アフガニスタン崩壊後の混沌は何を示唆?

タリバンがカブールにある大統領官邸を占領した後に、逃亡を試みるアフガニスタン市民による群衆がカブールの空港に殺到する中で、幾つかの国は、彼らの亡命の援助をする為の準備を開始した。世界は、アフガニスタンからの政治難民を受け入れる可能性が高くなる。カブールで混沌が生じている今日、ジョー・バイデン大統領はスピーチを披露し、米軍を撤退するという彼の決定に後悔はないとの確信を示し、米国民にその意味を説明し、それが道理に適っていることを明らかにした。

今日、公開されているビデオによると、タリバンの支配を恐れる数千人の人々はカブールの空港に殺到し、空港の周囲を急いで通り抜け、フェンスを乗り越え、多数の人々が、駐機場に群がった。中には、軍用機が離陸するために滑走路を移動し始めた瞬間でさえ、人々は軍用機の側面に危険なほどしがみついていた。また、アフガニスタンから逃げる為、飛行機への搭乗を試みる人々もいた。 彼らは、空港内で、アフガニスタンからの必死の逃亡を試みているものの、武器を持っている兵士または警備員に阻止され、多大な混沌が報告されている。一方、国務省当局は15日の夜遅く、アフガニスタン在住の米国外交官とその家族がカブールの米国大使館から首都の空港に無事移送されたと伝えた。

軍関係者の通告を引用した16日のニューヨーク・タイムスによると、カブールのハミド・カルザイ国際空港に数千の海兵隊と陸軍援助隊を運ぶ米軍機の飛行は、滑走路に民間人が群がっていたため、月曜日に数時間遅れた。滑走路から人々を除去した後に、飛行機は再開され、その日の後半、国防総省は空港の民間側での安全保障違反のため、全ての飛行は再度中断されたと伝えた。国防総省当局者は、月曜日の朝までに約3,000人の米海兵隊と兵士が空港に着陸し、さらに3,000人の軍隊が到着すると予想されていた。国防総省の中央軍の長であるケネス・マッケンジー将軍は、15日にタリバンの上級代表と会い、空港でのアメリカ人職員とアフガニスタン市民の避難中に米国は自衛することを伝え、作戦に干渉しないよう武装勢力に警告したという。米軍は、空港の警備境界でアメリカ人に接近し、武器を振り回した少なくとも2人の武装した男性を致命的に撃ったが、タリバンの戦闘機は空港での熱狂的な避難を妨害している様子はなかったと軍当局者は報告している。

同紙によると、アフガニスタンからの逃亡者は世界の各地で亡命を求める可能性がある。何千人ものアフガニスタンの市民は、タリバンの征服から逃れるため、死に物狂いになっている為、他の国々は避難を求める人々の洪水に備えている。ギリシャの移民省は、ヨーロッパへの大量移民の最前線にいる5つの地中海諸国(キプロス、ギリシャ、イタリア、マルタ、スペイン)は、水曜日に欧州連合レベルの協議に対応する方法を要求した。イラン、パキスタン、トルコに難民が流入することも懸念されている。カナダは先週、一流の女性、権利労働者、L.G.B.T.Qを含むタリバンの標的となる可能性が高いグループから2万人以上のアフガニスタン市民を再定住させると伝えた。ジャスティン・トルドー首相は「治安状況が続く限り、できるだけ多くのアフガニスタン通訳者とその家族をできるだけ早く連れ出すために努力し続けます」と日曜日に記者団に語った。オーストラリアのスコット・モリソン首相は16日、430人以上の大使館職員とその家族が4月以来そこに再定住し、政府はさらに避難するために働いているとオーストラリア放送協会に語った。ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は「国際社会が求めている人権と国民の安全を認める」ことをタリバンに求めた。彼女は、ニュージーランドがタリバン主導の政府を認めるかどうかについては明らかにしなかったが「私たちが見たいのは、人権の擁護です。女性と女児が仕事と教育にアクセスできるようになることを望んでいます。これらは、タリバンによる統治があったとき、伝統的に彼らが利用できなかったものです」と記者会見で述べた。

米国を含む世界が亡命者の緊急受け入れに直面する可能性が高いことを示唆している中で、バイデン大統領は16日、ホワイトハウスのイースト・ルームで、東部時間午後4時からスピーチを行い、アフガニスタンから軍隊を撤廃するという決定に後悔はしていないとし、彼の決定に確信を示した。彼は「私は自分の決定を真っ向から支持しています。20年後、私は米軍を撤退させるのに良い時期が決してなかったという難しい方法を学びました」と述べた。また、過去の過ちを繰り返さないとの強い決意を示しながらも、「私たちが今直面している事実に深く悲しんでいますが、私は私の決定を後悔していません」と明白に述べた。バイデンは「私はアメリカ合衆国の大統領です」と述べ、決定に対する責任を取ることに恐れていないとの姿勢を示唆した。しかし、彼は「真実は、これが私たちの予想よりも早く展開したということです」と述べ、「アメリカ軍は、アフガニスタン軍が彼らのために戦う意思がない戦争で戦い、死ぬことはできません。また、そうするべきではありません。私たちは彼らに彼ら自身の未来を決定するあらゆる機会を与えました。その未来のために戦う意志を彼らに与えることはできませんでした」と述べた。

「終わりのない他国の内戦」に介入することには限界があることを明白に説明したことも含めて、国民にむけて語ったバイデンの表情には、迷いはなく、決定に対する確信を示し、責任の矛先を他の人々に向けることもなく、タリバンの急速な行動を予期できなかったことも正直に語った。これは、前大統領とは天地雲泥の違いがあることを明白に示した瞬間である。しかし、共和党議員らはアフガニスタンから兵隊を撤退することを公表していた前大統領ドナルド・トランプの方針を支持するか又は公的批判を避けていたが、バイデン大統領が同じ政策を打ち出したことには非常に批判的である。テキサス州を代表する米国下院共和党議員マイケル・マコールは15日、CNNのジェイク・タッパーとのインタビューで、大統領は「この大統領職を汚すでしょう。彼は、彼らがしたことのために彼の手は血で染まると思います」と言った。アフガニスタン情勢は変わった為、タカ派の声は数年前より低迷しているものの、この矛盾は、一部の共和党のパターンである為、驚くことではないが、アフガニスタンでの混沌は、来年の中間選挙で多数派を取り戻すため、バイデンがアフガニスタン政策に失敗したと強調することで、政治的に利用される可能性が高い事を示唆している。

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