
ヒロシマ G7 サミット 2023年 5月19 – 21日 Photo credit : AL Jazeera
トレードマークになったカジュアルな服装で、日本の広島を訪問したウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーは注目を集めた。彼はG7のリーダー達に会い、もっと兵器を提供するよう要請した。G7のリーダー達は、ロシア先導の戦争を終わらせることを主導するよう中国に呼びかける一方で、ロシアに対する新たな制裁を求めた。バイデン大統領は、これまで拒否していた精密な戦闘機ミサイル・システムの提供を支持する劇的な変化を示している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、サウジアラビアを経由して、フランス政府の専用機で日本時間土曜日(20日)に広島に到着し、日曜日にG7首脳らと会い、ウクライナに焦点を当てた会合に出席する予定であると地元メディアは伝えた。ゼレンスキーの急遽の訪問により、G7首脳は、早期にロシアを非難する声明を発表した。彼らは、中国政府が複数の国に対して行使していると非難されている「経済的強制」に対しても警告した。今年のG7には、インドやオーストラリアの指導者が招待されている中で、ゼレンスキーが招待されたことで、特に議題の中心はウクライナ戦争であることを示唆した。
19日の協議では、ロシアの輸出品を対象とした新たな制裁が発表され、イギリスの首相リシ・スゥナックは、ウクライナ戦争の「代償をロシアが払う」ことを確実にする意向を表明し、他の国も追随することを期待していると語った。イギリスの主要メディアであるBBCによると、日本の広島で開催されたG7サミットでスゥナック首相は、ロシアに対する新たな制裁を先導している。イギリス政府は、ロシア産ダイヤモンドの輸入を禁止している。ロシアがウクライナを侵略する前年の2021年に、ロシアのダイヤモンド産業の輸出額は40億ドル(32億ポンド)に達した。今年後半に導入される法律に基づき、ロシア産の銅、アルミニウム、ニッケルの輸入もブロックされる予定である。スゥナックは「私たちは民主主義、自由、法の支配を信じており、これらのために立ち上がるのは正しいことです」とBBCに語った。

F-16戦闘機ミサイル・システム Photo credit : The National Interest
ゼレンスキーの要請に対して、G7サミットで、バイデンは彼の方針を転換する劇的な状況になっている。ロシアが2022年2月にウクライナを侵略して以来、ゼレンスキーが要請していたとされる高精度のF-16戦闘機ミサイル・システムをバイデン大統領はクライナが保有することはできないと述べていた。ニューヨーク・タイムスによると、バイデンが計画を変えた理由は幾つかある。それは、「ロシアが戦術核兵器に手を伸ばすように仕向ける可能性があると懸念した」ためである。バイデンは金曜日(19日)に主要国の指導者らと会談し、ウクライナ人パイロットが米国製の戦闘機で訓練を受けることを許可すると伝えた。 更に、同盟国は、老朽化している幾つかのソ連製戦闘機で、苦戦しているウクライナ軍に西側の最新戦闘機を数か月以内に供給し始める方法を発見するだろうと述べた。高度化した最新の武器を提供することは、ロシアが更に攻撃的になり、リスクが伴うため、バイデンは15ヶ月間躊躇していた。ホワイトハウスの国家安全保障問題担当補佐官ジェイク・サリバンは20日の朝、広島で「エスカレーションの問題に関しては、もちろん米国政府は学習する生体です。この紛争はダイナミックなものです。それは時間の経過とともに明らかになりました。」と述べ、 バイデンの決定は変化するウクライナのニーズに対応するためであると示唆した。
土曜の20日、7カ国は中国の戦略的パートナーであるロシアにウクライナ戦争を止めるよう圧力をかけるよう中国に求めた。土曜日に発表された共同声明の中で、G7首脳は、中国に損害を与えることは望んでおらず、中国との「建設的で安定した関係」を模索していることを強調し、「中国と率直に関わり、懸念を直接中国に表明することの重要性を認識している」と述べた。その声明で、「我々は中国に対し、ロシアが軍事侵略をやめ、ウクライナから即時完全かつ無条件で軍隊を撤退するよう圧力をかけるよう求めます。我々は中国に対し、ウクライナとの直接対話も含め、領土保全と国連憲章の原則と目的に基づく包括的で公正かつ永続的な平和を支持するよう奨励します」と述べた。
日曜日の21日の朝、ゼレンシキー大統領は記者団に対し、ウクライナの都市バフムートをワグナーの私設軍とロシア軍が制圧したと主張したことを報告した後に、その評価に疑問を投げかけ、「今日現在、バフムートはロシア連邦に占領されていない」と記者団に語った。広島で主要7カ国首脳会議が閉幕した直後、ゼレンスキーは、主要な支持国と集まり、ここでの戦争は最も流血の戦いになっていることを語ったという。弾薬と装甲車両を提供することを含めて、ジョー・バイデン米大統領は、ロシアや中国でさえ、恐れていると言われている高精度のミサイルである米国製F-16戦闘機の訓練を許可することに同意した。最終的にウクライナへ移送するための道のりを開いた理由の一つは、バフムートでの状況が非常に深刻であることを示唆している。
戦争以来、ゼレンスキーはスェット・シャッまたは常にカジュアルな服装であり、それがトレードマークになっている。広島での豊かな民主主義国G7首脳会議にも同じ姿で彼が登場した。そして、今回のサミットは、ウクライナでの戦争が最も顕著な課題であったことを示唆した。しかし、米国内では山積している問題がある。バイデンは帰国する途中に、エアー・フォース・ワンの機上から下院議長ケビン・マッカーシーに電話したと報告された。両氏は、月曜日に債務不履行を回避することについて、直接協議する予定であり、明日から債務上限の交渉に戻ることを示唆した。ホワイトハウスが3日間のG7首脳会談について報告している課題より、バイデンは、遥かに困難な債務限度に取り組む必要がある。