マコーネルの投票妨害による投票結果の余波は何を示唆?

Paul Ryan urges GOP to shake Trump obsession, focus on 'principles,' not  'personality'
2021/5/27 ポール.ライアン By NBC News

昨夜行われる予定だった1月6日の反乱を調査する為の委員会設立に関する投票は28日に延期された。正午頃に行われたその投票結果は東部時間の午後1時頃に発表された。上院多数派のリーダーであるミッチ.マコーネルは、彼が異常な圧力をかけた後、多数の共和党は投票に参加しなかったことを示唆する状況が見られた。共和党の同僚からも、政治ゲームであると批判された彼の妨害がなかった場合、60票以上になっていたと語る議員もいる。27日、元共和党下院議長であったポール.ライアンは前大統領を批判し、共和党議員らが彼に執着しないよう警告した。その翌日の28日、バイデンはこの歴史的な大きな暴動を調査する委員会に反対する議員らがいる事が信じられないとの驚きを表明した。この混沌たる投票結果は何を意味していだろうか?

28日に行われた投票結果は54対35票であった。複数の情報筋によると、11人が投票に参加しなかったか又は参加出来なかった不可解な状況で、必要な60に6票が不足したため、超党派の法案は可決しなかった。民主党に参加した共和党上院議員は、2月13日の上院裁判で、一人を除き、前大統領ドナルド.トランプを有罪に投票したほぼ同じメンバーである。その新たなメンバーのロブ.ポートマン(オハイオ)を含めて合計6人が民主党に参加したが、パット.ツゥーミーは投票に参加していなかったと報告されている。従って、50対50議席の上院議会で、6人の共和党が民主党の賛成票に参加したため、56票になるはずであるが、合計11人が投票に参加していなかった為、その中の2人は民主党であることを示唆している。つまり、通常あり得ない9人の共和党上院議員らが参加しなかった不可解な結果になっている。

昨夜から今日にかけて、上院のフロアーでは何が起きているのか、ほとんど放映されていなかった。しかし、投票後の記者会見で、投票の数日前に可能性があるような共和党上院議員を繰り返し説得する為のロビー活動を行った民主党議員の一人であるジョー.マンチンは、多数の共和党が委員会の設立に投票する予定であったと語った。しかし、27日マコーネルは共和党にこの法案を完全に潰すよう要請した為、彼らの意思に反して、反対票を投じるよう圧力をかけられた幾人かの上院共和党は、彼らの意思に反して反対票を投じることに良心の呵責があり、投票をボイコットした可能性がある。28日のワシントン.ポストによるとマンチンは「彼(マコーネル)の介入がなければ」委員会を「支持していた共和党議員が他にも沢山いたはずです」と語り、上院共和党議員の「13人から 14人」が、法案に賛成票を投じた可能性があると推測した。

マコーネルが共和党議員らに「個人的な好意」を要請することで、法案を無効にすることを試みたと27日報告された。リサ.マーカウスキー(アラスカ)は昨夜、上院議会の外側のホールで、実際にマコーネルを批判した。彼女は、マコーネルがこの法案に反対していることについて聞かれ、「彼らは動揺したくないのです。繰り返しますが、事実と真実に焦点を当てることが重要です。それは不安かもしれませんが、それを理解する必要があります」 と語った。また、マーカウスキーは「1月6日に目の前で起きたことを理解し、認めることを犠牲にして、短期的な政治的利益のために決定を下す事に対して、批判的に見る必要があると思います」と述べ、選挙がある度に、政治的な決定で終わるような問題ではないことを訴え、マコーネルの党利党派的な妨害戦略を批判した。

民主党はこの結果に反応し、彼らのリーダーである下院議長ナンシー.ペロシが下院選定委員会を設置し、下院独自で調査を行う希望を表明している。彼らはこの米国で初めて、武装した一般の国民によって、議会が包囲された前代未聞の事件の真実を知らずに歴史の幕を閉じる意思は絶対にないことを示唆している。彼らは、何があってもこの問題を放置できないため、別の選択肢として、ペロシが民主党先導の下院選定委員会を発足することを明白にしていると述べている。しかし、共和党少数派のリーダーであるケビン.マッカーシーは、選定委員会を創設することは「適切ではない」と述べた。

一方、ペロシは28日の声明で「私たちが奉仕する議会と愛する国に対する私たちの責任を尊重し、民主党は真実を見つけるために進みます」と述べた。上院多数派のリーダーであるチャック.シューマーは、投票後に「ドナルド.トランプへの恐れや忠誠心から、共和党の少数派は、アメリカ国民が1月6日について完全な真実を知ることを妨げました。私たちは真実を調査し、暴露し、報告しなければなりません。1月6日に実際に何が起こったのか、それ以前の出来事について信頼できる記録を確立する必要があります」と述べ、適切な時に再度投票することを示唆した。シューマーは、共和党上院議員が委員会に反対している問題の真実はトランプを怒らせることを恐れているからであると指摘したようであった。

トランプに「恐れている」という文脈から見ると、著名な共和党の元下院議長ポール.ライアンは絶妙なタイミングで、共和党に影響を与えようとしているトランプを批判した。27日カリフォルニア州シーミー.バレーにあるロナルド.レーガン大統領図書館での演説で、「私たちが直面しなければならない現実が1つあります。保守的な大義が、ある性格の大衆的な魅力や、二流の模倣に依存している場合、私たちには行くところがありません」と述べた。ライアンは「大統領がこれほど不名誉で恥ずべき終わりを迎えるのを見るのは恐ろしいと感じた」と語った。彼は、スピーチの一部でマー.ア.ラゴの名詞を使ったが、トランプの名前には言及せず、多数の共和党議員らが「不名誉」な元大統領に動揺されていると叱責した。

民主党リーダー達は、今日の一回の投票で諦めていないことを示唆している為、今後、共和党に対する説得を強化する可能性がある。その努力後に、選定委員会を設置するという選択肢があることも示唆している。それぞれの党から5人ずつのパネル.メンバーを設定する超党派の独立した委員会設立を支持した超党派の議員らは、彼らがこれを行わない場合、再度同様の暴力が発生するとの懸念を表明している。米国大統領が扇動し、米国市民によって起こされた前代未聞の反乱の真実が不明なまま終わることは世代から世代に謎を残し、憲法と民主主義を尊重してきた米国の歴史に空洞を作る結果になる。ジョー.バイデン大統領は28日、クリーブランド訪問中に「南北戦争以来の議事堂に対する最大の攻撃を調査する委員会の設置に反対する人がいる事は信じられません」と述べた。正しいことを行わず、真実の暴露による2022年の中間選挙の影響を懸念した上院共和党リーダーと彼の仲間の了見は、絶望的なほど狭いことを示唆している。

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