
父親を批判しているクリスチャン・ウォーカー By Business News
ジョージア州の米国上院競争は、現在もっとも劇的になっている。現役の民主党ラファエル・ワーノックに挑戦している共和党の元フットボールのスターであり、中絶に反対しているハーシェル・ウォーカーが、ある女性の中絶の支払いをしたとのスキャンダルが報告された後に、彼の足下は揺らぎ始めた。加えて、彼の子息は、最も重要な選挙キャンペーンの最中に、ソーシャル・メディアとビデオを通して、父親の私生活を暴露し、父が嘘つきであるとして、鋭く批判している。現在稀にみる劇的なニュースの本質には、注目すべき二つの側面がある。
二人の記者によるニューヨーク・タイムスの6日の報告によると、ハーシェル・ウォーカーが共和党員としてジョージア州から米国上院議員に立候補すると発表した直後、彼の息子のクリスチャン・ウォーカーはマー・ア・ラゴでのイベントに彼と一緒に現れた。その時、クリスチャンは、将来の上院議員の父を抱擁した。また、クリスチャンは2020 年にドナルド ・トランプを支持し、トランプのロスアンゼルスのイベントに出席し、「左派を挑発」した。彼は、トランプの MAGA 運動に参加した保守的なソーシャル・メディアのスターとして浮上した。数年間、彼は「右翼の戦士」として、ソーシャル・メディアで大きな存在感を築き、TikTok、ツイッター、インスタグラムでの彼のフォローにより、彼は Z 世代(1990 年代半ばから2010 年代前半に生まれた世代)のメンバーの間で、ジョージア大学でハイズマン賞を受賞したフットボールのスターの息子として知られるようになった。
ハーシェル・ウォーカーは中絶の権利に強く反対しているが、2009年に当時のガール・フレンドに中絶費用を支払ったというニュースがデイリー・ビースト紙に報じられた今週3日の夜から、父に対するクリスチャンの態度は劇的に変化した。クリスチャン・ウォーカーはツイッターで父親について、「あなたが私たちを離れて、沢山の女性を強打し、殺すと脅し、6か月で6回以上引っ越しさせた時、あなたは『家族の男』ではありません」と批判した。家族間の長期的な紛争は、全ての政治運動に「当惑の原因」となる場合もあるが、「重要なキャンペーンの瞬間」に、子供が候補者の父親に対する「力強く公然と向けた憤慨のレベルは異常」である。現在、23 歳のクリスチャン・ウォーカーは、国内で最も競争の激しいジョージア州での上院選挙を「ひっくり返す可能性のあるドラマの中心にいる」という。
今週の3日と4日にツイッターに投稿され、一部は削除された幾つかの声明とビデオで、若いウォーカーは「父親を引き裂き、有名人の父親との複雑な関係を指摘する怒り、傷ついた脆弱性」を示した。彼は「私の好きな話題は、父親の不在です。驚きです!それは私に影響を与えたからです。」と今週ツイッターに投稿された2 つのビデオの 1 つで表明した。クリスチャン・ウォーカーは、父親について、「彼には 4 人の子供がいて、4 人の女性がいますが、そのうちの 1 人を育てていませんでした。彼は他の女性と性関係を持っていました。家族の価値観を気にしますか?」と語った。クリスチャンは父親が中絶の話を否定した後、発言することに決めたと言った。「彼と一緒に経験したことについての話を、私はひとつもしていません。私はただ、嘘をつくなと言っているだけです。」と興奮した様子で語った。
クリスチャン・ウォーカーは、2017 年にサザン・メソジスト大学に入学し、ソーシャル・メディアでの活動を続けた。しかし、2020 年に西海岸に移転し、リベラル系のUCLAに転校したとき、彼の優先順位は変わったようであった。2020年にジョージ・フロイドの殺害後の彼の投稿には明白な「政治的傾向」があった。彼は、ブラック・ライブズ・マター(BLM) の抗議運動を「ブラック・フェイスの KKK」と呼んだ。その過程で、彼はソーシャル ・メディア ・プラットフォームで数十万人のフォロワーを獲得した。しかし、彼の同級生はUCLA のオンライン授業で、ウォーカーは同じレベルの好戦性を示さなかったと言う。2020年のBLMの抗議の最中に行われたある授業で、教授は学生にBLM運動について論議するよう指示した。同級生の女学生エップスは、ウォーカーが率直に発言し、やや批判的だったことを思い出した。彼女は「教室での彼の態度は、間違いなく、ずっと落ち着いて控えめに見えた。彼は講義中にめったに話さず、ほとんど独り言を言っていた」と語った。
クリスチャン・ウォーカーは、保守的なサイトの出版物「コンサバトゥア」に、リベラルな大学のキャンパスで保守派であることの特異性によって形成されたと主張した。彼は「公立学校や大学は、左派の教化センターになっている。教授があなたに押し付けているもの以外の視点に対する寛容はない」と主張した。クリスチャンは、スター・バックスのドライブスルーの車中で撮影された彼の長広舌で知られるようになり、学生や管理者と衝突した。彼の性格に魅了された一部の UCLAの生徒たちは、「彼の非常に大声で、非常に華やか」な彼のビデオを見て楽しんでいると述べており、「私たちは笑います。それは意図的にやり過ぎです」と言った。同級生の一人は、クリスチャンに言及し、「キャンパス内では保守派の扇動者として有名だったが、彼と彼の友人たちは、彼のことを真剣に受け止めていなかった」と言った。クリスチャンは今年6 月にUCLAを卒業し、その直後、より多くの人々が彼の政治的信念を共有するフロリダに移転すると発表した。
ハーシェル・ウォーカーのスキャンダル暴露が注目されていた時、ほぼ同じタイミングで、フロリダ州の元知事で現在米国上院議員リック・スコットは、候補者の名前を言わず、11月8日の中間選挙の上院競争では、ジョージア州の共和党候補者が勝利すると予測し、ハーシェル・ウォーカーが再選に直面している民主党上院議員ラファエル・ワーノックの座席を奪うと示唆した。キャンペーンの一部のメッセージとして、中絶への反対を掲げたウォーカーは、実際には一人の女性の中絶費用を支払ったとメディアが暴露した直後に、複数の女性と関係を持ち、みだらな個人的生活と彼の虚について批判し、その為に精神的な影響を受けているとして、実の息子から公然と攻撃されたという驚異的なエピーソードが注目されている。
このニュースで注目すべきことは、ドナルド・トランプが2020年の選挙が盗まれたとの虚偽を貫き通したことで、その執拗な虚偽は、一部の共和党員らにモデル化されていることである。ハーシェル・ウォーカーのキャンペーンを支援している同盟者は、トランプイズムと呼ばれる徹底した虚偽と否定に固執するようハーシェルに求めたと6日に報告された。つまり、共和党同盟者らは、彼のスキャンダルの暴露に対して、トランプのやり方や戦略、先手を見習い、虚偽であると言い続けるようアドバイスしたという。しかし、告発したデイリー・ビーストは、実際に中絶を受けた女性から、提供された「中絶クリニックからの 575 ドルの領収書、ウォーカーが書いた回復を祈るカード、および彼が署名した700 ドルの個人小切手の画像を含む銀行預金の領収書」を通して、これらの主張を裏付けたのである。驚くことに、事実を知っているハーシェルの息子であるクリスチャン・ウォーカーは、中間選挙一ヶ月前の最も緊迫したキャンペーン中の父親に対して、公然と「嘘をつくな」と警告したのである。
ハーシェルの支持率は6日の時点で大幅に低下した。11 Alive/Survey USA Poll が6日に更新した世論調査によると、ワーノックの支持率は50%で、38%のウォーカーを遥かにリードしている。別の側面は、米国上院共和党のリーダーであるミッチ・マコーネルが指摘しているように、共和党候補者の適格性に問題があるということである。確かに15年前に比較すると、米国の上院議会に立候補する候補者の質が落ちたことは事実である。政治的な背景がなく、スポーツの世界で多少有名になり、選挙資金があるという理由で、簡単に立候補できるようになっている。2020年にアラバマ州から米国上院議員として選出され、2021年1月3日に就任した元ソフト・ボールのコーチであるトミー・チューバービルは2020年11月13日のアラバマ・ディリー・ニュースでのインタビューで、三権分立が「下院、上院、そして行政府」であると言及した。最も基本的な政府体制について、正確に説明できなかったことで、世間にショックを与えた記録がある。最近、候補者の適格性について再度語ったマコーネルは、トランプに支持された候補者が、上院での競争を引きずることに懸念していると述べた。その懸念は現実的であることを示唆しているが、それは11月8日に明白になるはずである。