持つ反対党の人々、批判するメディアを「反逆者」であると言った。当地午後3時からホイットマー知事は記者会見で、法務執行当局が速やかな行動を取り、彼女と彼女の家族を保護したことに対して感謝を表明し、ミシガンでは、如何なる人に対する暴力行為に従事する者は、法務執行当局が追跡し、犯罪から逃れることはできないと警告した。また、彼女はトランプ大統領が、白人至上主義者、憎悪グループ、ミシガンの過激派も含むミリシアを責めることを拒否しただけでなく、むしろ彼らを扇動していると批判した。彼女は、29日の最初の大統領討論会でトランプが彼らに対して「立ち上がりなさい。待機しなさい」と言ったため、大統領はこのようなグループに暴力を正当化する機会を与えたと示唆し、リーダーの言葉は非常に重要であると指摘した。

ホイットマーは、早くからマスク着用を義務化しようとした。その直後、ライフルなどを手にした過激な攻撃者らが、知事官邸の前で抗議活動を行ったというエピソードもあるほど、政治的な混沌の状況が報告されていた。ミシガン州連邦検事のシュナイダーによる記者会見での声明は、州政府のトップ層が保守派で、知事がリベラル系であった場合、統合することは全ての側面で非常に困難である事を示唆している。トランプは彼女を公的に批判し、4月のツイートでLiberate Michigan (ミシガンを自由にしなさい)との暗号的なメッセージを送った。このようなレトリックは、過激派を鼓舞した可能性があること言われている。トランプは彼の政策に反対する人々を「国の敵」であると表現し、彼の考えに同意しない者を批判し、彼を批判する者は「反逆者」であると呼び、国の分裂を益々強化する発言を繰り返している。ある意味では、過激な行動が大統領によって正当化されているという側面もある。憎悪グループ、白人至上主義、ミリシアの活性化はトランプの台頭後に劇的に目立つようになった米国の変化の一つであることは広範に認められている。ABCニュースが実施した全国的な調査によると、暴力行為、暴力の脅威または暴行による少なくとも54の刑事事件はトランプのレトリックに直接関連していると特定された。ABCは、その特定された事件の「大統領へのリンクが裁判所の文書および警察の声明に記録されているという点で注目に値する」と述べ、「公式記録」に基づいていることを強調している。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む