選挙結果の転覆を図る大統領最後のプランCは最も困難

大統領選でジョー.バイデンに敗北したトランプ大統領の選挙結果を変える為の努力は、追い詰められている状況で、権威主義的な行動に進んでいる。トランプと彼のキャンペーンは、プランAの法的挑戦にほとんど失敗したため、プランBの再集計にも挑戦しているが、ジョージア州では手作業による再集計を完了し、20日同州はバイデンへの16人の選挙人獲得を認可した。プランAとBは、選挙結果に挑戦する合法的な方法であるが、合法的な根拠がなく選挙結果の証明書を遅らせる努力、及び州の選挙人を親トランプの共和党と入れ替える事を目指すプランCは、民主主義を好む大統領の行動ではない。その最新のプランは最も厳しいと言われているが、トランプはその最初の一歩として、20日夕方、ホワイトハウスでミシガン州の共和党リーダー達に会った。

ドミニオンの投票システムに関するキュアナンの陰謀説は、選挙結果が判明する11月3日前後にソーシャル.メディアに拡大したと言われている。トランプ政権の国土安全保障省下のサイバー.セキュリティのディレクターであるクリストファー.クレブスは50州の機械をモニターし、点検し、2020年の選挙は「最も安全であった」と発表し、技術的操作を含む選挙詐欺や不正はなかった事を明白にした。これはトランプの主張とは完全に矛盾する為、解雇を予期していたクレブスは、案の定17日に解雇された。真実を公表する人々を繰り返し解雇するトランプの復讐的対処も、有権者の意志を無視し、選挙結果を覆そうとする試みも、民主主義国の大統領の姿ではなく、むしろ権威主義者のイメージを与えている。

選挙結果を転覆するための全ての挑戦において、トランプは主にアリゾナ、ネバダ、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン、ジョージアの6州をターゲットにし、最初の段階では法廷での挑戦に集中したが、これまで25以上の裁判ケースに失敗した。その為、トランプは訴訟で面目を潰した弁護士のメンバーを入れ替え、19日からトランプの個人弁護士であるルディ.ジュリアニと彼が率いるグループが法廷でチャンレンジしている。しかし、長年法廷で論議したことがないジュリアニはメディア及び法廷で主張していることが非常にナンセンスである。証拠を提示せず、ドミニオンの投票システムはバイデンが勝利するように設定されたとのキュアナンの陰謀説を基本に、実際に勝利したのはトランプ大統領であり、バイデンは不正投票を先導して勝利したと述べている。又、全く具体性がなく、何らかの不規則性があると言い、不正はないと示唆し、裁判は詐欺ケースではないと述べた瞬間もある。裁判官らに相手にされていないジュリアニはトランプを少しも援助していないと言われている。彼のキャンペーンの法廷での挑戦は終わりに近いと言われている。

一方、ジョージア州は、6日間で5万票の手作業による再集計を終え、結果に多大な変化はなかった事を19日確認した。同州は20日正午までに、州務長官ブラッド.ラフェンスパーガーによって、選挙結果の認可証明が発行された。ラフェンスパーガーは州議会議事堂でのスピーチで「私は生涯を通してエンジニアとして働いており、数字は嘘をつかないというモットーで生きています。州務長官として、私たちが今日提示した数字は正しいと信じています」と言った。トランプの支持者であると言われている同州の共和党知事ブライアン.ケンプは夕方、選挙結果を認証したと報告した。知事は公式スピーチで「現在の州法は知事室に認証を正式化することを要求しています。これはトランプ.キャンペーンが他の法的選択肢を追求し、彼らが選択した場合は別の再集計への道を開く」事ができると述べた。又「知事として、私には法を守る厳粛な責任があり、それは私が行うべき事です」と言った。つまり、同州最高当局はジョー.バイデンが勝利者である事を公式に認めた選挙結果の認証を発行した。

この頃、ホワイトハウスで、トランプは4人のミシガン州議会の共和党議員団に会った。ジョー.バイデンの勝利を公的に認めないトランプの目的は、選挙結果の証明を遅らせるか又は停止させるか又はミシンガン州の現在の選挙人を親トランプの選挙人に入れ替える事である。トランプはこの会議で、バイデンがリードしているミシガン州の民主党有権者約16万の投票を廃棄する試みのために圧力をかけたと報告された。20日トランプと会った複数のミシガン州議会の共和党代表者らはトランプ大統領と会談した後、投票結果を証明する際に「通常のプロセスに従う」と述べ、選挙結果を尊重する事を示唆した。「選挙結果を取り消すという彼の前例のない努力」は打破されたとニューヨーク.タイムスは伝えた。しかし21日、共和党全国委員会(RNC)とミシガン州の共和党は、査定を行う為、選挙結果の証明発行を14日間延期するよう求めていると報告されている。20日にトランプに会った共和党代表団は、選挙結果を変えるような結果になる情報には気付いていないと述べている為、RNCの要請がどれほど影響力があるのか不明である。これは単なる形式だけであると取材したCNNの記者が報告している。

トランプとミシガンの共和党議員代表者との間で、どのような会談が行われたのか透明性はない為、選挙人を親トランプの選挙人に入れ替える話題があったかどうか不明である。しかし、そのような試みは240年の政治史上行われたことがない最も困難な策略である。ミシガン州議会の共和党らが親トランプの選挙人のリストを提起した場合、ミシガン州知事グレッチェン.ホイットマー(民主党)は、選挙投票に基づき「適切な手続きが無視された」と主張し、議会に競合する別の選挙人リストを送ることができる。しかし、現実的には親トランプの選挙人を得ることはトランプの「祈りの計算」に過ぎない。そのような紛争は、歴史的に一度も起きていない為、「下院と上院は共に、現代ではテストされていない方法でそれを解決しなければならない。これは、十分な混乱を引き起こす」為、現実的には非常に困難であるとニューヨーク.タイムスは指摘している。又、プリンストン大学の政治学教授であり、著者であるキース.ウィッティントンは、有権者の投票権とは無関係に州議会は選挙人の選択を行うことが可能であるが、それは従来の法律を廃止し、新しい法律に置き換える必要があると述べている。従って、バイデンが成功している選挙結果を取り消そうとすることは可能であるが、その場合、議会の下院及び上院を支配している党は共和党であり、知事も共和党でない場合、成功しないと述べている。知事は拒否権を行使できるが、州議会の議員らには拒否権がないからである。つまり、ミシガンを例に挙げると、同州の民主党知事ホイットマーは、前例のない議会共和党の試みに対して、確実に拒否権を行使する。加えて、トランプは一州だけでなく、複数の州で成功しなくてはならない為、成功する確率はかなり低い。

又、トランプと彼のキャンペーンは選挙結果の認可証明の発行を遅らせることも可能である。投票結果と集計機械に疑問を提起し、調査を要請するか又は何らかの苦情を述べる事で、大統領の権力を利用して、選挙結果の認可を遅らせることは可能である。集計から最後の認可に至るまで、選挙プロセスは各州によって異なるが、少なくとも民主党知事下のミシガン州では、157,000票もバイデンにリードされている状況でトランプがこの選挙結果を逆転することはほぼ不可能である。現在、ジュリアニは様々な陰謀説を投げかける事で、選挙当局を混乱させ、認可プロセスを遅らせる努力をしている。この努力は、選挙の完全性に十分な疑惑を投げかけることで、郡の理事会の共和党メンバーが認可に署名する事を躊躇又は拒否する事で認可プロセスを妨害するためである。ワシントン.ポストが19日に報告した通り、ミシガンのウェイン郡で、トランプ大統領が共和党の理事会メンバーの一人に電話した後、実際にそれは起きたが、認可証明は既に州務長官に送られた後であった。

要するに、トランプがミシガン州及び他の州で、州議会に選挙人を親トランプ派に変えさせる意図があったとしても、それは成功しない。言い換えれば、それは米国の歴史には前例がない権威主義的な行動である。ミシガンを含めて、トランプがターゲットにしている州はほとんど民主党の知事である。他に、ペンシルベニア州の知事トム.ウォルフ、ウィスコンシン州の知事トニー.エバンス、ネバダ州の知事スティーブ.シソラックは民主党である。従って、トランプが共和党知事ダグ.デューシー下のアリゾナ(選挙人数11)と共和党知事ブライアン.ケンプ下のジョージア(16)で成功した場合でもバイデンの選挙結果を逆転することはほぼ完全に不可能である。加えて、ジョージア州の知事ケンプは20日にバイデンの選挙結果の認可に署名し、バイデンの選挙人16人を確保した。トランプはペンシルベニア州の議会メンバーを招待する事を考慮してると18日に伝えられたが、ペンシルバニアとミシガン州の選挙結果の認可はいずれも23日(月曜日)である。ほとんどの州は現行の規定に従う為、恐らくそれは実現しない可能性が高い。多数のメディアはジョージアとミシガンで、トランプはダブルパンチを受けたと伝えている。

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