ワルシャワでのバイデンのスピーチは何を示唆?

By ABC News

昨日、キエフを数時間訪問した後、ポーランドに到着したジョー・バイデン大統領は21日の今日、当地時間夕方からのスピーチで、ロシアは人道に対する犯罪を犯したと宣言した。また、バイデンは、同盟国は絶対にウクライナへの支援を停止しないと述べた。バイデンの力強いスピーチは、ロシアの大統領ウラジミール・プーチンが核兵器の条約を一時停止すると公表した後に来ている。プーチンのこの発表は、正式な軍備管理を終える可能性があると分析されている。バイデンのキエフとポーランド訪問は、プーチンに関連する非常に深刻な問題を更に浮き彫りにしている。

バイデンはポーランドのワルシャワの王宮庭園で夕方から行われたスピーチを通して、ロシアはウクライナで多数の市民を殺害するという犯罪を犯していると言った。彼は2022年が「あらゆる意味で特別な年でした。ロシア軍と傭兵による並外れた残虐行為、彼らは堕落し、人道に対する罪を犯しました。彼らは民間人を死と破壊の標的にし、レイプを戦争の武器として利用し、ウクライナの子供たちを盗みました。ロシアがウクライナの人々に対して犯している残虐行為から誰も目をそらすことはできません。」と語った。又、バイデンは、ウクライナはロシアに勝利を譲ることは絶対にないと宣言し、「ロシアが侵略したとき、試されたのはウクライナだけではありませんでした。全世界が長年の試練に直面しました。ヨーロッパは試されていました。疑いの余地はありません。ウクライナへの支持は揺るぎません。NATOは分裂しません。疲れません」と力強く語った。スピーチが終わった当地時間午後6時数分過ぎ、それぞれ、米国、ウクライナ、ポーランドの3カ国の小さな旗を持った子供達が舞台に登場し、バイデンを取り囲んだ。

By KTAR News

バイデンのこのスピーチの前に、プーチンは当地時間21日の午前中、約100分間のスピーチを行い、長引く戦争に備えるよう国民に呼びかけ、最後に新 START 条約へのロシアの参加を停止すると発表した。これは2 つの最大の核保有国である米国とロシアの間で存続している最後の軍備管理協定を終えようとすることを意味する。プーチンのこのスピーチは、バイデンの突然のキエフ訪問が世界で注目された後に来ている。21日のニューヨーク・タイムスが伝えた分析によると、プーチンは、2026 年 2 月に失効する条約から離脱しないことを明らかにし、両国はそれぞれ核兵器の保持を1,550に制限する条約の限界を超えて、大陸を横断できる種類の戦略的核兵器をもっと増加すると脅すこともなかった。しかし、最近、プーチンは条約で義務付けられている査察の実施を「ばかげている」と一蹴した。その前から、その査察は、すでに深刻な問題に直面していた。国務省は先月、ロシアが条約の義務に従っていないと発表した。プーチンは、条約の遵守を検証するための中心的な要素であるロシアの核施設を米国が査察しないことを明らかにした。彼は、米国と NATO との対立がエスカレートしている中で、軍備管理を終えることを表明した。

Covid のパンデミックの期間中、どちらの側の査察官もロシアまたは米国に入ることができなかったため、中断された。しかし、過去1年間、旅行制限が解除されると、ロシア人は査察を拒否する理由を考え出し、21日の火曜日にプーチンは再び、米国も査察要件を満たしていないと非難した。米国は「衛星を使用して、主にロシアの核の動きを追跡し、ロシアの兵器庫に対してある程度の可視性を維持」している。 しかし、もっと深い懸念がある。「バイデンとプーチンは、バイデン政権の最初の月に新STARTの5年間の延長に合意した。それは、オバマ大統領時代に交渉された合意下で許可された唯一のものである。つまり、完全に新しい条約を締結する必要があるということである。米国当局者は、新しい条約を交渉したいと主張しているが、今後3年間でそれが起こる」可能性はほとんどない。

それには幾つかの理由がある。まず、両国間の通信は事実上ない。プーチンとバイデンは1年以上直接話をしていない。 第二に、両国間の信頼は事実上存在しない。バイデンはロシアの指導者を「戦争犯罪者」と呼び、プーチンは米国大統領を「ウクライナの侵略者」と呼んだ。 第三に、現在の条約は、ウクライナなどの紛争で世界が最も懸念している核兵器、つまり、プーチンはウクライナ軍に対して、時々脅かしてきた「戦場の核」または「戦術核兵器」に関して、明確にしていない。最後に、兵器を急速に拡大し、国防総省が今後 12 年間で 1,500 の兵器を配備する可能性があると推測している中で、中国は、条約交渉に参加することに関心を示していないため、ほとんどの核専門家は、「三大国のうちの 一つを除外した軍備管理条約は、ほとんど意味がない」とみている。しかし、国務長官アントニー・ブリンケンは21日、プーチンのスピーチ後、米国およびロシアの「安全保障上の利益にかなう」新しい条約について、喜んで交渉すると述べた。

新START条約とは、戦略攻撃兵器のさらなる削減と制限のための措置に関するアメリカ合衆国とロシア連邦との間の協定である。これは、ロシアが配備したすべての大陸間距離核兵器に検証可能な制限を課すことにより、両国の安全保障を強化することを目的にしている。米国とロシアは、この条約を 2026 年 2 月 4 日まで延長することに合意した。しかし、プーチンの核兵器禁止条約への動きは、正式な軍備管理の終焉を意味する可能性がある。つまり、小型武器、通常兵器、および大量破壊兵器の開発、生産、備蓄、拡散および使用に対する国際的な制限を課した条約から撤退することを意味する。

要するに、核兵器の廃止、非拡散、戦争より平和を望む世界の風潮とは異なり、プーチンは益々、世界から孤立していることを示唆している。プーチンは、ウクライナは元々ロシアに属していると執拗に主張することで、第一歩として、非合法にクリミアを併合した。地図を観察すると、旧ソビエト連邦であった エストニア、ラトビア、リトアニアを含む多くの国が現在NATOの同盟国になっている。ロシアはそのような国々に囲まれているだけでなく、バルト海峡は真冬に氷海となるため、貿易の手段が制限されることも含めて、国際関係に関連する地政学的な問題があることも一因かもしれない。プーチンは、ソビエト連邦以前の大国を取り戻すという非現実的な夢のために、ウクライナで民間人をターゲットにし、子供達を誘拐している。バイデンは昨年4月も、プーチンは戦争犯罪を犯していると批判したが、今日、米国大統領は世界に向けた声明で、プーチンがまさに「人道に対する犯罪」を犯していると宣言した。プーチンがその戦争犯罪の説明責任を負わされる瞬間に直面する可能性があるかどうか不明であるが、少なくとも、ウクライナと西側諸国は、プーチンが不法な戦争から逃れることができないようにするための取り組みを加速させていることを示唆している。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む