プリゴジンの短期武装クーデターはプーチンの弱さを示唆?

Photo credit : NPR

民兵組織ワーグナーのリーダーは、ロシアの大統領ウラジーミル・プーチンが、ウクライナでの必要な物資を提供しないとして、その苛立ちと怒りは数ヶ月前に頂点に達し、彼の民兵は、ロシアの軍隊指導部に殺されているとし、今年3月、プーチンに対する復讐を計画していたと言われている。24日の状況を懸念したバイデン大統領は、同盟国の主要な幾人かと会談したほど、米国を神経質にさせた。国務省長官は、日曜日のテレビでのインタビューで、約35時間で終わった武装クーデターは、ロシア大統領の権威に対する挑戦であると語った。

ロシア政府支援の傭兵会社であるワーグナーの創設者エフゲニー・プリゴジンは、長年プーチンの同盟者である。プリゴジンは、ロシアの寡頭政治家であり、当地時間2023年6月25日にクーデターに近い行動を起こす前まで、長年プーチン大統領の側近であった。彼は、レストランやケータリング会社を経営しているビジネスマンでもあり、クレムリンに食事のサービスを提供するため、「プーチンのシェフ」と呼ばれることもあった。プリゴジンは2016年と2018年の米国選挙への干渉で告発された三社を含む影響力のある企業のネットワークを支配し、彼の活動はロシア国防省とその軍事情報部門(GRU)と緊密に結びついているロシアでの有力者の一人である。彼は、インターネット・リサーチ・エージェンシーの創設者でもあり、情報戦略を利用して、2016年に米国大統領選でトランプを勝利させるための役割に関与したことを2022年11月に認めたことでも知られている。

プーチンが2014年にクリミアを侵略した時、ドンバス戦争で、ロシア軍を支援するため2014年5月にワーグナーを設立し、2022年9月の下旬まで、彼が創始者であることを隠していた。彼の民兵の多くは受刑者であると言われている。また、ワーグナーの民兵は、プーチンがシリアの大統領バッシャール・アサドを支援した時、シリアで戦闘力を強化し、最近ではウクライナ全土で顕著な役割を果たしている。プリゴジンはロシア軍指導部がミサイル攻撃で、彼の部隊を殺害したと非難した後、復讐のため、モスクワに向けて進軍するよう部隊に命令した。南部のロシア軍司令部を彼の軍隊に占領させ、その後、モスクワに向けて部隊を北に送り込み、首都に突入すると言う計画は3月から始まっていたと言われている。しかし、昨日24日の夜遅く、プリゴジンは軍隊を基地に戻すと発表し、武装クーデターは突然終結した。プリゴジンとその部隊は訴追を回避できる協定で彼の軍隊を撤退させることに同意したため、危機は沈静化した。今週末のクレムリンの権威に対するプリゴジンの挑戦は、ロシアが軍の弾薬やその他の物資が枯渇しているにも関わらず、兵士たちを放置しているだけでなく、数十のワーグナー戦闘員の死体を描写した悲惨なビデオ公開を開始し、上級将軍を非難した後に来ている。

プリゴジンに対して、経済制裁を課し、刑事告発を求めている米国および欧州連合(EU)は週末、穏やかではない面持ちで、ロシアで起きた状況を見ていた。ホワイトハウスによると、バイデン大統領は、フランス大統領のエマニュエル・マクロン、ドイツの首相オラフ・ショルツ、英国首相のリシ・スゥナックと会談し、ロシア情勢について話し合い、 彼らはウクライナに対する「揺るぎない支持」を確認した。バイデンは25日、ウクライナのゼレンシキー大統領との電話会談で、ロシアの侵略から自国を守るウクライナへの支援について話し合った。両首脳はウクライナの進行中の反攻について話し合い、バイデン大統領は安全保障、経済、人道支援の継続などを通した米国の揺るぎない支援を再確認した。アントニー・ブリンケン国務長官は25日、CBSのフェイス・ザ・ネイションでのインタビューで、ワーグナーの創設者エプリゴジンが主導した短期間の武装クーデターは、ウラジーミル・プーチン大統領の権力掌握に亀裂が生じていることを明らかにし、ロシアの大統領の将来に疑問が生じていると述べた。

幸い40時間以内に終わったプーチンに対するプリゴジンの報復行動は様々なことを示唆している。プーチンの長年の同盟者が、今年から不満と批判を公然と表明し始め、最終的には、ロシアの軍部指導層が彼の兵士を殺害しているとして激怒し、報復のために戦闘車を利用して、モスクワの中心地を行進した。この脅威に直面したプーチンの20年以上の権威は、絶対的ではなく、初めて深刻な弱さがあることを示した。双方はロシア人対ロシア人の内戦を避けたが、今後、プーチンとプリゴジンの関係が以前の状態に戻る可能性とプーチンに対するロシア人の確信は薄れた。クレムリンとつながりのあるモスクワ新聞編集者のコンスタンチン・レムチュコフは、ニューヨーク・タイムスとの電話インタビューで、以前考えられなかったことが、現在可能になったと語った。プーチンに近い人々は、来春のロシア大統領選で再選に立候補しないようプーチンを説得しようとする可能性があると語った。レムチュコフは、 24日の出来事で、プーチンが「エリート層の富と安全を保証」するという地位を決定的に失ったと述べた。また、「1か月前、プーチン大統領は自分の権利だから無条件で出馬するだろうと確信していたかもしれないが、今ではエリート層がもはや無条件の安心感を持てなくなっていることを理解した」と述べた。ウクライナでの戦争で大勢のロシア兵士を失い、国の経済を崩壊させ、戦争犯罪で国際刑事裁判所から3月中旬に逮捕状が発行されたプーチンは、単に再選を諦めるだけで済む立場でない。プーチンの最強の同盟者の一人であったエフゲニー・プリゴジンが、プーチンに挑戦したことは、彼を恐れていないことを示唆し、近い将来何が起きるか予測不可能な状況になったことを示唆している。

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