
スチュワート・ローズ Photo credit : KWTX
プラウド・ボーイズのリーダーを含む複数のメンバーは扇動的陰謀で有罪判決を受けたことが約20日前に報告されたことはご承知の通りである。今日(25日)、異例の経歴のあるオース・キーパーズの創始者は、これまで最長の18年刑務を宣告されたことが報告されている。議事堂での暴動の中心的役割を果たしたこれらの極右派の計画的な暴動の結果は厳然と出ていることを示している。ある著名な機関の記録によると、2016年から2021年までに政治的暴力の脅威は増加した。特に「盗みを止めろ」の武装勢力は正常な人々によるものではないことを示した。
プラウド・ボーイズの4人は、扇動的陰謀で5月4日に有罪判決を受けたことは既に報告されている。2021年1月6日の国会議事堂での襲撃に対する「親トランプ派の動員を支援」することでプラウド・ボーイズとほぼ同じ主導的役割を果たした民兵組織のオース・キーパーズ(宣誓保持者)の創始者でありスチュワート・ローズは、扇動罪で有罪判決を受け18年間の刑務が言い渡された。これは、この事件に関する連邦捜査において「最長の判決」である。この新たな展開について25日に報告したニューヨーク・タイムスによると、「連邦地方裁判所で言い渡されたこの判決は、国会議事堂襲撃に起因する1,000件以上の刑事事件の中でこれまで最も厳しい刑罰であり、ワシントンのテロの法的定義に適合するよう増大されたのは初めて」である。スチュワート・ローズ(58歳)に対するこの判決は「陸軍勤務、国会議事堂勤務、イェール大学での法学の学位取得など、波瀾万丈かつ異例のキャリアに終止符を打つもの」である。
劇的な4時間の公聴会で、アミット・メータ判事は、オース・キーパーズのリーダーシップを通してアメリカの民主主義を「暴力に変貌」させようと何年も努力してきたローズを叱責した。 メータ判事は「あなたは、この国、共和国、そして私たちの民主主義の構造そのものに対して、継続的な脅威と危険を突きつけています。」と被告ローズに直接語りかけた。公聴会が始まると、検察側は国会議事堂での暴力行為には重大な責任を負わせる必要があり、米国の民主主義が危機に瀕していると主張し、メータ判事に対しローズに懲役25年の判決を下すよう促した。検察官は、ローズが合法的な政権移行を弱体化した彼の努力に全く反省の姿勢を示しておらず、政治的暴力を主張し続けていることにも言及した。わずか4日前、ローズは刑務所からのインタビューに応じ、選挙が不正によって台無しになったという嘘を繰り返し、政府は「政治的右派を狙っている」と主張したと検察官は語った。ローズはインタビューで「止められるまでは止まらない」と述べ、この国には「政権交代」が必要だと主張した。昨年11月と今年1月の2つの別々の裁判で、扇動的な陰謀に加えて、2020年の選挙を認証するための議会手続きの妨害も含まれる罪で有罪判決を受けた他8人のオース・キーパーズのメンバーに対する判決手続きは24日に開始された。
議事堂警察官の数人は証言台で涙を流しながら、特に多くの同僚が退職し、攻撃から数カ月以内に自殺で亡くなった人もいた後、心的外傷後ストレスと生存者の罪悪感が長引く症状について語った。事件後に頻繁にインタビューに応じたことで知られるようになった国会議事堂警察官のハリー・ダンは「私は内向的で、落ち込んだ過去の自分の抜け殻です」と述べ、国会議事堂のロタンダでオース・キーパーズのメンバーと遭遇したと語った。ダンは、1月6日に負傷した警察官らを「真の宣誓保持者」と呼んだとき、法廷でローズや他のメンバーに向けて怒りの視線を向けた。今月提出された法廷書類の中で、検察側はローズとその部下を厳罰に処することの重要性を強調し、米国では政治的暴力の容認が増加しており、今後の政治的暴力の抑止力として機能するには長期の懲役刑が必要であると述べた。検察側は「当法廷がよく知っているように、1月6日に対する司法制度の反応は、1月6日が異常値となるのか又は分岐点となるのかに影響を与えるという重大な責任を負っている。この衝動を野放しにしておくと、私たちの民主主義が脅かされることになる」と記述している。 25日の法廷で、検察側はメータ判事に対し、ローズが政府に対する暴力を繰り返し呼びかけたことと、1月6日の緊急事態に備えてワシントン郊外に武器を備蓄する計画を企てたことをテロ行為として処罰するべきだと主張し、メータ判事にローズの刑を25年に増加するよう説得したという。
米国議事堂での暴動は、敗北した大統領の選挙結果を拒否した親トランプ派によって議会の認証プロセスを停止させるための反乱であったが、米史の中でドナルド・トランプがホワイトハウスに入るまで、以前発生したことはない前代未聞の事件であったことはご承知の通りである。政治的暴力は、彼の最後の年まで大幅に増加したことを示す記録がある。カーネギー国際平和基金の記録によると、議会メンバーに対する脅迫は5 年前の 10 倍以上に増加した。国会議事堂警察による捜査では2016年に902件の脅しが報告されたが、トランプ大統領就任初年度の2017年には3,939件に急増し、2018年には5,206件、2019年には6,955件に増加し、さらに2020年には8,613件、2021年には9,600件に達した。
加えて、武装による抗議活動に参加する武装デモは、2020年11月の選挙から2021年1月の大統領就任式までの11週間で、選挙前の11週間と比べて47%増加し、組織化された民兵組織は96%増加した。「盗みを止めろ」のデモには、他のデモと比べて、武装勢力や違法な民兵組織が参加した可能性は4 倍以上増加した。国内でのこの集会の 5 分の 1 以上が武装勢力または違法な民兵組織を特徴としている。武装デモは多くの州で合法であるが、銃器を持たないデモに比べて、暴力につながる可能性は 6.5 倍高くなった。2020年には、すべての親トランプ・デモのうち6.2%が武装しており、その数字は2021年には8.8%に上昇した。親トランプ派の武装デモの割合は増加しているだけでなく、トランプを支持しないデモよりも遥かに高い。2020年11月から2021年1月の間だけで、 米国全土の他のすべてのデモの 1.5% には武装デモ参加者が関与していた。政治的意図を示すため、親トランプの武装デモは国会議事堂で発生する可能性がはるかに高く、他のすべての武装デモの12.2%と比較して、すべての親トランプデモの47.3%が国会議事堂で発生した。議会の場での武装抗議行動は 2020 年から 2021 年にかけて 20%近く増加し、暴力化する可能性も高くなった。たとえば、1 月 6 日のワシントン DCでの事件に加えて、12州は議会議事堂の侵入、議員らを脅迫する群衆に直面し、通常の活動が中断され、議事堂からの避難を余儀なくされた。
5月4日に扇動罪で有罪判決を受けた元リーダーのエンリケ・タリオを含むプラウド・ボーイズのメンバー4人は8月に一連の公聴会で判決が言い渡される予定である。プラウド・ボーイズは2016年に創設され、ストリート・ギャングと呼ばれる政治的暴力を促進する北米の極右ネオ・ファシスト組織である。カナダを含む幾つかの民主国ではテロ集団として指定され、左翼や進歩的なグループに反対し、前大統領ドナルド・トランプを支持した彼らは、米国議事堂での暴動を計画的に組織化したことで知られている。ニューヨーク・タイムスは、トランプがキャンペーンを開始した2015年から2021年までのトランプの憎悪を煽る多数の侮辱的発言および暴力を挑発する発言を記録しているが、トランプの就任の4年間で、議員に対する脅しと、武装デモが増加したことを示唆する統計には何らかの一貫性があることを示唆している。何しろ、トランプは米史上、平和的な権力移譲を拒否した唯一の大統領である。少なくとも、そのような指導者が憎しみと暴力を煽る場合、そのような指導者を支持する極右派が、第二の1 月6日を再発させる可能性はないと保証できる人はしない。故に、この事を必死に叫び続けている勇敢な一人は、政治的には完全な保守派であったリズ・チェイニーである。現在、バージニア大学政治センターで実践教授を務めている彼女は、5月9日に、2024年初のテレビCMを通して、トランプ前大統領は「アメリカが二度と背負うことのできないリスクである」と警告した。平和を求める米国の有権者は、それが何を意味するのか理解しているかもしれない。