
複数のワクチンが開発され、現在一部の人々は既に接種しているものの、トランプ政権の配給量は最初の目標より遥かに少ない為、批判されている。これに加え、更に伝染性の高い新たな変種のコロナウイルスがコロラド州とカリフォルニア州で発見された為、科学者は警報を鳴らしている。研究者らは、コロナウイルスより伝染性の高い変異体は、米国でのパンデミックの経過を変える可能性があると述べた。可能な限り早急に大量のアメリカ人がワクチン接種を受ける必要があるものの、最初の目標より遥かに少ないと報告されている。
ニューヨーク.タイムスの30日の報告によると、英国では、B.1.1.7と呼ばれる新しい亜種(微妙に異なる特徴を持つウイルス)で、もっと感染性の高い新たなコロナウイルスが拡大している為、空の旅を削減し、新たな閉鎖を行うなど、感染の急増に取り組んでいる。それと同じ変種がコロラド州とカリフォルニア州に出現しており、米国での蔓延は終わりに向かっていたとの希望は薄れている。問題を複雑にする恐れがあると懸念している科学者たちは、新しい突然変異体が米国でどれほど広く普及したかを理解していない。しかし、その質問への答えは、病院での治療、地域社会の封鎖、学校の閉鎖など、国のパンデミック対応のほぼすべての側面で、これまでと同じ状況が続く可能性があることを懸念している。ハーバード大学の免疫学者であるビル.ハナゲは「全体像はかなり厳しいです」と述べた。科学者によると、この亜種の登場により、可能な限り早く大量のアメリカ人が「ワクチン接種を受けることが益々不可欠」になっている。
急速に拡大する病原体を封じ込めるのはより困難であり、パンデミックを元に戻すには、より多くの割合の人口に接種する必要がある。B.1.1.7は、以前の亜種よりも致命的であり、より深刻な病気を引き起こすとは考えられていない。引き続き、マスク、物理的な距離、手を頻繁に洗う衛生管理は、その広がりを抑えるための最良の方法である。現在のワクチンは、変異体や短期的に出現する可能性のある他のワクチンに対して有効である可能性がある。B.1.1.7に感染した個人はカリフォルニア州サンディエゴ郡で発見された30歳の男性であり、この患者は米国外に旅行したことがないと当局者は述べている。ウイルスが地域の他の誰かによって感染したことを示唆した。コロラド州の当局者は1人の患者を確認し、2番目の疑わしい症例を特定した。州兵であるその2人の男性は、デンバーの南東約80マイルにあるコロラド州シムラのナーシング.ホーム(特別養護老人ホームに類似)に派遣された。確認された患者も旅行していなかった。この新たなウイルスは更に、感染と入院を増加させる可能性が高い為、早急に多くの人々がワクチンを接種する必要があるとタイムスは報告している。
米国でもっと感染率が高い可能性がある新たな亜種のコロナウイルスが表面化している中で、トランプ政権のワクチンの開発と配布を加速するための連邦政府の取り組みであるワープ.スピード作戦の科学顧問モンセフ.スラウイは、30日にワクチンの展開が遅すぎることを認めた。28日朝の時点で、最初の投与を受けたのはわずか210万人で、目標の2,000万人をはるかに下回っている。彼は、「その数は私たちが望んでいたものよりも少ないことに同意します」と言った。ワシントン大学医学部及びオックス.フォード大学で公衆衛生と健康政策を学んだコラムニストのリアナ.ウェンは「集団免疫に到達するためには推定80%から85%のアメリカ人がワクチン接種を受ける必要がある」と述べた国立衛生研究所の感染専門家アンソニー.フアウチ博士の言葉を引用した。又、彼女は「ファイザー.ワクチンとモダーナ.ワクチンはどちらも2回接種する必要がある。アメリカの人口の80%は約2億6,400万人であるため、集団免疫を達成するには5億2,800万回の投与が必要である。現在の速度では、米国がそのレベルの接種に達するには約10年かかる」と述べている。
ウェンによると、トランプ大統領はある時点で、年末までに1億回の投与を行うことを誓った。保健福祉省長官のアレックス.アザールは、すべてのアメリカ人は2021年6月末までにワクチンを接種できるようになると予測したが、そのために必要な速度は、1日350万回の予防接種であると指摘している。また、人々が利用できる接種量の数は4,000万から2,000万に半減した。州は、彼らが言われた数量よりも少ない接種量を受けることを知ったとき、その年末の目標は「ワクチン接種ではなくワクチンの配布である」と述べた。つまり「懸念の原因になる派手な言葉の遊び」だけで、実際には、約束は達成されていない。
政権交代まで21日残されている中で、トランプ政権によるワクチン配分の計画がどのようになっているのか、早急にアメリカ人が接種可能になるよう努力しているのか明白ではない。目標を達成するための問題点を特定する代わりに、政権当局者は約束を逆戻りしている。バイデンと公衆衛生の専門家は、最近のトランプの予防接種プログラムは配布されるのと同じくらい早く投与できなかったと批判している。トランプ政権のワクチンの配給が非常に鈍いと批判されている中で、トランプは「連邦政府はワクチンを州に配布した。今、管理するのは州次第である」とツイートで対抗した。次期大統領ジョー.バイデンの計画は、彼の任期の最初の100日間で、1億の接種又は2回の接種が必要なワクチンの場合、約5,000万人に十分な量を投与することを公約している。しかし、ウェンの説明によると、トランプ政権のワクチン供給の現状をバイデン政権が引き継いだ場合、バイデンの計画は不十分であることを意味する。