中国はロシアを支援するか?

昨日(14日)ローマでの米中間の代表団による緊迫した7時間の会談があった後、米国はNATOの同盟国に、中国はいずれ軍事および経済的援助をする可能性があると伝えたと今日報告されている。しかし、中国はスペインの外相との電話会話で、西側との経済関係が損なわれることの懸念があることを明らかにした。現在、最もプレッシャーに直面しているのは、米国から直接警告を受けた中国である。中国は、彼らが失いたくないものを犠牲にしてまで、全面的にロシアを援助する可能性があるだろうか?

ローマでの米中協議の目的は、ロシアへの軍事的および経済的支援を拒否するよう中国に直接、単刀直入に伝えるため、意思伝達を開く為であり、交渉するためではなかった。それは、緊迫した会合であったと言われ、米国安全保障補佐官ジェイク・サリバンが事前に明白にした通り、ロシアのウクライナ侵略に対する米国の立場を中国の代表者である楊潔琳に伝え、特定の問題や結果について直接的な意見の交換を行ったようである。一部の専門家がロシア軍は明らかに脆弱な兆候を示していると見ている中で、最もロシアと親密な外交関係を維持している中国が最終的に、軍事および経済的な支援をするかどうかについて、米国政府とその同盟国は最も懸念している。従って、米国はローマでの会談後に、中国政府は、ロシアを援助するかどうかについて、気が変わるとの悲観的な印象を同盟国に語ったと報告されている。

また、ロシアが希望している軍事物資は、武装ドローンや多種の弾薬などであるが、軍隊の派遣は地理的な問題も含めて兵站学的に困難である可能性があることを示唆した。CNNによると、軍事アナリストや当局者は、ロシア軍が予想よりも長く厳しい紛争で、深刻なロシアの進歩を妨げていると言う「基本的な兵站上の課題」に直面しており、ロシアは、当面の緊急な要求として、腐敗しにくく、即時に食べることが可能な食品配給である。また、米国当局は、中国が国連での棄権投票などのような他の方法で、ロシアに経済的および外交的救済を提供するかどうかを監視している。米国の2人の当局者は「経済的影響を避けたいという中国の願望は、ロシアを援助する意欲を制限するかもしれない」と述べた。別々にCNNに語った当局者は、中国の習近平国家主席はウクライナでの戦争がNATO同盟をどのように活性化させたかに神経質になっていると語った。情報筋の1人は、中国が関与した場合、「中国が依存している西側諸国との経済関係を損なう可能性があるという懸念が実際にある」と述べた。

これに関連し、アルジャジーラが15日に伝えたところによると、中国の外相は、先月のウクライナ侵攻後にロシアに課せられた西側の経済制裁の影響を懸念し、同機能の立場にあるスペインのホセ・マヌエル・アルバレス外相との電話で、王毅外相は「中国は危機の当事者ではなく、制裁の影響を受けることを望んでいない」と述べた。また、アルバレスは、中国は原則として制裁を拒否しており、「その正当な権利と利益を保護する権利がある」と述べ、ウクライナでのほぼ3週間の紛争を「長年にわたるヨーロッパの安全保障の矛盾の蓄積と激化の産物」と呼んだ。

中国とロシアは、ロシア連邦崩壊後に外交関係を向上させ、歴史的に友好関係を維持しており、特に両国は、米国が世界的に優位であるという点では常に同じ感情で結びついているようである。BBCによると、北京で冬季オリンピックが開催される数週間前、習近平とプーチンは「制限のない」新しい同盟を宣言した。ロシアが希望するとおりの支援をする場合、「EUと米国はウクライナを支援し、中国はロシアを支援する」ことになり、「それはウクライナでの戦争をさらに深刻なものにする」ことを意味する。その場合、「明らかに軍事援助はその一部になる可能性」があるが、ロシアの侵略後の数日間、中国は米国と英国がウクライナの軍隊に武器を与えたとして、「火に燃料を追加している」と非難した。中国当局は、ロシアからの援助の要請があったとする米国の主張はフェィク・ニュースであり、米国は誤情報を広めていると批判し、ロシア当局は、そのような要請はしていないと主張している。北京の外務省のスポークスマン趙立堅は、米国が「悪意を持って、ウクライナ問題に関して中国を標的とした偽情報を広めている」と述べた。プーチン大統領のスポークスマンであるドミトリー・ペスコフは、ロシアが中国に軍事援助を求めたという報告は真実ではないとし、「ロシアは、(ウクライナでの)作戦を継続するための独自の独立した可能性を持っている。それは計画通りに進んでおり、時間通りにそして完全に完了するだろう」と言った。

プーチン大統領のスポークスマンの主張は、ウクライナでのロシア軍の状況を現場から報告しているメディアおよび、米国の諜報当局との情報とかなり矛盾しているようである。ロシアは既に誤情報作戦に基づいてウクライナを侵略し、戦争を開始し、真実を報告するソーシャル・メディアや自国のジャーナリストを弾圧している。一方、中国の立場はもっと複雑であるように見える。特に、米国は中国との最大の貿易相手国であるため、ロシアを援助することで、貿易に影響が出てくる可能性があることも懸念し、米国からのプレッシャーが高まっている中で、中国の王毅外相はスペインの外相に一部の本音を漏らした可能性がある。ロシアに停戦を促す役割を求められている可能性がある中国の立場は、完全に理解されていないが、ひとつだけ明白な事は、3月2日に国連総会でロシアの侵略を非難する決議案に投票した時、中国は棄権した35カ国のひとつである。ロシアを責める意思はないことは明らかであり、米国との公式な会談でも、中国はロシアのウクライナ侵略を率直に非難していないようである。ロシアへの軍事的および経済的援助を認めることはできないする米国の強い警告は、中国のロシア支援の決断を鈍らせる十分な圧力になっていることを示唆している。経済的に崩壊する可能性があるロシアを軍事的および経済的またはそのいずれかの方法で支援した後に、ロシアが敗北した場合、中国はどのような結果に直面するかを慎重に検討する可能性は十分あるように見える。少なくとも、地理的および兵站学的に最も可能性が低いのは、軍隊を直接派遣することである。ロシアは、中国からの完全な支援の約束を受けていない可能性があることを示唆している中で、ポーランド、スロベニア、チェコ共和国の3人の首相は、危険な戦場であるウクライナの首都キエフを訪問し、ウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーと会談し、欧州連合の明確な財政支援を公約したとの劇的な進展が今日報告されている。

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