
By CNN
イエール大学で法律を学んだ背景があるオース・キーパーのリーダーであるスチュワート・ローズおよび彼の仲間である他複数のメンバーは29日に重罪による有罪判決を受けた。既に、早くからほとんど保守系の複数の弁護士および法務専門家らがトランプは告訴されると予測している中で、このイベントは、議事堂反乱の一部の責任を負っている前大統領ドナルド・トランプにとって、非常に悪い状況であることを示唆している。そして、トランプに直接関連する調査の監督を命じられた特別顧問の捜査は、迅速に進む可能性があることを益々示している。
スチュワート・ローズ(上部中央)は1966年生まれで、2004年にイエール大学を卒業し、アメリカの弁護士であったが、法曹界から追放され、アメリカの極右反政府民兵組織であるオースキーパーズの創設者である。彼は29日、1 月 6 日の米国議会議事堂への攻撃に関連して、「扇動的な陰謀」の有罪判決をワシントン D.C. の連邦陪審によって宣告された。しかし、彼は他の 2 つの陰謀罪で無罪となった。ローズは暴動中に、国会議事堂内には侵入しなかったものの、外から戦場の最高司令官のような役目を果たした。直接議事堂に入った暴徒らは無線機を利用して、連携を維持した。繰り返し公開された議事堂の監視カメラのビデオは、暴徒らが十分且つ事前に計画していたことを示していた。
司法省の29日の公開文書によると、ローズと同組織のフロリダ支部のリーダーであるケリー・メッグスはこの日「陪審員によって、扇動的陰謀および米国法違反に関連するその他の罪で有罪判決を受けた。2021 年 1 月 6 日の議会議事堂での彼らの行動は、大統領選挙に関連する選挙人票を認定する過程にあった米国議会の合同会議を混乱させた。組織の指導者であり協力者であった別の3 人の被告であるケネス・ハレルソン、ジェシカ・ワトキンス、トーマス・コールドウェルは、重罪での有罪判決を受けた。これらの評決は、8 週間の裁判と 3 日間の審議の後に行われた。判決期日は設定されていない」と述べている。同日、司法長官メリック・ガーランドは「今日、陪審員は、合衆国に対する扇動的な陰謀を企てた 2 人のオースキーパーズのリーダーを含む、すべての被告を犯罪行為で有罪とする評決を下しました。司法省は、2021 年 1 月 6 日の民主主義への攻撃に対して、刑事責任を負う者の責任を追及することを約束します。この事件の検察官と捜査官は、たゆまぬ努力を重ね、並外れたスキルを持ち、司法省の最高の伝統を守ってきました。」と記者団に語った。
驚きの進展があることを示すこの状況について、ワシントン・ポストの共和党コラムニストであるジェニファー・ルゥビンは、29日のオースキーパーズの5人のメンバーが重大な有罪判決を受けたことはトランプに悪いニュースであるとコメントしている。その理由について、彼女は「この有罪判決は、多くの理由で司法省がトランプを起訴する動機を高めています。第一に、評決は、陪審員がクーデター計画に起因する重大な犯罪を有罪にするという司法省への信頼を高めるはずです。また、権力の移譲を阻止するための国会議事堂への暴力的な攻撃が『扇動』の定義を満たしていること、および選挙人の投票集計を混乱させようとすることは、公式の手続きの妨害に相当することを効果的に確認しています。第二に、トランプに説明責任を負わせることができなければ、権力の地位に関係なく、すべての人々の「平等な正義」の原則に反するように見えます。最後に、これらの評決は、暴動に参加した他の者に対する有罪判決の可能性を高め、潜在的に協力する証人の数を増やします。」と洞察と分析力のあるコメントを提供した。ルビンはまた、トランプが1月6日の暴動を引き起こしたとして起訴された場合、これらの罪状はいずれもトランプに適用される可能性があることを示唆した。トランプの最初の弾劾(2020年1月16日〜2月5日)で下院司法委員会の共同弁護士を務めたノーマン・アイゼンが「今では、DCの陪審員がその罪状を受け入れることができることを知っています。おそらく前大統領に対する起訴の可能性が高いのは、議会の妨害であり、ここでもまた、司法省はオースキーパーズ事件におけるこれらの点での成功によって、唯一勇気づけることができます。」と述べたことに言及した。
トランプ政権下で、最後の司法長官であったウイリアム・バァーは、2020年11月の選挙後、彼の最後の任期中に、トランプが選挙は盗まれたと主張したため、彼は実際に調査を行い、選挙結果を転覆可能なほど大規模な選挙詐欺は発生しなかったと公表した。その結果、辞職に追い込まれた彼は、1月6日調査委員会が集中的に紹介している証言者となった。バァーはトランプが告訴されると予測している。11月19日、PBSでのインタビューで、「トランプは益々告訴される可能性が高まっている」と述べた。バァーの発言は、ガーランド長官が18日に、進行中の2件の犯罪捜査を監督する特別顧問としてジャック・スミスを任命したことを発表した後に来ている。バァーは、少なくとも、機密書類の取り扱いに関して、トランプが告訴される可能性が高いと予測した。バァーの他にトランプを良く知る人々の中では、トランプの個人弁護士で、トランプの会社の運営を熟知していたマイケル・コーエンが、2022 年 9 月 8 日にトランプは司法省によって「比較的すぐに」起訴されると予測した。保守派の弁護士ジョージ・コンウェイは、10月3日のサロンでのインタビューで、トランプに言及し「彼は刑務所に行く可能性があると思いますが、自宅監禁になる可能性が高いです。おそらく、彼は複数の重罪で有罪判決を受けるでしょう。」と言った。
11月20日ウォーターゲート事件での検察官の一人であったジル・ワイン=バンクスは、2024年の大統領選に出馬を公表したトランプは一般市民であるとし、歴史的には「現職の大統領でさえ告訴するができます」と語った。彼女は公然と、トランプは遅かれ早かれ告訴されると予測している。現在および過去の民主党大統領下の弁護士または司法関係者で、トランプが告訴される予測や期待を公的に語る専門家は少ない。その中の一人であるオバマ政権下の元司法長官代行のニール・カティアルは、11月21日MSNBC の「モーニング・ジョー」で、マー・ア・ラゴでのトランプの機密資料の取り扱いに関する司法省の調査は、表面的に見える部分と見えない部分があると語った。カティアルは「もし私がこれをしたか、あなたがこれをしたなら、私たちは今すぐ刑務所に投獄されることに疑いの余地はありません。我々は確かに、スペシャル・マスターや特別顧問を得ることはないでしょう。それは非常に簡単なケースになるでしょう。それを違うものにするのは、ドナルド・トランプという人物のアイデンティティだけです。しかし、最終的には、トランプはこの特別検察官(顧問)によって起訴されると思います」と述べ、カティアルはジャック・スミスがトランプを告訴すると予測した。
要するに専門家はどちらのケースでも、トランプは遅かれ早かれ告訴されると予測している。そのような状況下で、下院特別委員会はクリスマス前に2021年1月6日の米国議事堂での反乱に関連する調査結果を報告する予定であり、その準備を行っているようである。第118回新議会が始まる2023年1月3日から、下院議会は共和党が多数派になるため、トランプ派の共和党がパネル・メンバーとして指名され、調査結果が潰される危険性を避けるためであることを示唆している。米国最高裁は最近、トランプの請願を拒否したため、下院歳入委員会は、彼の納税申告書を受理したことが今日報告されている。下院歳入委員会がトランプの納税申告書を求めた主な目的は、連邦法に違反していないかを調査するためである。トランプ政権下のIRSはその提出を拒否していた為、委員会は4年以上遅れて受理したものの、その新たな調査が追加されたことを意味する。連邦法違反に関連しているマー・ア・ラゴの機密文書に関する事件と、1月6日の選挙転覆を目的とした議事堂でのクーデター事件の調査は、司法省長官が特別顧問として任命したジャック・スミスが、トランプを告訴する可能性が高くなっていると複数の専門家が見ている。今日12月1日、控訴裁判所は、FBI捜査官らがマー・ア・ラゴから回収した書類の検査を求め、その要請を受けたトランプに指名されたフロリダ州下級裁判所のアイリーン・キャノンによって任命されたスペシャル・マスターの仕事を停止した。従って、機密書類に関するジャック・スミスの調査は、もっと迅速に進む可能性がある。