
By Voice of America
ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナ中部にある工業都市クレメンチュクの混雑したショッピング・モールを爆破したと27日に報告した。炎に包まれている様子が描写されているこの爆破で複数の人々が死亡し、多数の人々が負傷したと報告されている。バイデン大統領がG 7のサミットに参加している中で、国土安全保障顧問はキエフにもっと強力な防衛システムを提供する予定であると報告した。同時に、ロシアは1918年以来、初めて債務不履行に陥ったと今日報告されている。
ホワイトハウスの国家安全保障顧問ジェイク・サリバンは27日、サミットでの記者会見で、バイデン大統領はゼレンスキー大統領からの話を聞く機会があり、G 7リーダー仲間およびゼレンスキー大統領と2時間、ウクライナでの前進について協議したと述べ、高度な中距離および長距離ミサイルをキエフに提供する予定であると述べた。新たな軍事援助についての説明を求められた時、サリバンはそれらの高度な防空機能について詳細に語ることを避けた。ゼレンスキー大統領はビデオでのスピーチで、ドイツで開催されている二日目のG 7のリーダー達に対して、西部の同盟国により多くの重厚な兵器を提供するよう求めた為、首脳陣は、ウクライナでのロシア侵略戦争が終わるまで、可能な援助を行うとの声明文を発表した。また、ウクライナの港から輸出される食糧のブロックを停止するようロシアに求めた。
7か国の指導者たちは27日に公開された6ページの声明文で「私たちは、財政的、人道的、軍事的、外交的支援を提供し続け、必要な限りウクライナに立ち向かいます。その際、特に最も脆弱な人々に対するロシア侵略の国際的な影響に対処するために取り組むことで、グローバルな責任と連帯を示すことを約束します。」との揺るぎない団結を表明した。そして、戦争を終わらせるためのウクライナの努力を支援、ウクライナの安全と回復力への取り組み、 人道支援、 内部避難民と難民の支援、 国際人道法の遵守、戦争犯罪に対する説明責任、ロシアの政治的抑圧から逃れる反対者のための安全な避難所、食品の安全性の向上、ロシアに対する制裁、財政的支援、再建などがその取り組みであることを説明している。
ロシアが攻撃性を高めている中で 、G 7のリーダーは強い団結を示す必要があるというプレッシューがあることを示唆している。この声明は、ロシアの戦争を非難し「私たちは、ベラルーシの支援を受けたロシアのウクライナに対する残忍で、挑発的で、不当で、違法な侵略戦争に愕然とし、非難し続けています。私たちは、強制的に境界線を再描画しているロシアの継続的な試みを認めません。この壊滅的な戦争は、ヨーロッパを遥かに超えた劇的な結果を生み出しました。それは国際法の露骨な違反、特に国連憲章の重大な違反を構成します。それは、世界の平和、繁栄、安全を支える国際的な規定に基づくシステムを深刻に損なうものです。さらに、民主的に選出されたウクライナの役人を非合法の役人に置き換えるロシアの試みを非難します」と非常に強い表現でロシアを批判している。
米国と同盟国によるロシアへの制裁はロシアを経済的に麻痺させることで、ウクライナでのロシアの軍事力を著しく機能不全に陥れ、最終的に戦争を停止させることであるが、今日初めて、ロシアは外国債務の不履行に陥ったと報告されている。ブルンバーグによると、ロシアはクレムリンのウクライナ侵攻後に課せられた罰則を緩和するための「道を探していた」が、26日終わりに、5月27日までの約1億ドルの利息支払いの猶予期限を見逃したため、これは最初の不履行であると言われている。ロシアが外国の債権者に対して直接の不履行陥ったのは帝国政府を打倒し、ボリシェヴィキを権力の座に置いた1917年11月のロシア革命で1918年に債務不履行に直面して以来である。「ロシアのユーロボンドは3月初め以来、苦境に立たされたレベルで取引されており、中央銀行の外国準備金は凍結されたままであり、ロシア最大の銀行は世界の金融システムから切り離されている」状態が続いている。ロシアは「請求書に対して支払う資金はあるが、不払いを余儀なくされている」だけであるとし、債務不履行の見解を拒否した。
現在、ロシアは引き続き攻撃的であり、米国および西洋諸国がウクライナの援助を公表するたびにキエフの首都周辺を爆破している。ドイツのエルマウで26日から28日まで開催されているG 7では、高度な中距離および長距離ミサイルを提供することを27日に発表した。ニューヨーク・タイムスが27日に伝えたところによると、同日ウクライナ中部にあるポルタバ地域工業都市クレメンチュクの鉄道駅の近くを襲った時点で、1,000人が建物の中にいたとウクライナ当局は推定していた。混雑したショッピング・モールの爆破で、少なくとも13人が死亡し、さらに数十人が負傷した。また、ロシアは27日に「ウクライナの軍隊に多大な犠牲者」が伴うウクライナ東部でスローながらも着実な進展があり、同時に黒海沿岸とロシア国境近くの北部の両方の都市で持続的な砲撃を維持した。一方、ロシア経済を麻痺させるために西側が実施した広範な経済的制裁は、まだ十分とは言えないが、経済学者は、今年ほぼ10%縮小すると予測している。しかし、ルーブルは急激な初期の損失から完全に回復した。
その状況下で、G 7のリーダー達はロシアが世界に石油を販売し続けることを可能にする一方で、価格を大幅に制限する計画について協議している。これは、G 7財務大臣、民間企業、ラテン・アメリカやアフリカを含めて、ロシアの石油を購入する国の指導者との集中的な交渉が必要になるため、時間がかかる可能性がある。また、G 7のリーダー達はロシアの金の輸入を禁止していることも協議していたようである。これは、西側がロシアを世界の金融システムから隔離する新しい方法を模索していることを示す別の兆候であるという。要するに、ちょうどロシアが、明らかに一般市民をターゲットにするため、ショッピング・センターを攻撃した時に、最も民主的な7つの西洋諸国は、ロシアに対する更なる制裁について協議するというプレッシャーに直面しているようである。G 7のリーダー達は、2022年6月のサミットで、ウクライナを軍事的、経済的、人道的側面から援助し、ロシアの戦争を早急に終わらせ、自国での経済を困窮させない為のロシアへの制裁を如何に効率的に行うかどうかについて、二重のプレッシューに直面しているようである。