世界の主要国は米国をどう見ているか?

米国や日本を含む世界の主要な17か国を対象にしたピュー・リサーチの調査によると、世界は米国がもはや良い民主主義のモデルであるとは考えていない。米国は技術的成果および娯楽的側面において、高く評価されているが、民主主義や医療分野になると評価は最悪である。しかし、これらのほとんどの国は、米国が個人の自由を尊重する国であると見ている。

11月1日に公開されたピュー・リサーチの調査によると、米国は他の国にとって良い民主主義のモデルとあると考えている率は総体的に低い。ニュージーランドが8%で最も低く、次に、シンガポールとオーストラリアは11%で低い。次にカナダ、ドイツ、日本は14%、韓国が16%、ベルギーは17%、オランダ、フランスが18%、イギリスが20%、スペインと台湾が22%、ギリシアが26%、イタリアが最も高く32%である。ジョー・バイデン大統領の選挙後、アメリカの全体的なイメージは大幅に改善されたが、アメリカ人は、彼らの国の民主主義はもはやモデルではないという見解を大部分が共有している。72%のアメリカ人は、過去の米国の民主主義は他の人が従う良い例であったが、最近はそうではないと述べている。米国の民主主義は他の人が従うべき良い例であると述べている16か国の公開中央値はわずか17%である。57%は、以前は良い例であったと考えているが、近年はそうではないと述べている。別の23%は、米国が良い例であるとは考えていない。

一方、ほぼ全ての国の大多数の人々は米国が個人の自由を尊重していると信じている。

国名尊重していない尊重している
カナダ37%60%
イタリア33%64%
ドイツ31%62%
フランス35%61%
スウェーデン37%61%
スペイン37%60%
イギリス37%58%
オランダ41%57%
ギリシア43%53%
ベルギー45%50%
韓国22%76%
台湾17%74%
日本31%59%
シンガポール39%58%
オーストラリア48%50%
ニュージーランド48%49%
16か国の公開中央値37%60%
米国35%63%

ドナルド・トランプ政権からジョー・バイデン政権への移行に伴うアメリカの海外のイメージは変わったものの、アメリカの民主主義は他の国への手本になると考える人はほとんどおらず、中央値はわずか17%である。オーストラリアとニュージーランドのほぼ半分は、米国が個人の自由を尊重していないと信じている。アメリカ人の大多数(63%)は、政府が個人の自由を尊重していると信じているが、かなりの少数派(35%)はそうではないと述べている。米国では民主党と民主党寄りの人々(71%)は、共和党と共和党寄りの独立派(56%)よりも、米国政府が市民の権利を尊重していると言う傾向がある。少なくとも学士号以上の学位を持っている人(72%)は、学校教育を受けていない人(57%)よりも、米国が個人の自由を尊重していると言う傾向がある。

下記チャートの16か国がアメリカを評価する際、最も肯定的な要素は、有名な輸出品のいくつかに結びついており、アメリカは「その技術と大衆文化でかなりの賞賛」を受けている。アメリカの技術革新を他の先進国の技術革新と比較するよう要請された回答者は、ハイテクの本拠地であるシリコンバレーに好意的であることを示した。技術的成果において、16か国の公開中央値は72%で他の分野よりも最も高い。さらに、米国には有名なハリウッドがあり、映画、音楽、テレビなどの娯楽でも71%の高い評価を得ている。また、16か国の公開中央値で、米国軍隊は三番目に高い評価を得たが、医療になると最悪の11%である。

国名技術娯楽軍隊大学生活水準医療
カナダ62%76%70%53%25%12%
ギリシア87%70%66%80%47%38%
スペイン83%74%74%70%51%10%
イタリア79%74%71%64%43%15%
ベルギー72%73%73%59%22%  8%
フランス72%65%68%58%30%  9%
イギリス71%71%64%51%37%14%
オランダ64%74%67%54%12%10%
スウェーデン64%74%79%59%13%  6%
ドイツ52%61%59%49%16%  7%
台湾84%68%83%72%53%42%
韓国78%67%73%77%52%22%
オーストラリア73%71%70%46%19%  5%
シンガポール69%70%61%63%35%26%
ニュージーランド68%70%63%56%21%  8%
日本66%72%63%69%36%34%
16公開中央値72% 71%69%59%33%11%
米国64%68%78%47%51%31%

また、アメリカ人は、彼らの社会的な他の側面に批判的である。 約10人に4人(42%)が人種や民族に基づく差別は非常に深刻な問題であると考えており、32%はそれがやや深刻な問題であると述べている。 黒人(93%)とヒスパニック(82%)の成人は、白人の成人(68%)よりも、差別を少なくとも幾分深刻な問題として認識している可能性が非常に高い。 民主党有権者(94%)は、共和党有権者(49%)のほぼ2倍の確率で、人種的および民族的差別が米国の深刻な問題であると述べている。

カナダの左翼系(81%)の人々、中道系(66%)、右翼系(52%)は米国での差別は非常に深刻な問題であると考えている。他の国も、特に左翼系の人々の大多数はアメリカの深刻な問題が人種差別であると考えている。

国名左翼系中道系右翼系
カナダ816652
ニュージーランド797159
スペイン777358
オーストラリア735944
イタリア736149
イギリス726057
オランダ725548
ギリシア716149
韓国686755
フランス674847
ベルギー645541
ドイツ624345
スウェーデン604735

ピュー・リサーチによると、米国の世界的な評判は過去20年間で劇的に変化しており、その評価は、ホワイトハウスに誰がいるのか、その大統領の外交政策がどのようなものであるかによって、米国に対する世界の見方は向上またはまたは低下することが多い。米国を含む17の先進国を対象とした最新の調査では、テクノロジー、娯楽、軍事、大学について、先進国で肯定的に見られているが、医療制度、差別、民主主義の状態については否定的に見られていることを示している。先進国の人々はアメリカの多くのことを賞賛する反面、多くの否定的な問題も見ており、アメリカの国際的なイメージは、複雑さを浮き彫りにしている。要するに、最も深刻なコロナウイルスのパンデミックの取り組みに重点を置くことから始まったバイデン政権は、任期が一年に満たない現在、権威主義に向かっていと言われていた前政権の大統領と一部の同盟者によって弱体化された民主主義のすべての側面を修復するためには、もっと時間が必要であることを示唆している。

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