イスラエル・パレスチナ紛争と大統領選との関連性

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イスラエル・パレスチナ紛争は、大統領選で外交政策の課題に追加されたことになる。特に、共和党候補者にとって、イスラエルの課題は予備選討論会で避けることは不可能になる。その点で、現在共和党の候補者の中で最も有利な立場にいる人物は、最近有力候補者として、急速に注目されるようになった元国連大使である。彼女の寄付金は、トランプの次に最前線に立っているロン・デサンティスを超過している。

トランプ政権下で、米国大使であったサウス・キャロライナ州の元知事ニキ・ヘイリーは、アメリカが分断されている状態と同様に、イスラエルで見ている妨害は、団結していない国の弱さからきているものであると言った。そして、米国は免疫があるので、その分裂状態を続け、その代償を払う必要はないと考えるべきではないと言った。彼女は、イスラエルを非難しないが、米国では下院議長ケビン・マッカ―シーが簡単に少数派の過激派に追放され、圧倒的多数の不法移民が国境を超えているような状況は、米国の分裂の結果であると主張した。彼女は、現在ハマスがメキシコ経由で米国に侵入しているとの噂もある中で、潜在的にテロとの接点がある人々がメキシコへの入国を試し続けていると言った。この情報は国土安全保障が9月23日に公表した国土脅威評価からきている。

ワシントン・ポストの報告によると、共和党の候補者で、最近の討論会で目立つようになったヘイリーは、ロシアと中国も脅威であると見ている。彼女はイスラエルとハマスの戦争を「気を散らすもの」として、イスラエルと米国の両方が脆弱になる可能性があると主張している。彼女はロシアの侵略に対する米国のウクライナの支持を表明し、米国の中国への対応などの問題で、他の候補者との明白な違いを強調した。彼女は6月、トランプ大統領が在任中に中国に対してあまりに友好的だったと批判し、ウクライナへの支持が弱いと中国の台湾侵略を「促すだけ」になると警告した。ウクライナへの支持に関しては、共和党ライバルの数人も同じ意見であることを示した。また、現在のところ、イランが背後からハマスを援助しているという決定的な証拠はまだ発見されていないが、すでに共和党候補者の幾人かは、イランを批判している。9日、フロリダ州の知事ロン・デサンティスはシナゴーグでの集会で、ハマス支援を続けるイランに対する連邦政府の制裁を提案した。サウス・キャロライナ州を代表する上院議員ティム・スコットは10日、上院銀行委員会が米国にあるイラン資産を調査するよう求めた。

ヘイリーはなぜ、イスラエルの課題で他の候補者より有利であるのか?それは、彼女が明白な親イスラエル派の政治家であることを示唆した前歴があるためである。彼女は、機会がある毎にイスラエルを称賛し、パレスチナに対して敵意を示していた。国際的なコラムニスト、メディア・コンサルタント、作家であるラムジー・バロウドは、2018年10月11日にアルジャジーラに掲載した記事の中で、トランプ政権下の国連大使であった当時、「ヘイリーはパレスチナ人の権利と民族自決を求める闘争を弱体化させようとするトランプ政権の邪悪な取り組みを喜んで先導し、機会あるごとにパレスチナ人に対する憎悪を吐き出し、イスラエルを称賛した。ヘイリーのパレスチナ人に対する不条理な怒りとイスラエルへの愛については、全くのご都合主義以外に合理的な説明はない。ヘイリーの国連での反パレスチナ行動は、米国によるイスラエルへの支持深化の当然の結果だったと主張することもできるだろう」と述べている。国連大使に任命された直後、彼女は「1948年のイスラエル建国とパレスチナ破壊以来、米国の国連特使の中で最も攻撃的で傲慢だったとパレスチナ人に記憶されるような気質を身につけた」とバロウドは述べている。

2018年5月14日、イスラエル軍の狙撃兵は、包囲されたガザ地区とイスラエルを隔てるフェンス付近で非武装のデモ参加者に発砲し、60人以上が死亡し数千人が負傷した。この事件で、「ヘイリーは、ここ数年で最悪のイスラエルによる虐殺事件に対する国際社会の怒りを理解することができなかった安全保障理事会の唯一のメンバーだった。 ガザの犠牲者への追悼で黙祷を捧げた直後、彼女は『この議場にいるどの国もイスラエルほど自制的に行動するはずはない』と述べ、他の大使たちに説教した」という。ヘイリーの国連大使としての「任期は短かったが、彼女の影響は、パレスチナに正義をもたらす国際的な取り組み、そして国連全体の有効性に対するパレスチナ人民の信頼に壊滅的な傷跡を残した。そして、ヘイリーは国際法を妨害しているとしてパレスチナ人から正当に批判された一方で、ワシントンのイスラエル人とその友人達からは『イスラエルの真の友人』として限りなく称賛された」と書いた。

現在、ヘイリーは、定期的に実施されている共和党予備選での討論会で、他のライバルへの挑戦的な意見を展開することで、トランプの次に支持率が高いロン・デサンティスよりもっと注目されるようになった。ニューヨーク・タイムスによると、彼女は、過去3ヶ月間で寄付者から集めた寄付金の額が1,100万ドルを超え、デサンティスの約910万ドルより成功していると言う。2024年の共和党間の予備選での競争はトランプに対する最大のライバルになるのは、デサンティスとヘイリーであり、この両氏間での競争が注目される可能性が高くなる。

国連大使としてのニキ・ヘイリーの任期は2017年1月27日から2018年12月31日までで、短かったものの、イスラエル・パレスチナ問題に深く関与したことで、彼女は現在注目されている。両国に対する彼女の過去の極端な態度は、当時非常に重要な立場である国連大使としてトランプに指名された経緯から、トランプのイスラエル政策に忠誠的であったことに疑いの余地はない。それは約二年間続いたものの、結局2018年10月、当時の大統領トランプは、ニキ・ヘイリーが12月末で辞職すると発表した。穏健的な側面がある彼女が全てのトランプの外交政策に同意できなかった可能性があった事を示唆した。トランプ在任中、大統領補佐官、国防長官、国務長官、国家安全保障省長官、その他の主流派または穏健派の共和党官僚はほぼ全て辞職したことで知られている。結局、ヘイリーもその一人であり、彼女は現在イスラエル・パレスチナ紛争に関する討論を避けることはできない立場になった。

今月7日ハマスの突然の攻撃に対するイスラエルの報復で、ガザの国境に移動したイスラエル兵は、集中的な空爆によって、ガザ地区では1,400人以上の死亡者、約6,300人の負傷者、数十万ものホームレスが急増している。約150人のアメリカ人がハマスによって人質にされていることも含めて、現在起きていることは戦争ではなく大量殺戮であると言われるほど、残酷性が激化している中で、国務長官アントニー・ブリンケンは人道的対処を求めるため、12日の午前中にベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談したようである。ニキ・ヘイリーは、国連大使であった当時、その時代の風潮に伴い、イスラエルを強く支持しているという印象を与えたため、彼女が現在の状況をどう見ているかを含めて、イスラエル政策を語ることにおいては、彼女が最も有利な立場にいると見られている。加えて、彼女は、知事、国連大使としての経歴がある点で、大統領選の共和党立候補者としてはどの候補者よりも適格者である。彼女が最初の米国女性大統領になると言う熱意と努力が、寄付者を引き寄せているようである。

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