7月のインフレーションは減速は何を示唆?

消費者物価指数は6月の 9.1% と比較して、7 月には8.5%まで減少した。これは経済専門家が予想していたよりも大きな減速であると報告されている。しかし、価格が増加した分野はまだ多く、燃料費を含めて減少したカテゴリーは少ない。しかし、この状況はインフレーションがピークに達し、今後、減少し始める可能性があるとの楽観的な展望を与えている。

ニューヨーク・タイムスが10日に伝えた7月のインフレーションの報告には、良いニュースが含まれている。例えば、⑴ 航空運賃は予想通り値下がりし、衣料品、ホテルの部屋、中古車の価格も下がった。つまり、7 月の物価指数は燃料費、航空運賃、中古車の価格が下落し、家賃と食費が上昇したことによって相殺された。⑵ 中心的なインフレ率もエコノミストが予想していた月次ベースよりも遅く、6 月の0.7% に比較して0.3%上昇した。⑶ インフレが減速するのを待っていたホワイトハウスと連邦準備制度理事会にとって、今日の報告は、おそらく歓迎すべきニュースであるが、基本的にはインフレは依然として異常に高い。⑷ 1 ガロンの燃料の平均コストは6 月に 5 ドルでピークに達した後、7月には4 ドルに戻り始めた。下落の主な原因はガソリン価格であり、いつでも再び上昇する可能性もある。なぜなら、ロシアのウクライナ侵攻により地政学的緊張が高まっている中で、燃料費は不安定である。⑸ インフレは、今後数か月で減速すると思われる幾つかの事実的な理由がある。たとえば、サプライ・ チェーンの圧力は緩和の兆しを見せている。⑹ しかし、懸念する理由もある。賃金の伸びは依然として急速であり、住宅費、特に家賃は上昇を続けており、しばらくの間インフレが続く可能性がある。

分野別に見た製品とサービスの増加

1.  シリアルとベーカリー製品は2.0 %上昇した。2.  非アルコール飲料は 2.0 %増加した。3. 電気製品は1.9%、4.  乳製品および関連製品は1.7%、5.  自動車のメンテナンスと修理は1.1%、6.  自動車保険 は0.9 %、7.  外食費は0.7 %、8. 主な住居の家賃は0.7%、 9. 肉、鶏肉、魚、卵 は0.6%増加した。10.  新車は0.6%、 11. 医療用品が0.6%、12. 避難所や病院サービスは0.6%増加した。13. 果物と野菜は0.4%、14.  食品・エネルギーを除く全品目は 0.3%、15.  中古車・トラックは0.3%、16. アルコール飲料も0.3%増加した。17. タバコおよび喫煙製品は0.3%、18.  医師のサービスも0.3%上昇した。

分野別に見た製品とサービスの減少

①  衣服は1.1%減少した。②  配管された都市ガス・サービスは3.9%、③  ガソリン(全種類)は7.7%、④  航空運賃は9.6%、⑤  燃料油は11.0%で最も急減した。

タイムスによると、上記カテゴリー別の増減数値は、労働統計局による消費者物価指数の6月から7月の変化を示している。今日のインフレーションの報告は、6月に比較すると、予測より下がった為、バイデン大統領と連邦準備制度理事会(FRB)の理事長ジェローム・パウエルには良いニュースであると言われている。ガソリンの価格が大幅に下がったことは、バイデンがサウジアラビアのモハメッド・ビン・サルマン皇太子と交渉したことが一因であると思われる。また、これまで、パウエルは金利の押し上げに取り組んできたため、ある程度、その効果があったことを示唆している。

しかし、現実的には一時的な安堵感を与えているが、まだ楽観できないのが状況であることを示唆している。一般的に、パウエルおよび経済専門家は、わずか一ヶ月の結果を見るだけでは十分ではなく、数ヶ月連続的にこの状況が続く場合に、本当にインフレーションは減速していると言えるとの考えを示しているようである。特にFRBは来月後半に再度利息を上げるかどうかを検討するため、確実な証拠を見る必要がある。ジョー・バイデン大統領は水曜日(10日)に、米軍基地の焼け跡から、軍務中に有毒物質にさらされ、病状のある退役軍人への医療給付を拡大するPACT法案に署名した。その時のホワイトハウスでのスピーチで、インフレーションの7月のデーターは、米国の物価上昇が「緩和し始めている可能性を示す幾つかの兆候」があると言った。バイデンが述べたように、今日の報告がある意味でピークに達している場合、今後インフレーションは下がり始める可能性があることを示唆している。

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