ペロシ議長の夫に対する殺人未遂事件の詳細が判明 

2020年10月28日:破壊された窓ガラス By BBC

サンフランシスコのナンシー・ペロシ議長の邸宅に侵入し、夫のポールを攻撃した殺人未遂事件の詳細が明白になっている。デビッド・デパプは、州の複数の犯罪容疑で告発されたが、彼は誘拐を含む二つの容疑で連邦犯罪の罪状も追加された。しかし、彼は国選弁護士を介して、全ての罪状に対して無罪を主張した。10月31日に提出されたFBIの刑事訴状は、暴力が瞬間的に起きたことを示している。また、国会議事堂警察はペロシの家の周りにカメラを設置していた為、家の外側に設置されたビデオは、デビッド・デパプがハンマーを持参し、窓を壊し侵入した様子を明白に描写した。しかし、事件の瞬間に議事堂警察はリアルタイムの状況を見ていなかった。

デビッド・デパプ(42歳)は、火曜日(1日)の午後、殺人未遂、致命的な武器による暴行、高齢者への虐待、住居侵入に加えて、不当監禁、および 公務員の生命を脅かし、または重大な身体的危害を加えた州の罪状でサンフランシスコ高等裁判所の命令により、拘束されている。デパプは暴行や誘拐未遂など、金曜日の攻撃に関連する連邦政府の告発にも直面している。しかし、デパプは国選弁護人のアダム・リプソンを通して、無罪を主張した。デパプは警察に、自分は「自殺任務」にあり、今後の「嘘」と戦う努力の一環として、州および連邦政治家の標的リストを持っていたと語った。検察官は「彼がもたらす公安上の重大なリスク」を理由に、デパプを保釈なしで拘留するよう求めた。裁判官は、保釈審理が予定されるまで、デパプを拘束するよう命じた。

カリフォルニア州米国地方裁判所に10月31日に提出され、FBI特別捜査官ステファニー・マイナーによって書かれた刑事告訴状によると、司法省は連邦政府職員の近親者に対する暴行および連邦政府関係者の誘拐未遂の二つの罪状を求めている。ステファニーは、警察官および警察署の職員から集めた情報に基づいて、この訴状を書いていることを示している。この訴状は下院議長ナンシー・ペロシが留守中、彼女の夫に何が起きたかを詳細に伝えている。サンフランシスコの電話交換手は2022 年 10 月 28 日午前 2 時 23 分に、カリフォルニア州サンフランシスコのペロシ邸に住むポール・ペロシから911 の電話を受けた。ペロシは男性が家にいて、その男性がペロシの妻を待っているという趣旨の言葉を述べた。ペロシはさらに、男性が誰であるかはわからないと伝えた。その男性は彼の名前がデビッドですと言った。

証人陳述

午前 2 時 31 分、サンフランシスコ警察の警察官であるコルビー ・ウィルメスはカリフォルニア州のペロシ邸に応答し、玄関のドアをノックした。ドアが開いたとき、ペロシとデパプは二人が共に片手でハンマーを持ち、デパプはもう一方の手でペロシの前腕を握っていた。ペロシは警官達に挨拶した。警官達は彼らに何が起こっているのか尋ねた。デパプはすべてが良いと答えた。警官らは、ペロシ(ポール)とデパプにハンマーを落とすよう求めた。デパプはペロシの手からハンマーを引き抜き、ハンマーを振り回し、ペロシの頭を殴打した。警官はすぐに中に入り、デパプを拘束することができた。警官がデパプを拘束していた時、ペロシは地面で意識を失っているように見えた。ペロシは、サンフランシスコ総合病院への搬送中に、救急車の中でサンフランシスコ警察官のアリアン・スタークスからインタビューを受けた。ペロシは、これまでデパプを見たことがないと述べた。デパプがペロシの寝室に入ってきて、「ナンシー」と話したいと言った時、ペロシは寝ていた。ペロシがナンシーはそこにいないと彼に言ったとき、デパプは彼が座って待つと言った。ペロシは、彼の妻は数日間家にいないだろうと述べ、その後デパプは彼が待つと繰り返した。ペロシがトイレに入ることができた時、彼は 911 に電話することができた。ペロシは、警官が到着したとき、デパプがハンマーで彼を殴ったと述べた。 2022 年 10 月 30 日の法執行官とのその後のインタビューで、ポール・ペロシは、ペロシ邸での上記のイベント中にデパプが彼と一緒にハンマーを持っていたと述べた。 さらに、ハンマーはペロシ家のものではないことを明らかにした。

サンフランシスコ警察によるデパプとのインタビュー記録

サンフランシスコ警察署の職員による2022年10月28日のデパプとのインタビューで、デパプは次の情報を提供した。 彼はナンシーを人質に取り、彼女と話すつもりだと述べた。 ナンシーがデパプに「本当のこと」を言えば手放し、「嘘をついた」なら「膝蓋骨」を折ると言った。彼はナンシーが「真実」を語らないだろうと確信していた。インタビューの過程で、デパプはナンシーを民主党による嘘の「群集のリーダー」と見なしていると明言した。ナンシーの膝蓋骨を折ることで、彼女を議会に連れて行かなければならないと説明した。また、デパプはナンシーを使って別の個人を彼に誘い込みたいと説明した。デパプは、ガラスのドアから家に侵入したと述べたが、これはハンマーの使用を必要とする困難な作業だった。デパプは、ペロシがベッドにいて、彼に驚いているように見えたと述べた。彼はペロシに目を覚ますように言った。また、ペロシに、ナンシーを探していると語った。ペロシは居ないと答えた。 ペロシは、どうすれば状況を解決できるかを尋ね、下院議長を何度も「ナンシー」と言った。デパプはペロシ邸にバックパックを運ばなければならなかった為、疲れていたので、彼が眠れるようにペロシを縛りたいと言った。この頃、デパプはペロシを拘束するためにポケットからツイストタイ(プラスチック製の手縛り)を取り出し始めたと彼は言った。ペロシは家の別の場所に移動したが、デパプは彼を遮り、一緒に寝室に戻った。

お互いに話している間、ペロシはトイレに行き、そこでペロシは電話をつかんで911に電話をかけた。デパプはペロシの行動が彼に対応を強いるように感じたと述べた。彼は、警察が電話のことを忘れるはずがないと思ったことを覚えていると言った。また、ペロシが 911 に電話をかけた後、立ち去らなかったのは、アメリカの建国の父たちと同様に、降伏の選択肢がなく専制政治と戦っていたからだと説明した。デパプは他の場所でのインタビューで、この感情を繰り返し語った。彼は、彼らが階下の正面玄関に行ったと述べた。警察が到着してドアをノックすると、ペロシはデパプの手にあった彼のハンマーをつかみ、走ってドアを開けた。デパプは降伏するつもりはなく、彼を止めることはできないとインタビューの時点で、繰り返し言った。デパプは、ペロシからハンマーを引き離し、ペロシに向かってハンマーを振ったと述べた。デパプはペロシの行動の結果、ペロシが「代わりに罰を受ける」事になったと説明した。

ペロシ議長は、大統領職二番目のラインにいる重要人物である為、早くから保護体制下に置かれていた。1日のワシントン・ポストによると、8年以上前に議事堂警察によって、ペロシを保護するため安全保障の一環として、彼女の自宅の外にはセキュリティ・カメラが設置されていた。2021 年 1 月 6 日の攻撃から何ヶ月もの間、サンフランシスコのパトカーは昼夜を問わず自宅の外をパトロールしていたが、先週ペロシがサンフランシスコを離れてワシントンDCに戻ってから数時間後、ワシントンの警官は彼女の家の外のビデオフィードを継続的に監視することを止めた。匿名者からの情報を引用したポストによると、金曜日(28日)の早朝、米国議会議事堂警察の司令センター内では、少数の警官が日常業務を行っていた。警官は、近くの国会議事堂と幾つかのポイントを監視するために使用された部門の 1,800 台のカメラからのライブフィードを循環していた。約 3,000 マイル離れた暗い通りを映している画面では、ナンシー ・ペロシ下院議長の自宅の外で警察のライトが点滅していた。 D.C の警官は、ペロシの家の周りから追加のカメラ・アングルを素早く取り出し、サンフランシスコ警察が到着する数分前の記録を見た。カメラにはハンマーを持った男がガラス・パネルを破壊してペロシの家に侵入している様子が映っていた。

結論として、議事堂警察による議員らを保護するためのセキュリティ・カメラの設置は、昨年から急増した。既に2010年から極右派に標的にされていたナンシー・ペロシに対する議事堂警察からの保護は、少なくとも8年前から行われており、2021年の議事堂での暴動以来、535人の議員に対するセキュリティ・システムは前代未聞の規模で増加した。ポール・ペロシが911に電話した時からサンフランシスコ警察が玄関に到着するまで8分が経過したことを示している。この様子がリアルタイムで警察に確認され、デパプが家の外側にいることが目撃された時点で、議事堂警察がサンフランシスコの警察に直ちに連絡していた場合、ポール・ペロシはハンマーで頭部を殴打されることはなかったかもしれない。しかし、限られた数の警察職員による継続的な監視は困難であることを示唆している。この状況は、圧倒的多数の議員らが、彼らのセキュリティに多額を出費しているとの報告と一貫性があることを示唆している。アクシオスによると、議員への脅しが大幅に増加している中で、個人の安全のため、何十万ドルもの選挙資金を費やしている記録がある。その中で、米国上院民主党議員のラファエル・ワーノックは605,9000ドル、次に上院共和党議員のテッド・クルーズが364,000ドルで最も消費している。

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