
By The Hindu
多数の人々が死亡しているトルコの援助要請に応じる旨を米国政府が公表した時に比較し、死者は11日の時点で、二倍以上増加し、約25,000人に達している。これほど多くの人々が死亡している背景に、手抜き工事による欠陥建築の可能性が指摘されている。驚異的な死者が出ているトルコとシリアに対して、米国は素早く人道支援を開始している。トルコ政府は全国の建設請負業者を逮捕し始めた。地震災害に加えて、それを増大した建築基準法違反による二重の驚異があることを示唆している。
シリアとの南の国境付近で6日に発生したマグニチュード 7.7 と 7.6 の2回の大地震がトルコを襲った。同日にトルコとシリアでの死者数は約12,000に達したと報告されていたが、土曜日(11日)には25,000に増加しているようである。国防総省の報道官空軍准将パット・ライダーは8日の記者会見で、トルコ政府の地震救援の要請に応じており、バイデン政権は複数の機関と相互連携して、壊滅的な地震の後、支援を続けていると述べた。国防総省は7日に行なっている米国の援助は、地震の影響を最も受けた人々が多い地域に複数の民間の都市捜索救助チームを米国からトルコに移送した。また、米運輸司令部は7日に、二つの空軍基地からトルコのインジルリク空軍基地まで移動し、8日に到着次第、そこでの救援活動を開始している。
ホワイトハウスによると、6 日の地震の数時間後、バイデン大統領は10日の声明で、米国の即時対応を承認し、連邦政府機関にトルコ政府とシリアの人道支援パートナーを援助するために迅速に動員するよう指示した。バイデン大統領は、トルコの大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンに電話し、NATO の同盟国であるトルコに必要なあらゆる支援を提供する準備ができていると伝えた。国防省長官ロイド・オースティン、国務省長官トニー・ブリンケン、国際開発庁長官サマンサ・パワーは、それぞれトルコに対する人道援助の指示を開始した。大統領夫人ジル・バイデンはエミネ・エルドアン大統領夫人に個人的な哀悼の意を送った。国家安全保障担当補佐官ジェイク・サリバンはトルコ大使館を訪れ、トルコ大使に哀悼の意を表し、公式弔意書に署名した。米国政府はシリアの国連代表部に対して、米国の人道支援は全てのシリア人に利用可能であり、追加の支援を提供する用意があることを明白にした。
ニューヨーク・タイムスは11日、壊滅的な地震で倒壊した建物の中に閉じ込められた子供を含む人々を救済しようとする救助隊員が崩れ落ちる瓦礫に直撃されたが、彼らは生き残ったビデオを紹介している。タイムスの報告によると、6日の「壊滅的な地震に対する政府の対応の遅さと、批評家が見掛け倒しの建設であると言っていることに対して、トルコでの怒りは高まっている中で、政府は全国の建設請負業者を拘留し始めた。国営アナドル通信は同日、地震の影響を受けた 10 州で 100 人以上が拘束されたと報じた。トルコの通信社は、逮捕された人々の中には、大打撃を受けた都市ガズィアンテプで倒壊した複合施設の建設業者の一人が「不本意過失致死罪と公共建設法違反で起訴された」と11日に報じた。トルコ法務省は、これらの州の当局者に「地震犯罪調査ユニット」の設置を命じた。また、1999 年の同様の災害の後に施行された既存の規則を満たさなかった建物の倒壊について、すべての「建設業者とその責任者」を刑事告発するために検察官を任命するよう彼らに指示した。
この逮捕は、地震地帯全体で死に貢献した可能性のある人々を特定し、処罰するためのトルコ国家による最初の一歩であるという。腐敗した建築業者らが、彼らの利益を増やすため、手抜き工事を行なったと住民らが述べていることに加えて、政府が新しい基準を満たさなかった集合住宅を建てた建築業者に「恩赦」を与えたことに怒りを表明した。アンタキヤのサライキント地区で住民は、崩壊した約 90のユニットがある14 階建ての豪華な新築の建物が「見掛け倒しの技量」であると批判した。救助活動を見ながら、建物の近くに立っていたある男性は名前を明かすことを拒否したが、「コンクリートは砂のようなものです。建てるのが早すぎました」と述べ、ある程度、この分野での知識がある事を示唆した。11日に、ディヤルバクル県を訪問したエルドアン大統領は、政府の行動を擁護し、この地震は「1999年の地震よりも3倍大きく破壊的であり、我が国の最近の記憶の中で最大の災害である」と述べた。彼は公式の対応が遅かったことを認めながら、この規模の地震に対する準備をしていなかったと述べた。
マグニチュード 7から8までの規模の歴史を調べてみると、トルコは過去の教訓を学んでいない事を示唆している。
| 年 | 国名 | 地域名 | 震度 | 死者数 |
| 2008 | 中国 | 四川省東部 | 7.9 | 約78,000 |
| 2007 | ペルー | ペルー中部沖 | 8.0 | 514 |
| 2005 | パキスタン | カシミール | 7.6 | 86,000 |
| 2001 | エルサルバドル | 中央アメリカ | 7.7 | 852 |
| 2001 | インド | グジャラート | 7.6 | 20,023 |
| 1999 | タイワン | 7.6 | 2,400 | |
| 1999 | トルコ | ゴルチュク | 7.6 | 17,118 |
近年、世界的にコンクリートで建築されたマンションが多くなっているが、コンクリートは通常、セメント、水、砂、砂利を混ぜたものが利用される。最も値段が高いものはセメントであり、その次に高いものが砂利であり、最も安いものが砂である。しかし、これらの材料の価値は地域によっても異なる。材料の削減の可能性に加えて、現行の基準に従っていなかったというのが地元住民の不満のようである。住民の安全性より、利益が優先されているような手抜き作業による建物は、地震を含む自然災害に非常に脆くなることは誰でも理解できるが、これは恐らく、トルコだけではないと思われる。