
デルタ(左)、オミクロン(右)By The Times of Israel
先週末、近辺のドラッグ・ストアーで薬局の窓口には通常見られない長いラインに人々が並んでいる様子を見た。いつもより大幅に混雑しているそのラインはワクチン接種を受ける人たちの受付窓口につながっていた。現在、オミクロン変異種感染症例は世界約30カ国以上で発見されており、米国でも症例が検出された州が増加している。米国の衛生および感染専門家は引き続きワクチン接種を強く押し、現在利用されているワクチンの有効性を強調している。また、米国での感染比率は圧倒的にデルタが優勢であり、ワクチンの需要は大幅に増加していると報告されている。
NBCニュースの2日の記録によると、オミクロンは南アフリカで11月24日に発見され、中国で11月25日に、ベルギー、ボツワナ、 オランダで11月26日、チェコ共和国、イギリス、ドイツ、イスラエル、イタリアの5カ国で11月27日 に発見された。オーストラリア、カナダ、デンマークで11月28日、 オーストリア、アイルランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイスの6カ国は11月29日に検出され、ブラジル、日本、韓国で11月30日 に発見された。12月に入ってから、ガーナ、ナイジェリア、ノルウェー、サウジアラビア、アメリカ合衆国、アラブ首長国連邦の6カ国で1日 に確認され、フィンランド、フランス、ギリシャ、アイスランド、ジンバブエの5カ国で2日に検出された。
米国では4日夕方の時点で、30件以上の オミクロン症例が確認されている。コロナウイルスの新変異体オミクロンの症例がカリフォルニアとモンタナに加えて、ハワイ、ニューヨーク、コロラドで発見されたと数日前に報告されたが、症例は更に増加している。CBSニュースによると、米国では4日の時点で、Covid-19オミクロン変異体の症例は、少なくとも32件が 12州で報告されている。カリフォルニア州で7例、ジョージア州在住者によるニュージャージー州での1例、ユタ州で1例、コロラド州で2例、ミズーリ州で1例、ペンシルベニア州で1例、 メリーランド州、ネブラスカ州で6例、ハワイ州に1例、ニューヨーク州で8例、ミズーリ州で1例、およびマサチューセッツ州で1例である。しかし、米国当局は、米国での症例は圧倒的にデルタ株であると報告している。
南アフリカでの伝染速度は、従来の二倍急速に拡大していると報告されている中で、米国では引き続きデルタに感染する率が遥かに多いという。世界保健機関(WHO)は11月26日にB.1.1.529の新たな変異種が発見され、オミクロンと名付けたことを発表した。CDCによると、11月30日にオミクロンをVOC(関心のある変異株)として分類し、12月1日に最初のオミクロン変異体の症例が米国で検出されたと発表した。しかし、米国でオミクロンが検出されたにもかかわらず、米国ではデルタが依然として優勢な株である。全国および地域でのデルタの感染比率は11月27日の予測で、推定99%以上であるとされている。
ホワイトハウスの公開記録によると、3日の電話会議での記者会見で、CDCのディレクターであるロシェル・ワレンスキー 博士とバイデン政権のコロナウイルス対策のトップ顧問であり、感染症の専門家アンソニー・ファウチ博士は現状について報告した。ウレンスキー博士は、3日の時点でのデータについて説明し、「現在7日間の1日平均症例数は約86,400人です。入院の7日間の平均は1日あたり約6,300であり、毎日の死亡の7日間の平均は1日あたり約860人です」と報告した。彼女は、オミクロン変異株に焦点を当てると述べ、世界中で、約40か国で症例が見らると述べた。また、アメリカでは、複数の州で追加の症例が報告されていると語り、当局は州および地方の公衆衛生当局と緊密に協力して感染者を調査していると述べた。彼女は迅速な逆転とシーケンス分析を全国に拡大することで、新たな変異体に対応する準備ができているシステムを構築するため、今年の投資が重要であると述べた。また、これらの症例が特定されると、CDCの職員は州および地方の公衆衛生当局と協力して、連絡先の追跡と調査を開始したと報告した。また、全国の公衆衛生部門は、オミクロンの可能性のある症例を特定するために、シーケンスデータ、旅行履歴、疫学的指標、診断データを調べていると語った。
ファウチ博士はスライドを利用し、デルタとオミクロンのスパイク・タンパク質の違いを図解で対照的に説明し、「左側のデルタの赤い数字と文字が表示されます。そして、すぐに印象的なのは、それらが突然変異の結果としてのアミノ酸置換を表すという事実です。オミクロン側にさらに幾つあるかに注目してください」と述べ、現在米国では、実際に対処しているのはデルタであるとし、米国のコロナウイルス感染は圧倒的にデルタである事を示唆した。彼は、「今年9月、米国のワクチン未接種の人々は、完全ワクチン接種者と比較して、Covid-19に感染するリスクがほぼ6%増加し、入院するリスクは約11倍、死亡するリスクは14倍であると説明した。彼は、完全にワクチン接種された個人とワクチン接種を受けていない個人を比較し、これがデルタ感染の現状であると述べた。また、「ワクチンが明らかに私たちの最も重要なツールである」とし、6月以前にワクチン接種を完了した場合「ブースター投与を受ける時が来た」と述べ、5歳以上でまだワクチン接種を受けていない子供も含めて、ワクチンの保護を受けるよう促した。そして、既に100万回以上のブースター投与が行われ、昨日だけで220万人がワクチンを接種したと述べ、ワクチンの需要が顕著に増加したことを示唆した。
オミクロンに対して、ワクチンの効果があるかという点が最も重要な疑問であるが、早期の証拠は、ワクチン接種を二回終えた人々が保護されていることを示唆している。ファウチ博士は、抗体価のレベルについて、免疫学的な説明をした時に、2回目の投与後とブースター投与の前後で、その効果は遥かに高くなるとの数値を比較した。従って、米国当局は、現行のワクチンを推進しながら、オミクロンに向けたワクチンの開発または更新することも推進しているようである。しかし、米国ではデルタ変異種による感染症例が圧倒的に多く、ワクチン・ブースターの需要も増加している中で、ファウチ博士が現在広範に利用可能なワクチン投与を強く推進していることは合理的であることを示唆している。