オミクロンの新たな変異体が一部の国で拡大している中で、米国人口の70%以上はオミクロンの集団免疫性があると報告されている。これは良好な兆候であるとして、科学者は将来のコロナウイルスに対処することに確信を示すようになっている。専門家は、現時点でコロナウイルスの終息を予測していないが、集団免疫の重要性については十分説明している。
APニュースによると、全体で約8,000万件の感染が確認されている中で、適性のあるアメリカ人の約半数はブースター投与を受けており、現在、アメリカ人の73%が支配的な変異体であるオミクロンに免疫があり、3月中旬までに推定80%に上昇する可能性があると予測されている。この状況は全体的に循環するウイルスの量を減らし、新しい波を阻止する可能性があり、病院のICUが圧倒されることはなくなると専門家は述べている。シアトルにあるワシントン大学の健康メトリックス科学の教授アリ・モクダッドは「私たちは変わりました。私たちはこのウイルスに晒されており、それに対処する方法を知っています。」と言った。将来もコロナウイルスは発生するが、新しい変異種、免疫力の低下、一部のアメリカ人によるワクチンの拒絶という厳しい現実下で、ウイルスを阻止する可能性のある「集団免疫」の概念は消え去った。2年前、米国全人口3億3,000万人は免疫学的に虚弱であり、感染しやすい状態であった。しかし、コロナウイルスはもはや新しいものではなく、これまで誰も見たことがなかった免疫性が米国で浸透し始めた。保健指標評価研究所(IHME)のモデルに取り組んでおり、AP通信の73%の数値を計算したモクダッドは、「夏に急増した場合でも、私は楽観的です。症例は増えますが、入院や死亡は増えません」と言った。
ジョンズ・ホプキンス・ブルーンバーグ公衆衛生大学院の科学者たちは、米国の4人に3人が急増の終わりまでにオミクロンに感染していると推定している。疫学者兼疾病モデラーであるショーン・トゥルーラブは「これは場所によって大きく異なり、一部の地域では、感染数が2分の1に近いと予想されます。」 と述べている。同組織のウイルス研究者であるアンドリュー・ペコシは、特にワクチン未接種のオミクロン生存者が誤った安心感を持っているのではないかと懸念している。彼は「理想的な世界では、オミクロンに感染したワクチン未接種の個人はワクチン接種のために並んでいるでしょう」と言った。 また、保護力を推定することは、人によって程度が大きく異なるため、正確な科学からはほど遠いという。新しい変異種が広まるにつれて、免疫力が衰えた個人は、動く標的になり、何人の人が保護されているかを確実に知ることは不可能である。IHMEのモデルは、アメリカ人の保護が63%から81%までの広い範囲を推定しているとAPは伝えている。
コロナウイルスからの病気であるCovid-19の終息を見るためにはどの程度の免疫性が必要であるのか?コロナウイルスと集団免疫の重要性について説明しているメイヨー・クリニックによると、集団免疫はコミュニティ(地域社会)での大部分が病気に対する免疫性があり、人から人へと病気が広がる可能性が低くなるときに発生する。その結果、免疫力のある人だけでなく、コミュニティ全体が保護されるようになる。集団免疫を達成するために、コミュニティの何パーセントが免疫性を保持している必要があるかは、病気ごとに異なり、病気の伝染性が高いほど、病気の蔓延を防ぐために免疫を必要とする人口の割合が高くなる。例えば、伝染性の高い病気であるはしかは、人口の94%が感染の連鎖を妨害する免疫がなければならないと推定されている。Covid-19の場合、この病気から回復した後、再び病気になる再感染の場合、抗体を持っていても、どれだけ保護されているかは明白ではない。専門家は、米国人口の70%(2億人以上)がパンデミックを食い止めるためにCovid-19から回復しなければならないと推定している。しかし、特に高齢者や既存の病気を抱えている人々の間で、深刻な合併症と数百万人の死亡につながる可能性がある。
オミクロンの急速な感染力が懸念されたものの、コロナウイルスの感染がピークに達した1月の感染数の14日間の1日平均は70万以上であった時に比較すると、現在、驚異的な減少をみている。ニューヨー・タイムスの16日の更新によると、新たな平均症例は124,324件で14日間で68%減少した。また、新たな死亡数は2,317で、14日間の平均は13%減少した。これらの数値は、米国での免疫性に関連する専門家の推定に矛盾がないことを示唆している。WHOは2月初日に、オミクロンのサブ変異種BA. 2がアジアとヨーロッパの一部で急速に広がっていると報告した。科学者は、BA. 2がすでに非常に伝染性があったオリジナルのオミクロンBA. 1よりもさらに深刻な病気を引き起こす可能性はないと報告した。従って、デンマークを含む一部のヨーロッパでは、ほぼすべてのCovid制限が解除された。しかし、科学者は少なくとも57か国で公式化されている BA. 2のオミクロンが世界的に拡大する可能性があることを懸念している事も含めて、今後のコロナウイルスのグローバル的見通しはまだ不透明である。つまり、アメリカ人の73%がオミクロン変異体に免疫性があると報告されているが、Covid-19に対する免疫について、再び感染する人々もいるため、免疫反応がどれほど強く、人によってどのように異なるのか、科学者はまだ学んでいる状態である。つまり、終息を期待することはまだ不可能であるが、米国では引き続き、平均感染数、死亡数、入院数が減少しているという良好な状況が見られる中で、米国の科学者は将来のコロナウイルスに対する確信を示すようになったということである。