国会議事堂反乱の暴徒はオバマの自宅近辺で逮捕

2021年1月6日 Photo credit : Dagospia

先週、元大統領バラク・オバマの自宅近辺で複数の銃器と爆発素材を保持した逃亡者の男性が逮捕された。彼は、2021年1月6日の国会議事堂反乱の暴徒だっただけでなく、逮捕される数日前に複数の主要な議会メンバーを脅している。この男性はテロ容疑で指名手配された人物であり、司法省は公判前拘留を求める文書を提出するほど危険な人物であることを示している。驚くことではないが、オバマの住所を自身が運営するソーシャル・メディアに投稿したとされる人物は前大統領であるというショッキングな状況が報告されている。

元大統領バラク・オバマの自宅付近で先月29日に逮捕された男性は、ワシントン州シアトル在住のテイラー・タラント(37歳)である。タラントは彼を徹底的に追跡していたシークレット・サービスに発見され、身柄を拘束された。連邦捜査当局によると、彼は1月6日にテロ容疑で指名手配になっていた人物であり、逮捕された時に、彼の車バンのトランクから銃2丁と弾薬400発に加えて、火炎瓶の原料も所持していたことが判明した。タラントは、前大統領ドナルド・トランプがソーシャル・メディアでの投稿で、オバマの住所を明らかにした数時間後にオバマの自宅付近に現れたという。タラントは2021年1月6日の国会議事堂での反乱中、暴動容疑で逮捕された。彼は、FBIの統合テロ対策特別委員会によって調査されている人物であり、ワシントンDC警視庁と連邦法執行当局に拘束され、逃亡の容疑で起訴された。

ワシントン・ポストによると、タラント容疑者は、2021年1月6日の米国議会議事堂での襲撃事件に関連した軽罪不法侵入と秩序を乱す行為の計4件の罪状による逮捕状で拘留された。連邦判事は30日、逃亡の危険性があり、精神的に不安定な可能性があるとして、拘留公聴会まで保留するよう命じた。ポストが公開した本人の録音により約24分のビデオの中で、彼は、ポデスタ(元民主党全国委員会の議長ジョン・ポデスタに言及していると思われる)の家に向かっていると言い、住宅街を運転し、駐車場所から歩き、下り坂になっている林の中を歩き始め、「調査をする」、「トンネルのアクセスを探す」、「身分証明書を持っていない」と言った。そして、林の中を歩いている途中で、バックパックを発見し、中身をチェックしている時に、誰かが彼を撮影しているので、単独行動ではないことを示した。彼は、コンピューター、バッテリー、セルフォン、電気カミソリ、女性のブーツなどが入っていることを確認した直後、同じ場所で、「バラク・オバマの家の外側にいる」と言い、下水道を通ってオバマ夫妻の自宅への入り口を見つけると主張した。彼は途中で何回も「シークレット・サービス」に言及したため、リスクを認識していることを示唆した。皮肉な事に、オバマ元大統領はシークレット・サービスに保護されているので、彼がこの領域に侵入しなければ、彼の動きが綿密に追跡され、その日に彼が逮捕されることはなかったと思われる。

ビデオはタラントが正常ではないことを示した。ポデスタによって設立されたセンター・フォー・アメリカン・プログレスの会長兼最高経営責任者(CEO)であるパトリック・ガスパールは、声明で「誰も被害が出なかったことに安堵している」と述べ、オバマとポデスタを標的にした極右の言動を非難した。ワシントン州フランクリン郡の共和党は、30日の声明で「私たちの価値観と一致しない彼の過激で常軌を逸したソーシャル・メディア投稿を理由に、同団体はタラントをウェッブ・マスターの職から外し、2022年に活動メンバーから除外した」と発表した。 また、タラントは右翼の過激派であると見られている。オンライン過激主義を追跡するサイト・インテリジェンス・グループは、ソーシャル・メディア上の動画や投稿には、オバマのような政治指導者に関する記事を共有する際に、タラントは「全員殺せ」と呼びかけており、彼が「過激派で根拠のない暴力的な信念を擁護していることが示されている」という。

保守系のポリティコが5日に報告した新たな情報によると、裁判所の文書は、30日に逮捕されたテイラー・タラントが「武器を所持しながら陰謀論に悩まされていた人物として描写」している。タラントがオバマの自宅近所を運転したことについて、検察官は「ドナルド・トランプが彼のツゥルース・ソーシャルにワシントンDCにあるオバマの住所地名カロラマを特定した投稿の後、オバマ元大統領の自宅を標的にしたようだった」 と述べた。検察は5日に提出した法廷書類に、彼はトランプの「ツゥルース・ソーシャルのアカウントを使用して、アドレスを再投稿した。その後、タラントはテレグラムで、我々は敗者を取り囲んだ!ポデスタとオバマの地獄で会いましょう」と書いている。その直後、タラントは再び車の中で、彼自身がワシントンD.C.のカロラマ地区を車で通っている様子をユー・チューブ・ チャンネルを利用してビデオ録画した。

逮捕の数日前、タラント容疑者は、国立標準技術研究所(NIST)を爆破するとの脅迫を放送し、6月27日に下院議長ケビン・マッカーシーの事務所に電話し、「これから起こることを止めることはできない」と警告した。その電話の翌日、タラントはメリーランド州ゲイサーズバーグでバンに乗り、NISTの建物で爆発物を爆発させる計画を立てていることをユー・チューブ・ チャンネルに公開した。法執行当局はこの脅威を認識していたが、依然として彼の居場所を特定するのに苦労していたと述べた。裁判所に出廷してから4日後の2日、タラントはメリーランド州民主党下院議員ジェイミー・ラスキンのタコマパーク地区にあるパイニー分校小学校に現れた。民主党議員に対する明らかな脅迫はビデオに記録された。マッカーシは1月6日の防犯映像へのアクセスを容疑者らに提供すると約束したことが以前に報告された。検察当局によると、その報道を受けて、タラントは逮捕前の2カ月間、バンの中で生活し、故郷のワシントン州から首都まで移動していたという。司法省はタラントが逮捕前に武器庫にアクセスできた人物として、公判前拘留を求める26ページの書類を提出しており、非常に危険な人物であることを示している。タラントは6月14日、議事堂での反乱で逮捕されたデビッド・ウォールズ・カウフマン被告に対する判決言い渡しの際、連邦裁判所で携帯電話の使用に関する裁判所の方針に違反した後、連邦裁判所の警備員らと無愛想なやりとりをしているところを目撃された。 当時、タラントは1年以上前から、議事堂攻撃の1月6日にカウフマンの近くにいた人物として特定されていた。タラントは今日5日午後、拘留公聴会に出廷していた。

要するに、危険な武器を保持している1月6日の暴徒はまだ自由奔放に行動している可能性があることを示唆している。過激で暴力的な個人が政敵を脅し、どこで誰がターゲットにされるのか予測不可能であり、どこで何を企んでいるのか不明な危険性がまだあることを示唆している。議事堂での反乱から既に2年半年が経過している中で、議事堂暴動での翌日にワシントンDCにある両党の全国委員会の本部の外側でパイプ爆弾が発見された事件が報告された。タラントがこのパイプ爆弾に関与したかどうかは不明であるが、その犯人が逮捕されたという報告はまだないことも含めて、FBIの捜査と逮捕には、非常に時間がかかっていることを示唆している。加えて、過去に何回か記録されたトランプの行動パターンは、暴力を扇動することであるが、彼は一体何を考えて、オバマ夫妻の自宅の住所を投稿したのか、これも疑わしい。前大統領が彼の前任者の住所を投稿し、悪人がそれを共有するという前例はないため、信じられない異常な行動である。彼のソーシャル・メディアのユーザーには、暴力的な人物が潜んでいることを示唆している。

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