
By Al Jazeera
ジョー・バイデン大統領は、インドネシアのバリで開催された G 20 サミットで、中国の習近平国家主席との二か国首脳会議で、ウクライナでの戦争、台湾との政治および軍事的緊張、北朝鮮のミサイル実験について14日夜に対話した。米中二か国首脳会議の目的は何か?バイデンは習近平との会談で何を強調したのか?
双方の会議は「綿密で、率直で、建設的」だったと伝えられている。バイデン大統領はオバマ政権下で、副大統領だったときからの10年以上前から「長い関係」があり、長時間の会談前から両国の指導者は「暖かい」雰囲気の中で、挨拶を交わし、意見の相違はあるものの、前向きに「共存する方法」を見つけるための正しい方向への第一歩を踏まえたという。バイデンは習近平との会談後、記者団に、双方は「特定の問題について妥協する」姿勢があることを示し、「お互いが非常に率直」であったと述べた。
ホワイトハウスの公文書によると、バイデン大統領は、チベットや香港での中国の慣行や人権について懸念を表明し、中国の台湾に対する強制的で攻撃的な行動に反対していること、世界は台湾海峡の平和と安定の維持に関心を持っていることを詳細に説明した。また、米国および世界中の労働者と家族に損害を与える中国の非市場経済慣行について、継続的な懸念を表明した。バイデンは、中国で不当に拘束され、出国禁止の対象となっているアメリカ市民の事件を解決することが米国の優先事項であることを強調した。世界的な課題は、ロシアの侵略によって市民が残忍に殺害されているウクライナに対する戦争であり、バイデン大統領はロシアのウクライナでの無責任な核使用の脅威の懸念を提起し、核兵器の使用の反対を強調した。
習近平と会談の目的は、さまざまな問題において、双方の優先事項と意図について率直に話し合うことであった。バイデンは、⑴ 世界中の同盟国やパートナーと協力しながら、引き続き中国と競争することを明確にしたが、その競争が対立に転じてはならないこと、双方が開かれたコミュニケーションを維持しなければならないことを強調した。⑵ これらの目標を達成するためにはどのような具体案を設定するべきかについて今後論議することを関係者に指令した。⑶ 米国と中国が協力して取り組むために、強調された国境を越えた課題は、気候変動、債務救済を含む世界的な経済の安定、健康の安全保障、世界の食糧安全保障である。⑷ 両首脳は、共同作業部会を通して、双方のコミュニケーションを維持し、主要な高官に建設的な努力を深めるための権限を与えることに合意した。⑸ バイデン大統領と習近平国家主席は、核戦争で勝利はありえないため、核戦争は絶対にあってはならないという合意を繰り返し確認した。⑹ また、北朝鮮の挑発的な行動について懸念を表明し、国際社会のすべてのメンバーが北朝鮮に責任ある行動を促すことに関心を持っていると指摘し、インド太平洋の同盟国を守るという米国の鉄の壁の誓いを強調した。
週末、ウクライナのヘルソンでは、ロシア群がドニプロ川を渡って撤退した中で、住民らに笑顔が戻り、ウクライナの国旗が各地に立てられ、一部の人々はウクライナ国旗を身にまとい、ウクライナの兵士に花束を渡し、時には、高齢者が兵士を抱擁する場面が報道されていた。ウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーはロシアがヘルソンから撤退した数日後にヘルソンを訪問し、戦争が終わる兆候であると語った。ゼレンスキーは、奪還された都市で、ウクライナ軍がサービスの復旧に取り組んでいる時に訪問し、数百人の兵士および市民に囲まれ「これは戦争終結の始まりです」と語った様子が14日に公表された。また、ゼレンスキーはヘルソン政府のビルの前で、数百人の兵士と住民が集った儀式で、胸に手をあて、上空に掲げられたウクライナ国旗を見上げながら、エモーショナルな表情で、国歌を合唱した様子のビデオをツイッターに公開した。
しかし、ロシアは幾つかの都市の電力源を破壊した為、子供、病人、身体の不自由な人々、高齢者を含めて、多くの住民がまだ、電力供給の回復を待っている状況である。世界は、中国がロシアに戦争を停止するよう説得する役目を果たすことを望んでいる中で、ロシアの大統領ウラジミール・プーチンは彼の決定が他国への侵略ではなく、国内の問題であると主張しているため、説得できる指導者は存在しないという現状がある。ウクライナはロシアの一部であると主張しているが、これまでに残忍な戦争犯罪の証拠は数百件におよぶと言われている。