ワクチンの基本的情報に関するQA

現在3社のワクチンが緊急治療として、今年末までに利用可能になる。ワクチンの開発から利用可能になるまでには、通常2年又はそれ以上長く待たなくてはならないが、新規コロナウイイルのワクチンの研究は早くから実施されていた為、特定の人々に対する早期利用が可能になっている。ファイザー、モダーナ、アストラゼネカ3社のワクチンは全て、かなりの低温で保存しなくてはならない点で輸送及び保存に慎重な対応が要求される。このパンデミックを終えるためには世界の50億人以上が免疫を持つ必要がある。

ワクチンを利用する目標は、病気の拡大を抑えるほど十分な人々が免疫を持っている集団免疫を達成することであるが、免疫性の期間についてはまだ不明である。ニューイングランド医学誌(ENJM)の12 月3日の記事によると、抗体検査のデータは約90%の人がCovid-19に感染しやすいことを示唆している。集団免疫を達成するためには人口の約70%が自然感染またはワクチン接種の結果として、免疫を持たなければならない。そのためには、約2億人のアメリカ人と世界中の56億人が パンデミックを終わらせるために免疫を達成する必要がある。全ての人類を保護するために必要な予防接種の適用範囲を達成するには何年もかかる可能性があるため、優先グループと国内および世界のアクセスについて様々な質問が提起されている。

知っておくべき基本的な情報は以下の通りである。

QA 1. これらの会社のワクチンはどれほどの効果があるのか? 米国大手の多国籍製薬会社であるファイザー社がパートナーであるドイツのBioNTechと開発したワクチンは11月9日に最後の臨床試験で95%効果があると発表した。同社のワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)」という遺伝子を利用し、ウイルスの遺伝子情報の一部を体内に組み込むことで、人の細胞で一部ウイルスを作り、免疫反応が起こるという仕組みになっている。米国の国立アレルギー感染症研究所と提携しているバイオテクノロジー企業であるモダーナ社のワクチンは11月16日の発表で94.5%効果があると主張している。最後に、オックスフォード大学と提携したアストラゼネカのワクチンは11月23日に最後の実験段階で62%から90%効果があると述べた。感染及びワクチン接種後、コロナウイルスに対する免疫がどのくらい続くかはまだ研究中である。

QA 2. 現在ワクチンの利用前の工程はどのような状態か? 米国では現在、ファイザー社が11月20日、モダーナ社は11月30日に彼らの緊急用ワクチンの使用をFDAに申請した為、現在その認可を持っている状態である。今年末までには利用可能になると予測されている。

QA 3.  いつ誰が利用可能になるのか? 緊急用ワクチンは最もリスクが高いグループ、最も必要としている人々である。例えば、Covid-19の患者を世話しているフロントラインの医療従事者、養老ホームなどの施設で必要としている人々が緊急利用の対象になる。病状やリスクの高い仕事を持たない健康な若年成人は、4月から予防接種を受け始める可能性がある。一般の人々が広範に利用可能になるまでには数ヶ月かかる。国立アレルギー感染症研究所の所長アンソニー.ファウチ博士は「いわゆる一般人口の人々は、基礎となる条件やその他の優先事項を持っていないので、春の終わりから初夏(4月、5月、6月、7月)に摂取できます」と述べた。

QA 4. これらのワクチンは安全なのか? 完全な安全性データはまだ利用不可能である。いずれも、臨床試験で重大な安全性の懸念は報告されていない。ワクチンの使用が開始された後も、集中的な安全監視は継続される。ファイザーのワクチンの副作用記述には、注射部位の痛み、倦怠感、悪寒、発熱などが含まれている。モダーナ社が公開した副作用には、注射部位の痛み、筋肉痛、頭痛などがある。

QA 5. なぜ、緊急のみの使用なのか? FDAの緊急承認は、必要なデータが少なく、完全な承認よりも迅速に実行する為である。政府は、2020年末までにファイザーとモダーナが2,000万人に十分な4,000万回分の投与量を提供すると予測している。

QA 6. 何回摂取する必要があるのか? ファイザーとモダーナのワクチンはどちらも2回接種する必要がある。ファイザーの場合、二回目は最初の投与から3週間後であるが、モダーナのワクチンは二回目の投与に4週間待つ必要がある。アストラゼネカのワクチンも2回の接種が必要であるが、最初の投与で通常の半分を利用し、2回目の接種を1か月後に行うと遥かに効果的である。しかし、規制当局に提起される用量についてはまだ不明である。

QA 7. ワクチンを摂取するにはどの程度の経費がかかるのか? 米国政府は多量のワクチンを納税者の税金から購入している為、無料で利用可能である。これらのワクチンを輸入する他の外国の規定は不明であるが、各国の政府はガイドラインを提供するはずである。日本もファイザーのワクチンの緊急使用許可を申請しており、年内に利用可能になると報告している。厚生労働省は全額公費で接種することを検討していると伝えている。

QA 8. ワクチン輸送や保存で注目するべき点は何か? いずれも非常に又は冷温で保存しなくてはならない。ファイザーのワクチンは摂氏マイナス70度の超低温に保つ必要がある。同社は、ドライアイスを充填した独自のGPS追跡クーラーを開発し配布した。ファイザーのワクチンの各バイアル(薬液を入れる円筒形でガラス製の小さな容器)は、希釈すると5回分を保持する。解凍後、希釈していないバイアルは冷蔵庫で5日間だけ保管できる。 希釈したバイアルは、廃棄する前に6時間しか保管できない。モダーナ社のワクチンは、摂氏マイナス20度で冷凍保存されるが、冷蔵庫の温度で1か月間保存する必要がある。 これにより、専用の冷凍庫がない薬局や地方への配布が容易になる可能性がある。 アストラゼネカのワクチンは、冷蔵温度で最大6か月間保存できるため、世界中の多くの地域での配布と投与が遥かに容易になる。

要するに、これらのワクチンは特定の人々のみに提供されるものであり、一般的に利用可能になるまで、少なくとも4〜5ヶ月またはそれ以上かかる。専門家は、蔓延を完全に終えるためには、世界56億人が免疫を持つ必要があるため、今後数年間かかると予測している。これらのワクチンの個人的選択は不可能であると予測されている。ワクチンが一般的に利用できるようになった場合でも、マスク着用や社会距離を保つなどの努力は引き続き必要である。又、頻繁な手洗い、ドナのノブや頻繁に触れる他の表面などの消毒と清掃に加えて、ディスポーザブルではないマスクを利用している人々は、マスクを頻繁に洗うなどの衛生管理が引き続き必要であり、衛生管理当局の規定に従う必要がある。

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