
ハワイでの人種差別、警察による黒人に対する襲撃、その他、特定の人種に対する憎悪犯罪などのケースは、これまで米国の主要メディアがほとんど報告することはなかった。しかし、4月初旬にホノルルで、警察官によって16歳の十代の男子が撃たれて死亡したことが、再度今日報告されている。ミクロネシア地域社会の人々は、彼らに憎悪感を抱く人々がいると述べている。約50年前に比較すると、ハワイでは、ハワイ先住民または他の太平洋諸島民の人口が大幅に減少し、アジア人の人口が驚異的に増加している。
5月9日のAPによると、4月5日に16歳のイレマンバー. シカプは警察に射殺された。警察当局は、シカプが武装強盗や財布のひったくりなどの一連の犯罪の後、盗難車を運転して逃走した為、追跡していたと述べている。ミクロネシアの地域社会の中には、4月5日のシカプに対する銃撃が「ハワイで直面している人種差別を浮き彫りにしている」と言う人もいる。ミクロネシア連邦のチュークで生まれたホノルル郊外の小教区の牧師であるロンプル.エンワルは「それは本当に悪いことであり、司祭としては言いたくないが、ミクロネシア人は汚れている」ように扱われていると述べた。その銃撃から約1週間後、ホノルル警察は、他人の家に侵入し、座って靴を脱ぎ、怯えた住人が911に電話する事を促した黒人男性を射殺した。その事件は、人種憎悪の要因ではなかった。
シカプの家族はチューク出身であるが、米国領土であるグアムで生まれたと母親のヨビタ.シカプは息子に言及し、「彼はアメリカ人だ」と言った。 米国の国勢調査によると、ハワイの150万人の居住者のうち、38%はアジア人(主に日本人とフィリピン人)であり、26%が白人、2%が黒人で、他の多くの人は多民族である。 ハワイ先住民は人口の約20%を占めており、ミクロネシア地域社会を提唱するWe are Oceania (私たちオセアニア)のジョシー.ハワードは、ハワイには推定15,000〜20,000人のミクロネシア人がおり、1990年代に経済的および教育的機会を求めて、ここに移住し始めたと述べている。ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国の市民は、自由連合加盟契約に基づき、米軍が戦略的な土地と水領域を管理できる代わりに、米国で自由に生活し、働くことができる。
ホノルル在住のシャ .メリレイ. オンゲルンゲルは、米国との関係により、ハワイの人々はミクロネシア人が「社会的利益の枯渇である」と間違って信じているという。オレゴン州で生まれ育ったパラオ人のオンゲルンゲルは、彼女が最初に当地に着いたとき、彼女は「潜在的な雇用主」に「あなたがミクロネシア人だと言うと仕事を得ることができない」と言われたと述べた。彼女はハワイでの人種差別の準備ができていなかったので、1年後に去った。オンゲルンゲルは、白人ではない人々に対する米国本土での人種差別に対処する準備ができていると感じたと述べた。しかし、 「実際の血縁者のように見える人々と戦うための訓練はありませんでした」と彼女は言った。 彼女は、ほぼ15年後に再度ハワイに戻った。
殺人事件や人種差別は他の州より、比較的少なく、物価が高い事を除くと、ハワイは最も平和的であると最近まで言われていたが、それは現実的ではない事を示唆している。警察のボディカメラのビデオが公開されるにつれ、ホノルル警察も米国他の州の大都市と同じ人種問題を抱えている事を示唆している。 恐らく、ハワイは最も人種多様な州である。ミクロネシア文化と地域社会の人々の貢献を無視できないホノルルは、圧倒的に日本人が最も多い都市であるが、白人の人口は1970年の39%から2015年には 27%に減少した。一方、アジア人およびハワイ先住民または他の太平洋諸島民は1970年には58%であったが、2015年にはアジア人は37%を占めるようになり、後者のグループは9.9%まで減少した。黒人は1970年には1.0%であったが、2015年には3 %に増加した。又、ネイティブ.アメリカン(インディアン)とアラスカ先住民は同期間に 0.1%から 0.5%に増加した。
ハワイでの人種の人口的推移を見ると、ミクロネシア人は全体の人口のわずか1%に過ぎない為、今日報告されているような事件は頻繁には起きていないのも事実であるが、彼らの地域社会は、幾分人種差別があると述べている。20年前に比較して、ピジィン.イングリッシュと呼ばるハワイ先住民特有の英語を話す人々は減少し、最近は、他の州と同様に標準英語を話す人々が多くなっている。日本人が圧倒的に多いホノルルでは、観光客も日本人が多く、ツーリズムで経済を支えている同市は、日本語の翻訳サービスを中国語や韓国語より、大幅に充実させている。ハワイは日本人に影響を受けている州であるという印象は当然である事を示唆している。しかし、ホノルルでは、豊かなアジア系の人々が差別又は憎悪的な態度を受ける場合もあり、アジア系が優遇されていることも一部の理由かもしれない。