下院共和党のトップ.リーダーの一人は26日、公的に前大統領ドナルド.トランプは共和党のリーダーではないと宣言し、選挙は盗まれていないと明言した。前大統領は上院共和党のトップ.リーダに対して、常識を超えた激しい非難と想像に絶する憎悪の表現を2月と今月初旬に二回繰り返し、彼は上院共和党リーダーと完全に分裂する結果になった。2022年の議会中間選挙と2024年の大統領選を意識した米国の有名大学を含む複数の大学の共和党クラブの学生やリーダー達はトランプから離れる時が来たと述べている。
下院議会の共和党会議の議長リズ(エリザベス)チェイニー は26日の記者会見で、今後の党でトランプが果たすべき役割について聞かれ、彼女は「私たちの選出された指導者が責任を果たすと思います。そして、2022年と2024年を見ると、実質と問題にかなり焦点を当てるつもりだと思います」と述べた。彼女は2020年に彼らが選挙で失った有権者に対して、共和党は「信頼できる党」であり、「能力と保守的な原則の党」であることを伝えることで、彼らを「引き戻す」必要があると語った。チェイニーは下院議会でのトランプの弾劾に賛成票を投じ、2021年2月のトランプの上院弾劾裁判を支持した保守派の一人であり、下院議会の3人のトップ.リーダーの一人である。正統派の共和党であると自称する保守派は、最初からトランプを支持していなかった為、彼女もその一人であることを示唆している。米国の典型的な保守主義は、アメリカの伝統と小さな政府を重んじ、ユダヤ教とキリスト教の価値観、道徳主義に敬意を示す政治/社会的哲学を保持している。現実的には、一部の共和党はカルト的になり、陰謀説や虚偽または誤った情報を躊躇することなく語るようになっている。チェイニーは、病的虚偽者であると言われ、それらの発言の記録が残るほど顕著な陰謀論、虚偽および誤情報を語る前大統領と彼の同盟者を引き離そうとしていることを示唆している。
病的虚偽や陰謀説から彼自身を完全に引き離している上院少数派リーダーのミッチ.マコーネルは、別の側面で腐敗しているが、彼はトランプの同盟者でなく、むしろトランプの攻撃の対象になっている。今月10日、トランプはマー.ア.ラゴでの寄付金集めでの少会合で、一般的な人々の間では禁句とされる最低級の表現でマコーネルを侮辱した。多数の主要メディアは11日、トランプは「 —-の愚かな息子であり、石のように冷たい敗者」とマコーネルを呼んだと伝えた。上院での弾劾裁判で2月13日に7人の共和党上院議員がトランプを有罪にした後、マコーネルは彼自身が有罪に投票しなかったものの、1月6日の反乱はトランプに責任があるとし、彼が4年間で犯した罪の代価は支払われると述べ、議会外での裁判は続くと宣言した。
11日のNBCニュースによると、トランプはマコーネルのそのコメント後に反応し、マコーネルを「根暗で、むっつりし、笑顔さえない政治的切り傷」であると非難する長い声明を発表した。トランプは更に、マコーネルの妻であるエレイン.チァオについて「私は彼の妻を雇用した。 彼は有り難うと言ったことがありますか?」と言い、「彼女はとても苦しんだ」との「皮肉」を込めた。その長い声明は、彼の政権が最初にワクチン.プログラムに取り組んでいたにも関わらず、ほとんど評価されていないこと、彼を弾劾に投票した下院共和党、弾劾裁判で彼を有罪にした上院共和党に対する憎しみ、1月6日、副大統領であったマイク.ペンスが憲法に従い、バイデンの勝利を認可するプロセスに従事したことに「 di非常に失望した」と言い、感染専門家のアンソニー.ファウチ博士を「がらくただらけ」であると侮辱した。彼の声明文は、愚痴、悲哀、批判、虚偽だらけであったという。
トランプの声明文は、彼が正統派の保守派リーダーではないことを自ら証明したことを示唆した。チェイニー議員は、CBSのFace the Nationでのインタビューで、トランプは「1月6日に挑発された暴力を彼が知っている同じ言葉で使用しています」と述べた。 彼女は「党として、私たちは未来に焦点を合わせる必要があります。私たちは暴動を受け入れるのではなく、憲法を受け入れることに焦点を合わせる必要があります。そして、憲法の基本的な部分とアメリカ人としての私たちが法に支配されていることを人々が認識することは非常に重要だと思います。それは司法のプロセスです。選挙は盗まれませんでした。司法プロセスが実施されていました。司法プロセスを攻撃し、法の支配を攻撃した場合、憲法を擁護していません。あなたは憲法と戦争をしています」と彼女は語った。
チェイニーと同様、複数のキャンパスでも正統派または穏健派の保守派学生のリーダー達は、過去の共和党大統領を離れて先に進むことを促している。コーネル大学の共和党学生達の大半は2020年にドナルド.トランプに投票したが、最近彼らはバイデンを支持するようになっている。26日のロイターによると、クラブのリーダーであるウェストン.バーカーは、ジョー.バイデンが勝利した後に学校新聞に論説を書き、民主党を合法的に選出された大統領として受け入れるよう他の学生達に促した後、トランプ支持派のメンバーはクラブを離脱した。選挙から5ヶ月以上が経過した現在、バーカーは来年の中間選挙で、ある程度の権力を取り戻す事に焦点をあてている全米の大学の共和党クラブのメンバーは「大きく分裂」したままであると述べた。トランプは昨年の選挙で、大学教育を受けた白人有権者からの支持を失った。米国12のキャンパスの共和党クラブのメンバーとリーダーは、最近のインタビューで、新たなリーダーシップと気候変動との戦いなど、問題の幅広い受け入れは今後数十年にわたって形成される共和党の将来の鍵であると述べた。
アリゾナ州立大学の共和党クラブの責任者であるジョセフ.ピッツは、トランプは「キャンペーンを実行し、彼は負けました。私は個人的に、党は前進する必要があると信じています」と述べた。ルイジアナ州立大学の共和党員長のベン.スミスは「私たちは、過去4年間で国を明確に定義してきた幾つかの分裂と幾つかの怒りを超えて先に進みたいと考えています」と述べている。幾人かの共和党は、小さな政府や規制緩和を含む中核的な価値観に焦点を合わせ、気候変動を受け入れることへの抵抗を克服することを望んでいると述べた。ルイジアナのような気候の脅威に対して特に脆い場所に住むスミスのような学生にとって、これは重要な課題である為、「私たちは現在この国で起こっている多くの海岸侵食の最前線にいるので、気候変動は私たちが確実に対応してほしいものです」と言った。フロリダ州立大学のクラブの副長であるスティーブン.リチャーズは、共和党の州議会議員に環境回復力のある事務所と海面上昇に関するタスクフォースを設立するよう要請した。
ジョージ.ワシントン大学のマシュー.ダレック教授は、共和党が若い世代にアピールできない場合「長期的な構造的問題」に直面すると述べた。ダレックは「全体的に、若者は共和党が今日いる場所にはいません」と述べた。コネチカット大学の共和党議長トム.ホイシュケルは「私のメンバーのほとんどは、2022年と2024年に目を向けており、トランプの方針とアイデアを望んでいます。しかし、トランプやその家族は望んでいません」と述べた。つまり、 一部の大学の共和党リーダー達は、支持基盤を活性化させたトランプを賞賛し、中国に強固な彼の姿勢や厳しい移民政策など、一部の政策を支持しているが「トランプ時代のページをめくりたい」と考えていることを示唆した。
光陰矢の如しで、時間の経過が急速である中で、2022年の中間選挙は既に開始されていることを示唆している。政治家であろうと学生であろうと、1月6日の議事堂反乱でのトランプの役目が明白になる頃には、共和党有権者のトランプに対する心理はもっと変わる可能性がある為、トランプ党の終わりの始まりの兆候があることを示唆している。ワシントン内外の共和党は、2022年に上院および下院で多数派を取り戻す目標を掲げているが、トランプは共和党のトップ.リーダーであるマコーネルを完全に遮断し、共和党を分裂させている為、共和党が統一した政策をアピールすることは非常に困難であることを示唆している。伝統的な保守派政治家と大学の保守系学生や彼らのリーダーがトランプから離れ始めた現状で、トランプのリーダーシップが終わったことを認識し始めた正統派の共和党と、トランプの政策を支持するかまたはトランプに何らかの未練を示している共和党との分裂が続く場合、共和党は多大なハードルに直面する要素があることを示唆している。その分裂の中で、将来、政治の中心になる可能性があるこれらの保守派の学生達にどのようにアピールするのか、古参議員の辞職や効力的な寄付金集めにどのように対処するかも重要な鍵である。最大の共和党の挑戦は、バイデンのように大多数の国民が支持する政策がない為、彼らに献金する富豪層だけにアピールする政策だけでは、正統派の共和党学生を阻害する可能性もあり、それは2020年の選挙が既に示唆している。議会共和党がその教訓をどのように活かすかが主な鍵になると思われる。