
クリストファー.レイ: 2021/6/10 By NBC News
FBIディレクターのクリストファー.レイは10日、下院司法委員会での監視聴聞会で、両党のパネル.メンバーから厳しい質問に直面した。幾人かはテレビ会議形式で自宅から参加したが、大半のメンバーは対面での公聴会に参加した。レイは1月6日の国会議事堂の暴動に関与した暴徒に対する告訴はまだ続き、非常に深刻なケースもあると述べた。更に、この事件を「反乱」と表現することには法的に問題があると指摘した。司法委員会の議長であるジェリ.ナドラーは冒頭声明で、政府のトップ法務執行当局の警告が不十分であったと述べた。この聴聞会で、幾つかの同じ質問に対応する場面があり、最も目立った瞬間は、複数の議員らが、この暴動を扇動した大統領を調査しているかどうかを単刀直入に聞いた事であった。
下院司法委員会の議長であるナドラーは「1月6日までの数週間のFBIの行動欠如に単に困惑している」と述べた。また、FBI本部が「証拠を見逃しただけなのか、現場の事務所が危機の警告を行い、情報を見て脅威を過小評価し、単に行動しなかったのかどうかを判断するのは難しい」と述べ、FBIの対応に落ち度があったことを示唆した。また、この日の暴動では、議員らが目撃した最も過激な暴力であり、極右派、白人至上主義、ネオ.ナチスなどが参加しており、人種的動機もあったと述べた。更に、1月6日の国会議事堂の攻撃は、突然同時的に起きる国内テロリズムとは異なり、選挙結果を転覆する為に、早くから事前に計画された暴動であったと述べた。また、複数の暴徒グループが「マイク.ペンスを絞首刑にせよ」と喚いていた事や、議事堂の外側に実際に絞首刑台が設置されていた場面などを再度回想するためのビデオを冒頭で紹介した。
1月6日の親トランプ派による暴動に関連する調査は、公聴会を含めて、米国議会両院の複数の委員会が実施しており、上院委員会は8日にその調査結果を公表したばかりである。2017年にトランプ前大統領に指名された共和党FBIディレクターのクリストファー.レイは、この事件に関する捜査を監督しており、彼は10日に行われた下院司法委員会での監視聴聞会で、既に約500人を逮捕しており、「これは非常に進行中の調査であり、今後さらに多くのことがあります。私はより多くの告訴が見られると予想します。それらの幾つかは、おそらくもっと深刻な告訴です」と述べた。彼は、議事堂での暴動について「国内テロリズム」に分類しており、「反乱」という表現は適切ではないと述べた。クリストファー.レイは「FBIディレクターとして、その表現には法的意味があるため、そのような言葉の使用に、私は本当に気をつけなくてなりません」と言った。
もっとも率直な質問は、テネシー 州の民主党議員スティーブ.コーエン が、1月6日の暴動前に当時の大統領トランプが「野蛮になる」と予告した集会を勧誘し、「地獄のように戦え、地獄のように戦わない場合、我々はもう国はない」と述べるなど、明らに暴動を扇動した大統領を調査しているかと質問した。コーエンは「私の知る限り、あなたは暴動を引き起こした人々、つまりリーダーである大きなボスのドナルド.トランプを追いかけていません。何か調査がありますか?それとも、暴動の日のトランプの活動、ホワイトハウスの電話記録、彼とロジャー.ストーンや他の人がクーデターの指導者と行った可能性のある会議を調べるために何かしましたか?」と尋ねた。レイは「幾つかの陰謀容疑が提起されたが、保留中の調査について開示できるものには制限がある」と述べた。コーエンは国会議事堂への攻撃におけるトランプとホワイトハウスの役割を完全に調査するべきであると述べた。また、テキサス州の民主党議員シーラ.ジャクソン.リーも、FBIがトランプの行動の調査を司法省に照会したかどうかを尋ねた。レイは、その「特定の調査には気づいていない」と述べ、1月6日に関連した調査は何百、何百もあり、様々な部分が含まれている」ので、注意しなくてはならないと答えた。
また、テキサス州の米国下院共和党議員ルイ.ゴーマーは何人の群衆が議事堂に押し寄せたかを質問した。データーに関する質問には全て答えていないFBIディレクターは、① 最も平和的であり、議事堂の入り口から離れた場所の外側に居た人々、② 法律を破って侵入した人々、③ 武器を保持し、実際に肉体的暴力に従事した人々の3つのグループに分類できると述べた。この反乱で数百万ドルの損害を受けたと述べ、暴力的犯罪は米国社会の隅々に残っている深刻な問題の一つであると言った。
カリフォルニア州の民主党議員で、この暴動を扇動したトランプと3人の関係者を告訴したエリック.スウォルウェルは、議長のナドラーと同様に「反乱」という用語を使用しないことを奨励したFBIディレクターに対して、この事件を「反乱」として分類するよう要求した。しかし、レイはその言葉は「特定の法的用語」であり、それを使用した場合、裁判官や他の人々を混乱させる可能性があると述べた。レイは「確かに、貴方がそのように解釈する理由を理解しています」が、FBIは事件を「国内テロ行為」として扱っており、幾人かを既に「陰謀で起訴」しており、まだ「もっと深刻」な告訴が出てくると述べた。陰謀罪は一般的に罪が重い犯罪であることを示唆した。
総体的な印象として、民主党のパネル.メンバーは、この日の暴動に関する質問を多く提起したが、共和党議員らは、1月6日の暴動にはほとんど無関係の質問が多く、FBIの他の捜査に関する質問に集中したことが顕著な違いであった。例えば、犯罪者が国境を越える統計的質問、身代金を要求したコロニアル.パイプラインのハッキングに関連するサイバー.セキュリテイ、ソーラー.エネルギーの侵入、国土安全保障の脅威、外国政府による米国選挙への干渉、特にアジア系住民がターゲットにされている憎悪犯罪、トランプの個人弁護士であるルディ.ジュリアニがFBIからの家宅捜査を受けた件、国内テロ、コロナウイルスの起源、ソーシャル.メディアに対するFBIの立場など、多様な質問を受けた。FBIは非常に多岐に及ぶ犯罪捜査に関与していることを改めて思い起こさせた。FBIディレクターであるクリストファー.レイはこの公聴会で、1月6日の「過激主義的暴力」は140人以上の警官を負傷させ、当局が500人以上を逮捕した記録を強調した。しかし、複数のパネル.メンバーがトランプを調査しているかを聞いたが、直接的な応答を避けた。議長のナドラーは、FBIが前日から単なる憲法で保護されている範囲を超えた暴動が起きることを予測していたと述べ、FBIの対応に強い疑問を提起したことが印象的であった。