マンハッタンの刑事裁判所とトランプ・タワーの警備が強化された中で前大統領ドナルド・トランプは2023年4月4日、東部時間13時23分にマンハッタンの刑事裁判所に到着し、13時24分に建物の内側に入った瞬間に逮捕されたと報告された。トランプはその後、しばらく罪状認否のプロセスに入るまで待つ必要があった。裁判所に入ってからの内側の状況は、放映されていないが、裁判所の外部では告訴に反対するトランプの支持者と告訴を支持するグループが平和的な抗議活動を展開していた。トランプは罪状認否を終えると、フロリダに戻るため、すぐに裁判所を去った。全国の国営放送はこの歴史的な様々な瞬間を記録した。
前大統領がトランプ・タワーから「もうすぐ出てくる」と伝えられた東部時間午後12時45分には、トランプ・タワーの建物の横に白い警察車に先導された6台のモーターケイド(車列)の護用車が到着した。トランプは13時8分に建物の横の出口からシークレット・サービスのエージェントにエスコートされて出てきた。彼はすぐに駐車していたモーターケイドの一台に乗った。その1分後に、車列は刑事裁判所に向けて走行し始めた。東部時間午後13時23分に裁判所の建物の横側に到着し、車から出てきたトランプは、前方に向けて手を振った。13時24分に複合構造の建物の入り口から中に入ったトランプはこの瞬間に逮捕されたとCNNが伝えた。彼は手錠をかけられた状態ではなかった。この時からトランプは罪状認否のプロセスを待っていると報告された。
14時30分にトランプは警察が警備しているドアから出て、ドアの右側の通路側に進んだ。これは罪状認否のために裁判所に移動し、その15分後に罪状認否中であると報告された。東部時間14時58分にトランプは「34件の罪状に無罪を主張した」と報告された。東部時間15時35分には裁判所からのモーターケイドはニューヨークのラガーディア空港に移動し16時01分にトランプの飛行機の前に到着した。トランプは直接フロリダに戻り、夜にマー・ア・ラゴでスピーチを予定していたようであった。15時40分には裁判所の外に出たトランプの3人の弁護は大勢の記者団に囲まれ、様々な質問を浴びた。トランプは2日に米国の元検察官トッド・ブランシェを新たに雇用したことが報告された。ニューヨーク州ホワイトカラー犯罪弁護士のスーザン・ネケレスおよびトランプの個人弁護士ジョー・タコピナに加えて、ブランシェの三人がトランプを擁護している。ブランシェは「政治的告訴」であるため、これが実際に起きたことを期待していなかったとし、我々は戦うと言った。公式な記者会見ではないため、「政治的動機」の発言、「単なる口止め料」に対する告訴はあり得ないとする彼らに記者団は質問を続けたが、彼らは8分後に現場を去った。刑事裁判所内では、地方検事アルビン・ブラッグは4時過ぎからの記者会見で、トランプの罪状認否を含む短い声明を発表した。
マンハッタンのトランプ・タワーと刑事裁判所の前は多数のトラックおよび車でブロックされ、警備にあたる警察官の数は、2日に比較すると二倍以上増加したようである。マグ・ショット(逮捕された後の写真撮影)の決定については、法執行官は裁量権があるため、被告が逃亡した場合、写真は法執行機関やメディアに配布することで、逃亡者の逮捕の援助に役立つというメリットもあるが、トランプは通常顔が知られている人物であり、安全保障の観点から問題を複雑にする可能性があるため、トランプはマグ・シャットを受けていないと推測された。しかし、彼は指紋を採取され、犯罪歴を記録するため、ニューヨーク州の識別番号が割り当てられたと報告された。当ブログはトランプがすべての罪状に対して無罪を主張すると予測した。ほぼすべての主要メディアも同様に有罪を認めないだろうと推測した。
前大統領が告訴され、逮捕されるというこの歴史的な日に、トランプは彼が告訴された場合、大規模なプロテストが起き、誰かが死亡すると警告したが、フロリダやニューヨークでそのような物騒且つ大規模な活動はほとんど記録されていない。しかし、トランプの支持者と反対する人々の平和的抗議活動が行われた。トランプの支持者は、選挙結果を今でも否定することを示唆する「トランプが勝利」のサインを掲げた人もいた。ニューヨークの「ヤング共和党クラブ」に招待された極右派のマージョリー・テイラー・グリーンは、裁判所の近くでの集会で、サングラスをかけ、拡声器を利用して、民主党を「共産主義者」や「失敗者」と呼び、攻撃した。彼女は、「私たちは胎児の命を守りたい党です。私たちは男性と女性の2つの性別のみの党です。私たちは安全な国境の党です。」と言った。一方、トランプの告訴を支持するグループは黒のシャツを着て、それぞれの個人が黒字に白の文字で書かれたメッセージを掲げていた。この特定のグループは、「魔女はこれが魔女狩りではないことを知っている」、「トランプは常に嘘をつく」、「我々はストーミー・ダニエルズを信じる」、「トランプは堕落の定義である」など、多数のメッセージを掲げていた。
裁判所内で、左右に弁護士が座っているトランプの複数の写真が公開された。法廷にはビデオやテレビ・カメラはなく、カメラマンは公聴会が始まる前だけ写真を撮影することを許可されており、このニューヨークの訴訟の被告として、深刻な表情であったドナルド・トランプ前大統領の姿が確認された。裁判所のすべての入り口のアクセスは警察がブロックしているため関係者以外は内側に入ることは禁止されていたようであり、罪状認否中に報道関係者も内部の状況を撮影することは不可能な状態であった。トランプの罪状に関する裁判文書はトランプの罪状認否のプロセス後に公開されたようである。ニューヨーク・タイムスによると、トランプがすべて無罪を主張した34件の罪状は、業務記録の改ざんの根拠となっており、11 件は小切手に関するもの、11 件はマイケル・コーエンが会社に提出した毎月の請求書に関するもの、12 件はトランプの総勘定元帳への記入に関するものである。ブラッグ検事は、罪状認否後の記者会見で、潜在的な犯罪の数に言及し、トランプの最も顕著な「違法な手段による公職への人の選挙」を促進するための陰謀を禁止する州の選挙法への違反であると述べた。トランプ側と法務執行との戦いは今始まったばかりであるとの印象がある。