ニューヨークでは、22日に抗議活動が行われ、ドナルド・トランプの告訴を求める抗議者の数は、告訴を停止するよう訴えるトランプの支持者の数を上回った。非常に目立っているトランプの逮捕を望む抗議者が掲げたプラカードの中には、彼が暴動を率いる人間であると書かれたものがあった。トランプは金曜日の24日、彼のソーシャル・メディアにマンハッタン地方検事のアルビン・ブラッグを野球バットで殴ることを思わせる写真を投稿し、彼が逮捕された場合、死と破壊が伴う暴動が起きると警告した。同日、マンハッタン地方検事のアルビン・ブラッグの事務所は、脅迫の手紙と白い粉が入った封書を受理した。最近の一連の出来事は、ブラッグに対する脅しと関連性があることを示唆している。
トランプは、火曜日(21日)に彼が逮捕されると予測し「国を取り戻せ」とのメッセージを彼のツルース・ソーシャル(Truth Social)に掲載したが、この日、彼が逮捕されることはなかった。しかし、この日からニューヨーク市警は、抗議活動を予期し、混乱の可能性に準備していた。その翌日の水曜日、ニューヨーク市では、トランプを逮捕せよとのサインを掲げた抗議者は、トランプの逮捕に反対するサインを持った抗議者の数を大幅に超過したと報告されている。この日、ニューヨークの地方検事事務所の前では「トランプを逮捕しろ」の大きなサインがフェンスに張られ、数十名の人々が行進している中で、一人はトランプが囚人服を着て鉄格子の後ろにいる写真を持ち上げている人もいた。その近辺の通りでは、オレンジの囚人服を着たトランプを装った男性が見られた。ニューヨークのトランプ・タワーの前では、バリケードを設置する幾人かの警察官らが、周囲を注意深く監視していたようである。また、トランプのマスクをつけて、パフォーマンスを行う女性もいた。
ニューヨーク市のマンハッタン地方検事アルビン・ブラッグとニューヨーク郡刑事裁判所の近くでは、十数人のトランプの支持者が、ブルーの布製の素材に白文字でトランプと書かれたサインを広げて、スピーチを行なっている様子が見られた。地方検事事務所の前には、布に見える大きな黒素材に白の文字で、「その時は今である」とのサインを掲げたグループが見られた。黒地に白文字で記載された多数の抗議のプラカードは、個々の抗議者が持ち上げているか又は路上に並べられていた。それらのメッセージは「トランプを逮捕しろ」、「我々の人間性は破壊されない」、「トランプは凶悪犯の暴徒を率いる」、「我々は知らなかったとは言えない」、「偽の大統領」、「トランプは自分の墓を掘る」、「 トランプを有罪とする証拠が増えている」、「 トランプは終わった」、「トランプは敗北した」などが含まれていた。一部のメディアは、トランプの起訴に抗議する人々は少数であると伝え、取材した記者は5対1の割合で、逮捕するよう促すサインの方が多かったと伝えた。既に21日に始まっているプロテストは週末まで続くと予測されている。
トランプは24日、彼のツルース・ソーシャルのプラットフォームに、彼が起訴された場合、「死と破壊の可能性」があると警告した。また、「犯罪が犯されていないことがすべての人に知られ、そのような虚偽の告発による潜在的な死と破壊は、私たちの国にとって壊滅的である可能性があることも知られているとき、どのような人が別の人を、この場合、歴史上現職のどの大統領よりも多くの票を獲得し、共和党指名の最有力候補である元米国大統領を犯罪で告発することができますか?」 と書いた。トランプは「死と破壊」のレトリックを使っているため、再度暴力を煽るつもりであるのかと見られている。
トランプは、捜査を監督するマンハッタン地方検事のアルビン・ブラッグを繰り返し非難している。この「死と破壊」のメッセージを投稿する数時間前に、野球のバットを持っているトランプの写真と、別の片方にはブラッグの写真を示す二つの写真を利用した分割画像を投稿した。ブラッグの事務所は実際に脅迫状を受理した。保守系のニューヨーク・ポスト紙は、このトランプのショックキングな写真の投稿を深刻に取り上げており、編集委員会は、この写真に「クレイジー」だと記載した編集版を公開し、更に、「トランプは変わることはなく、それはトランプが勝利しないことを示している」との見出しの記事を掲載した。その一部は「何度も何度も、トランプの反応は乱暴で、説得力があり、自滅的である」と述べている。
NBC ニュースによると、法執行官は24日、地方検事ブラッグの事務所は、白い粉と「アルヴィン: 私はあなたを殺すつもりです!」との脅迫メッセージを含む手紙を受け取ったことを報告した。この脅迫メッセージは、マンハッタンの地方検事事務所が下院司法委員会の共和党委員長ジム・ジョーダンを含む三人の手紙に対して、大陪審がトランプを告訴すると決定した場合、法律に従うことを明白にし、下院議会のトランプ支持の三人の共和党に対して、毅然とした態度を示した後に来ている。現在、ブラッグは脅しの標的になっているようであるが、事務所の広報官は、すぐに法務執行当局に連絡し、「危険な物質はなかった」と報告したようである。幾人かの民主党議員は、これに反応している。下院少数派のリーダーであるハキーム・ジェフリーズはトランプのレトリックを「非難に値する」ものであり、「それは危険であり、彼がそれを続ければ、誰かが殺されるでしょう」と記者団に語った。下院民主党議員テッド・リュウは、「あなたがまだドナルド・トランプを支持しているなら、あなたは混乱と暴力を呼びかけ、そして混乱と暴力を呼びかけ続けている個人を支持していることになる」と24日にツイートした。
今週、トランプを起訴するかどうかを決定するために密室での会合を行なっていると言われているが、プロテストがあった22日に、会合は一時停止された。この日は、ニューヨークのブラッグ検事の事務所の前で抗議活動が展開されたが、トランプの告訴に抗議する支持者の数より、実際にはトランプを告訴するよう求める抗議者の数は遥かに上回っていたと報告されている。これは、トランプが自分自身のことについて、プラットホームで述べていることと現実は大分異なっている。彼は2回弾劾裁判を受けた米史初めての大統領である。2020年の大統領選挙ではジョー・バイデンが700万票多く獲得している。彼は現在、少なくとも4つの犯罪捜査下に置かれている前代未聞未聞の大統領である。そして、この微妙なタイミングの時、彼を告訴する可能性がある地方検事のアルビン・ブラッグを野球バットで殴るような印象を与える分割写真を投稿するような前大統領も過去に存在しない。抗議者のサインの中には「トランプは自分の墓を掘る」と書かれたものが含まれているが、彼は益々、自暴自棄で、暴力を煽る個人であることを示唆し、政界の内外の人々や多くの国民もそれを感じ始めていることを示唆している。