ショーヴィンの裁判で複数の10代女子の証言が注目

Full jury seated in trial of former police officer Derek Chauvin - ABC News

昨年5月25 日ミネアポリスで、黒人男性ジョージ.フロイドは警察官に首を両膝で押さえつけられ、その後死亡した。その時の様子が撮影されたビデオは急速に拡大し、広範に視聴された後、前代未聞の大規模な抗議活動が始まった。告訴された警察官デレク.ショーヴィン(右)の裁判は昨日29日から始まった。この裁判の証言台に立つ未成年者は声だけで映像には現れないが、裁判の様子は珍しく全国ネットのテレビ.ニュースで放送されている。30日の2日目も複数の人々が証言している中で、最も劇的で注目を浴びているのは、その現場を撮影した複数の10代の女子達である。

検察官は、目撃者の証言中に、陪審員に見せる為、様々な角度からフロイドを逮捕した時から彼が死亡するまでの場面を再生した。少なくとも4人の警察官はフロイドが入ったカップ.フーズ店の外側で彼を逮捕し、手錠をかけ、歩道沿に駐車していたパトロールカーの後部に引き摺り込んだ。検察官は、白人であるショーヴィンが46歳の黒人であるフロイドの首に膝を押し込んでいる様子を10代の傍観者が当時、携帯電話から撮影し、広範に視聴されたビデオを再生した。フロイドは首を抑えられている時に「息ができない」と数回訴えたが、そのシーンは約9分続いた。検察官は、過剰な力を露骨に示した映像が世界中の人々を驚愕させ、数十年以来、全米で最大の抗議運動が展開された事を指摘した。成人の証言者はテレビ画面に現れる場合もあれば、声だけの場合もあり、特にビデオを作成した10代の女性達の証言は音声のみで放送された。

裁判での記録を詳細に伝えている30日のCBSニュースによると、10代のダーネラ.フレイジャーは、フロイドが「苦しみ」ながら「命乞い」をしているのを見て、冷静さを失った。フレイジャーは「これは間違いなく助けを求める叫びでした」と証言した。ビデオに録画した別の十代の目撃者はフロイドが「息を切らして戦っている」こと、「時間がなくなっているか、すでに終わっている」ことを見ることができたと語った。その前の証言で、格闘技の訓練を受けた傍観者ドナルド.ウィリアムズはフロイドの首への圧力を和らげるために、ショーヴィンに繰り返し叫んだと陪審員に証言した。ショーヴィンの弁護人は、彼の顧客に対するウィリアムズのコメントを「怒っている」と言い、お互いに緊迫した言い争いがあった後にウィリアムズは証言を終えた。

法廷でケイリンと呼ばれる別の17歳の傍観者は、3月25日に友人のアリッサと車でカップ.フーズに行き、ケイリンは最初は車の中にいて、フロイドが息ができないと叫んでいるのが聞こえたと言った。 彼女は、声が大きくなるのを聞いたとき、車から降りて群衆のところへ歩いて行ったと語った。「それは深刻に聞こえた」と彼女は言った。ケイリンはフロイドがもう話していないと言い、ショーヴィンは「彼の膝で彼(フロイド)の首を掘っている」ように見えたと述べ、 「彼は必要のない首に多くの圧力をかけていました」と証言した。ケイリンは、救急隊員が到着して「起き上がる」動きをするまで、ショーヴィンがフロイドの首から膝を外すのを見なかったと述べた。 彼女はフロイドが「本当にぐったり」していて、「彼が十分な(空気の)循環を得ていなかったように、紫色に見えた」と言った。 「ジョージ.フロイドが死んだかどうかは事後まではっきりとはわかりませんでしたが、私は直感を持っていました」と彼女は語った。

ケイリンとカップ.フーズに行き、現場を目撃した別の十代の傍観者は、法廷ではアリッサと呼ばれた。彼女は「時間がなくなっている」ことを知っていた。検察官は10代の目撃者がフロイドの致命的な逮捕を記録した携帯電話のビデオを市の監視カメラのビデオと一緒に幾つかのシーンを再生した。10代の若者は、ショーヴィンがフロイドの首から離れるよう繰り返し叫んでいる声をそのビデオで聞いた。アリッサはある時点で、ショーヴィンは彼の膝でフロイドの首にもっと圧力をかけているように見えた。彼女はフロイドが意識を失ったように見えた瞬間を見たと言った。検察官が「時間がなくなっている」とは何を意味するのかと尋ねた時、アリッサは「彼は死ぬでしょう」と答えた。彼女は、何が起こっているのかをビデオで記録することが重要だと感じたと述べた。また、最初にその場から立ち去ることを考えたが「しかし、それが間違っていることはわかっていたので、何もできなくても、ただ立ち去ることはできませんでした」と言った。

昼休み後に再開した裁判では、別の十代の傍観者が証言台に立った。昨年5月25日、当時17歳、現在18歳である彼女は、祖父の車を運転し、友人とカップ.フーズに着いた時は、警官がフロイドを地面に拘束し、ショーヴィンがフロイドの首に膝をつけているのを見たと言った。 彼女は、警官にフロイドを手放すように頼み、フロイドに落ち着くように言う傍観者がすでに数人いたと言った。彼女は フロイドが苦悩しており、悪戦苦闘しており、「呼吸するために戦っていた」ので、彼女は最初は何かがおかしいと知っていたので、友人の電話で録音を始めたと言った。「私は彼が呼吸できない、彼の胃が痛い、彼がお母さんと言っている声を聞きました」と証言した。彼女は「フロイドの目が上向きになり白目だけになった状態を見たと言い、彼が拘束され続ければ彼は生きられないと信じていた」と語った。十代の若者は一時沈黙し、泣いていたので、検察官は彼女に、なぜこれについて話すのが難しいのかと尋ねた。彼女は、自分が何かを「失敗」しているように感じたと言い、「傍観者として私にできることは本当に何もないように感じたので、それは困難でした」と語った。

29日から開始されている裁判での論争の焦点は、フロイドの死因が9分間によるショーヴィンの膝によるフロイドの首への圧力によるものであるかどうかである。幾人かの目撃者は、フロイドの首から離れるよう、警察官と口論した事実がある事や、証言者の一人は、警察がフロイドに医療ケアさえ受けさせようとしなかったと証言している。ドナルド.ウィリアムズは、当時911に通報した為、録画された通話を法廷で聞いた。彼は「私は殺人を目撃しました」と証言した。ショーヴィンは、第2級殺人、第3級殺人、過失致死罪で起訴されており、彼の裁判は少なくとも数週間続くと予想されている。裁判初日の29日と二日目の今日、頻繁に画面で見ている検察官の一人は、黒人のジェリー.ブラックウェルである。彼は30日、最少年と思われる9歳の証言者に質問を行った。9歳の少女は、ブラックウェルの質問にほとんどイエスまたはノーで答えたが、彼女の姿はテレビ画面には表示されていない。一方、 ショーヴィンの弁護士は白人のエリック.ネルソン(左)である。事件の判決を下すのは9人の女性と6人の男性の陪審員である。9人は白人、4人は黒人、2人が混血であり、年齢は20代から60代である。過去の多くの例では、被害者が黒人、加害者が白人であり、陪審員が白人多数派である場合、無罪になるケースが多い。しかし、フロイドの地域社会は黒人が多い為、その人種的要素が反映する可能性がある。検察側は既に、過激な方法でフロイドを拘束し、殺害する結果になったとショーヴィンを批判し、陪審員に対して「貴方たちの目を信じます」と述べている。傍観者の証言は、この裁判の判定を行う陪審員が事件の真相を常識的に判断する必要がある事を示唆している。

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