歴史的なホワイトハウスの肖像画式典の様子

By Al Jazeera

ホワイトハウスのイースト・ルームで、今日東部時間13時45分から行われた公式セレモニーで、第44代大統領バラク・オバマとファーストレディのミッシェル・オバマは、彼らの元副大統領バイデン夫妻と合体した。この歴史的な肖像画式典は、後継者が前大統領のために開催するものであるが、オバマの後継者となった前大統領のドナルド・トランプはホワイトハウスに前大統領オバマ夫妻を歓迎し、オバマの功績を称賛し、感謝するという催しを否定した為、彼の後継者であるジョー・バイデン夫妻がその役割を担ったため、遅れた前代未聞の式典になった。2017年1月にホワイトハウスを去って以来、オバマ夫妻はバイデン夫妻と約5年半ぶりに再会したことになる。肖像画を披露し、現職大統領夫妻と元大統領夫妻4人のスピーチが行われた今日の式典に参加した200人を超えるメンバーは、オバマ元大統領とバイデン大統領政権下の現役または過去の官僚および顧問などであった。

ホワイトハウス歴史協会の会長であるジョン・ロジャーズは、開催の最初に約10分間、肖像画について語った。水曜日の式典は米国の歴史上、過去には「ありえなかった話」を祝うものであるし、オバマ夫妻がホワイトハウスに8年間住んだ最初のアフリカ系アメリカ人であることを示唆した。ロジャーズは、肖像画式典の意義について、アメリカは個別のそれぞれの歴代大統領によって統治されているのではなく、「永続的な大統領職によって統治されている」ことを思い出させる為であると述べた。党派に関係なく、元大統領を描いた肖像画は芸術家に委託され、オバマの前の43人の大統領を含めて、それぞれの大統領に偉大な物語があると言った。ホワイトハウスによると、ホワイトハウス歴史協会は1965年に、第32代大統領として三期を務めたフランクリン・ルーズベルト(1933年 〜1945年)の妻であるファーストレディのエレノア・ルーズベルトの肖像画を取得する交渉が行われた時から始まっている。大統領とファーストレディの現代的または歴史的な肖像画を取得し、寄贈することに多大な役割を果たしている。最近の大統領とファーストレディーは、ホワイトハウスを去る前にそれぞれのアーティストを選択し、公式に公開し、ホワイト ハウス ・コレクションに紹介する前に肖像画を承認するとう慣例がある。

バラク・オバマを描いた芸術家はロバート・マッカーディであり、元ファーストレディのミッシェルを描いたアーティストはシャロン・スプルングである。オバマの肖像画を完成させるのに1年かかり、ミシェル・オバマの絵を描くのに9ヶ月費したという。それは、スクリーンを通して観てもほとんど写真にみえるほど精巧に描かれたものである。今日まで、アーティストの身元を含む詳細は6年間秘密にされていた。比較的近年の大統領の肖像画は、ホワイトハウスの様々な場所の壁に展示される傾向があり、歴史的な大統領の肖像画は、ワシントン DCにあるナショナル 肖像画ギャラリーまたはスミソニアン国立肖像画ギャラリーに展示されるようである。

久しぶりにホワイトハウスに戻った元大統領バラク・オバマとミッシェル夫人は顔馴染みの多くの人々に歓迎された。約9分のスピーチを最初に披露したバイデン大統領は「バラク、ミシェル、おかえりなさい」と述べ、家族または友人のように歓迎した。演台の近くに立ったオバマ夫妻は、肖像画に被されたブルーの布が軍人服の二人の男性に取り除かれ、初めて直接彼ら自身の肖像画を参加者に披露した。バイデンに紹介され、最初に約12分間のスピーチを披露し、頻繁にジョークを述べたオバマは、最初にバイデンが「真のパートナーで真の友人」であると述べ、オバマ/バイデン政権の元職員に感謝を表明した。オバマは「私たち一人一人が、私たちが愛する国をその最高の願望に近づけようとする任務」に従事したと述べた。また、彼は肖像画には特別な意味があると述べ、「肖像画を描く適切な人物を見つける」ことを重視したと言った。また、ミシェルを描いたスプルングに感謝を表明し、「彼女の優雅さ、知性、そして私が愛するミシェルについてすべてを捉えてくれたシャロン・スプルングに感謝します。そして、もっと難しいテーマに取り組んでくれたロバート・マッカーディに感謝します」と語った。

また、ミッシェルは東部時間14時17分からの約11分間のスピーチで、彼女がファーストレディであった時、ホワイトハウスの職員や顧問らが素晴らしい仕事をしたとの感謝を表明した。また、二人の娘の母らしく、全ての子供達には使命の場所があることを強調し、この式典は彼女とオバマまたは絵についてではなく、「より充実した物語」および「すべてのアメリカ人を含む物語」であると言った。更に、「私たちが見ているのは、この国にはすべての人のための場所があることを思い出させるものです。バラクが言ったように、私たち二人が世界で最も有名な住所の壁にたどり着くことができれば、自分自身を疑っているすべての若い子供たちもそうできると信じることが非常に重要です。この国はそのためにあります」と言った。彼女は肖像画式典のような伝統は「これらの立場にある私たちだけでなく、私たちの民主主義に参加し、見ているすべての人にとって重要です」と言った。最後に5分間のスピーチを行ったジル・バイデンは、2008年にオバマが勝利した夜のセレモニーを振り返り、我々がアメリカの道のりを変えたと言った。また、”Yes We Can”のキャッチフレーズを回想し、共に奉仕することを呼びかけ、ダイニングルームでの非公開の食事会を案内し、公式のセレモニーを14時32分に終えた。

オバマはトランプによって、この機会を与えられなかった為、遅れてバイデン夫妻が行った事実に照らし、記者らはバイデン大統領が前大統領トランプ夫妻のために肖像画セレモニーを行うかどうかに関心を寄せていたようである。日々行われる記者への要旨説明で、記者は6日、バイデンはトランプの肖像画のための催しを行うのかと聞いた。しかし、ホワイトハウスの報道官カリーヌ・ジャン=ピエールは「ホワイトハウス歴史協会に委ねます」と述べ、直接的な答えを避けた。バイデン政権の司法省は現在、トランプがホワイトハウスから11,000の書類を任期の終わりに自宅に持ち帰り、8月8日にFBIが捜査令状を執行したことで、弁護士/顧客特権と大統領特権を主張し、スペシャル・マスターと呼ばれる外部の仲裁人を介入させるための訴訟を提起し、トランプに指名された裁判官がその要請を支持したため、現在、法的論争に直面している。更に、FBIが押収した書類の中に、複数の外国の核機密書類が含まれていたことが確認されたと昨日報告されたため、先月核に関する機密情報が含まれていると予測された時、トランプは「でっち上げ」であり、「証拠が植え付けられた」と虚偽を語った。恐らく、バイデンが、トランプの肖像画式典を行う可能性は低い現状である。肖像画式典の歴史的伝統もトランプ政権以降から変化したことを示している。オバマにとって、気心の知れたバイデン夫妻とこの歴史的な瞬間を祝ったことは、緊張がなかったという印象を受けた。

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