続編2:中国はロシアを援助できるような状況ではない?

ロシアが中国に軍事および経済的援助を求めたことがニューヨーク・タイムスによって報告されたのは13日であり、少なくとも既にその前に要求があった可能性がある。しかし、シリアおよび中国は、その動きを見せていないという。中国がロシアまたはウクライナのロシア軍に軍事品を送る場合、それは地理的に不便であるという以外に他にも即時に援助不可能な事情がありそうだ。

ニューヨーク・タイムスが20日に伝えた記事によると、中国は現在「オミクロンの急増と経済苦境」に直面している。中国は、コロナウイルスを削減する為の対応で「コストの制限」を試みている状況であるため、コロナウイルスの拡大を防ぐことを「困難にする可能性がある」という。 2020年の初頭に、コロナウイルスが最初に中国を襲ったとき、中国国家主席である習近平は、蔓延に対する「人民戦争」を宣言し、北京は、感染を排除するため、その「措置が範囲においてより正確」で「合法的な戦略」を開始した。パンデミックの3年目を迎えた現在、「急速に蔓延する変異種の経済的苦痛を制限する」ための戦略を「微調整」する試みがあるという。例えば、世界中の多くの人にとっては当然になっている家庭での検査キットの使用を許可しているが、感染した人々を病院に送るのではなく、中央隔離施設に人々を送るなど、依然として極端な政策を推進している。中国の 24区でここ数週間32,000を超える感染性の高いBA . 2オミクロンが報告されている。

オミクロン感染が蔓延している中で、習近平は先週、上級当局者への声明で、経済成長の鈍化への懸念を反映して、当局者はウイルスを制御する上で「最小コスト」で「最大の効果」を目指して努力すべきだと述べた。シカゴ大学の政治学教授の楊大利は、習近平が「経済への混乱を適応させ、削減する意欲」を示しているが、「政府が統制を放棄」している事はなさそうである。その証拠として、国営メディアは、オミクロン発生への対応を怠ったとして、ここ数週間で20人以上の職員が解雇されたと報じた。また、中国が経済的に困窮していることを示唆する状況は幾つかあるようだ。中国で、最新の波が始まって以来、国民の日常生活はひっくり返っており、現在、数千万人が何らかの形で封鎖されている。工場は作業を中断し、トラックの通行は遅れ、すでに擦り切れているサプライ・チェーンをボロボロにしている。深圳と上海の主要都市の一部の地域では、事務所や学校が閉鎖され、住民は家に滞在するように命じられたため、生活は低迷している。

中国は、約一ヶ月前まで、ロシアを援助する事について前向きであったと報告されているが、ウクライナでのロシアの攻撃が、ほとんど民間人に向けられ、日々悲惨な映像が描写され、特に、バイデン大統領は習近平に直接、中国のロシア支援の結果は計り知れないと警告した現在、大きく変化したように見える。また、オミクロン対策として、経済活動を一部封鎖している中国は、自国の問題に対処することが精一杯であり、現実的には、習近平はプーチンの要望に応えることが可能な状況ではないようである。国民がウイルスによって経済閉鎖の犠牲を強いられている時、中国から武器をウクライナに輸送するための莫大なコストさえ躊躇しない場合、今でさえ、彼のコロナ対策は批判されている為、慎重な態度をアピールしているようである。言い換えれば、トップ指導者がロシアを援助すると決断をした場合、中国の国民はどのように反応するだろうか?

今後、ロシア軍が明白な勝利者であると判断した場合、中国はロシアを支持すると公的に表明するかもしれないが、ロシアが勝利するという見通しがない現状で、習近平は目立たない姿勢を続けているようである。また、中国が中立的な立場であることがうなずける他の理由もある。ウクライナが1991年にソビエト連邦から独立した後の翌年に、中国とウクライナは外交関係を築き、2011年に戦略的パートナーシップを宣言した。中国はキエフに大使館、オデッサに総領事館を保持している。ウクライナは北京に大使館を設置し、上海に総領事館がある。また、中国とロシアは1950年代後半以来、最大の友好関係を築いている。公式な同盟関係はないが、両国は外交と経済的側面での友好関係を深めており、いずれも米国との同盟関係を構築することを望んでいるとの説もある。しかし、両国は権威主義的な国であり、米国に対して、NATO拡大への不満と世界のパワーに対する敵対感情もある為、同盟関係はありえない。

要するに、報告されているウクライナでの戦争の現状は、ロシアの兵士さえ、何のためにウクライナで戦争をしているのか、彼らには確信的な動機もなく、空腹な兵士らは土気とモラルが低下し、戦闘機から抜け出し、降参している状況である。専門家は中国が「厳しい」状況に直面していると述べたように、ロシア軍は「既存の軍隊を維持するのに苦労し、兵站上の困難を解決するために奮闘しているという明確な兆候がある」と見ている為、現実的には勝利の見込みが明白ではないロシア軍を援助するメリットはないと計算している可能性もある。中国は、ロシアを援助した場合に伴う制裁の一部として、米中間の貿易が停止される場合、米国の大手スーパーで販売されている製品の大部分が中国製品であることから、中国は、多大な打撃を被る可能性ある。現時点では、米国の鋭い監視を避けて、武器を輸送することは非現実的である。専門家は、中国が武器を輸送しているような兆候はないと述べている通り、それは中国の現状に照らして自然である。中国は、ロシアとウクライナのどちらが勝利するかを見ている一方で、米国当局と専門家は、ウクライナでのロシア軍の態度と中国の経済状況および習近平の動向を引き続き注目するはずである。

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