
11月の感謝祭の数日前、テキサス州ヒーストンにある大規模な敷地に多数のテントが設置されたフードバンク市場には、車で訪問する人々による驚異的な需要が増加したことが報告された。様々な食品や衛生用品を販売するワシントンD.Cのスーパーでは万引きが増加したと報告されている。しかし、これは、コロナウイルス蔓延前の盗みとは性質が異なっている。あるストアーのマネージャーは警察を呼ぶことはないと伝えた。米国の一般的な人々は、コロナウイルスの蔓延のために仕事を失い、現金が乏しくなり、空腹な日々の生活に葛藤している。
3月に提供された政府の援助は既に尽き果てたため、パンデミックの最中、生き残るために、万引きをしているアメリカ人が増加していると10日にワシントン.ポスト(W.P)が伝えている。ワシントンのダウンタウン近辺にあるキャピトル.スーパーマーケットのマネージャーであるジョー.パークは、パンデミックの早い段階で、少なくとも1日に1回、誰かが肉のパッケージ、米の袋、その他の食品をシャツや下に滑り込ませているのを目撃した。ジャケット、おむつ、シャンプー、洗濯洗剤も消え始めた。徐々に盗難は2倍以上になり、現在、彼は入り口に多くの従業員を配置し、買い物客にバックパックを前に置いておくように求め、手指消毒剤やパン酵母などの盗難の多いアイテムをより目立つ場所に展示している。パークは、通常警察に電話せず、その代わりに犯罪者が戻ってくるのを防ぐ方法を選択している。彼は「パンデミックの間、非常に難しくなりました。人々は 、私はただお腹が空いたと言うでしょう。あなたは、どうしますか?」言った。
仕事がなく、お金もないアメリカ人は「その結果、生き残るために食べ物を盗んでいる」状態であり、空腹のアメリカ人が増加している。全国の12を超える小売業者、セキュリティ専門家、警察にインタビューしたW.Pによると、万引きは過去の景気後退よりも高いレベルで、春にパンデミックが始まって以来、著しく増加している。しかし、専門家によると、この傾向の特徴はパン、パスタ、粉ミルクなど、より多くの主食が盗まれている。セキュリティ会社の最高経営責任者ジェフ.ジスナーは「影響の少ない犯罪が増加しています。それは、子供や赤ちゃんに関連する消耗品や製品を盗む人々です」と述べた。テレビ、玄関のドアなどの大型耐久製品を盗む人は少ないとし、「これは非常に異なる種類の犯罪です」と言った。
現在、アメリカに住む何百万人もの子供や家族は、日々の飢餓と食糧不安に直面している。米国農務省(USDA)によると、今年は推定5,400万人のアメリカ人が飢餓に苦しんでおり、2019年から45%増加している。 連邦栄養プログラム(SNAP)や女性、乳児、および子供のための特別補給栄養プログラムは削減され、フード.バンクや無料で食品を提供する市場で人々が殺到し、数時間に及ぶ待機と数千人に及ぶ行列が報告されている。非営利組織のFeeding Americaによると、2020年にコロナウイルスの蔓延の影響で、1,700万人の子供を含めて、推定5,000万人以上が潜在的な飢餓と食糧不安を経験している。USDAの最新の家庭用食料不安の報告によると、2019年には米国の3,500万人以上が飢餓に苦しんでいた。2018年には1,430万のアメリカの世帯が食糧不安に陥り、十分な食糧へのアクセスが制限されているか、不確実であった。子供がいる世帯は、食料不安を経験する可能性が高くなる。コロナウイルスのパンデミックが発生する前は、1,000万人以上の子供たちが食糧不足の家庭に住んでいた。国内のすべての地域社会には、農村部や郊外の地域で食糧不安に苦しんでいる家族が住んでいる。食糧不安を経験している多くの世帯は、SNAPの資格がなく、地元のフード.バンクや他の飢餓救済組織の支援に依存する必要がある。
米国最大のヒューストン.フード.バンクは1,500のパートナー機関の支援を受けてテキサス州南東部の18の郡にサービスを提供している。ここでは多くの人々がボランティアで訪問する人たちに食糧を配給する援助をしている。10月に2,000万ポンド以上の食料を配給した。昨年の同じ時期に配給した食料よりも約50%増加している。テキサス州のヒューストン市にある多目的のNRGスタジアムに隣接する巨大な駐車場に設置された多数の白いテントのフード.バンク.チェーン市場では、感謝祭数日前の11月20日前後から、無料の食料品を入手するため、驚異的な車が並び、待機している様子が報告された。
ワシントン.ポストの取材によると、予算と政策優先センターで食糧援助政策に焦点を当てているステイシー.ディーンは「困難は信じられないほど広範囲に及んでいます。アメリカの大部分は「家族のために食糧を買う余裕がありません。これが事前に解決されなかったのは残念です」と言った。テキサス州ウェイコの飢餓と貧困に関するベイラー共同研究所の事務局長、ジャレミー.エベレットは「それは、ウイルスと予測不可能な政府の対応によって引き起こされました」と言った。バージニア州にあるラウドン飢餓救済グループの事務局長であるジェニファー.モンゴメリーは「私たちは、これまで私たちのサービスを利用したことがない人々に会い続けています」と言った。ノース.ウェスタン大学のエコノミストで食糧不安の経済学の第一人者であるダイアン.シャンツェンバッハは「すべてが災害です。私はたいてい楽観的な人間ですが、これはただ狂気です」と述べた。州内21のフード.バンクを擁護しているFeeding Texasの最高経営責任者であるセリア.コールは「連邦レベルでの持続的な支援がなければ、私たちは追いつくのが難しいでしょう。私たちは最悪の事態に備えているだけです」と述べた。学校は、ヒューストンの低所得世帯にとって最も重要な食料源の1つである。学区の栄養サービス責任者であるベティ.ウィギンズは「私たちは、子供たちを養うために全力を尽くしました」と言った。
ヒューストンのフード.バンク.チェーン市場を訪問した人々の中には高級車を運転している家族もいた。「ここには沢山の人がいます」と、58歳のランディ.ヤングは言った。「メルセデスを運転しているような人が食べ物を必要としているのは、悪いことであるとちょうど母に言っていました」と述べた。ヤングは「生き残るのは大変でした。お金が少なくなり、 仕事はありません。 仕事を見つけるのは難しいです」 と語った。小さい女児を連れたアンジェリカ.オルテガは「まだ給料がないので、つらい日々は大変です」 と言った。17歳、8歳、5歳、3歳の4人の子供を連れ、食料のショッピング.カートを使っていたアドリア.カントリラスは「私は自分のビジネスを失い、夢を失いました」と言った。
フード.バンクは現金または食品の寄付、貧困者の為のプログラムに基づいて、政府が食品を購入し分配する流通システムによって成り立っている。ここを訪問する人々の多くは、ほとんど仕事を失い、無料配給の食糧に依存している人々である。彼らは既に段ボール箱やプラスチック袋に詰まっている食品を素早く受け取り、トランクに入れると早急に、その場を去っている。今年の特徴は、過去にフード.バンクを利用したことがない一般的なアメリカ人が多いことである。彼らは、仕事を失い、現金が乏しくなり、フード.バンクに依存しなくてはならない状況である。今週だけでも800,000人が失業したと報告されている中で、空腹な人々の人口層は数十年間見られないレベルに達している。議会はパンデミックの初期に2兆ドルのコロナウイルス救済法案を通過し、失業保険を提供し、全てのアメリカ人に1,200ドルを給付したが、それは大分以前に枯渇した後も長い間、新しい援助は途絶えている。2,000万人以上のアメリカ人は、何らかの形で失業手当を受けているが、新しい救済が実現しない限り、クリスマス前に、空腹の人々は更に困窮する状況である。議会は今週、9,080億ドルの法案の取り組みで進展があったが、まだ可決させていない。これが通過しない場合、クリスマス前には更に、全米でのフード.バンク市場は再度混雑すると予測されている。